第18話  退社3日目

帰ってきたときのことを思い出すと

そういえば俺は会社を辞めたんだ

直ぐ携帯に手を伸ばし何か連絡は無いかと画面を見ると着信もメールも何も無い

思わず苦笑いをすると、おなかがキュルキュルとなった


何も食べていないからな~~そう思うと無性に腹が減った。


冷蔵庫には何も無く、コンビニで弁当でも思い起き上がり

洗面所で歯を磨きながら、鏡に映った自分を見ると

ホームレスみたいなやつれた顔になっていた。


「ハハハハハー」何故かおかしく自分で笑ってしまった。


シャワーを浴び身だしなみを整えてコンビニに向かった。


歩いて5分の所にセブンがある。

お弁当売り場に行くと、何故かロースかつカレーが眼に入り

迷わずそれを手に取り飲み物も合わせて買ってきた。


自宅でロースかつカレーを食べると、ほうれん草を食べたポパイみたいに

元気になっていくのが自分で分かった。

かなり体力消耗したんだなと、そんなことを考えながら食べていた。

その日は一日家にいてそのまま寝てしまった。


翌日きっちり眼を覚ますと、会社を辞めたことが楽しく朝から浮き浮きしていた

さて何をするかな、これから、自分に自信を持て・・と言い聞かせ

これからの自分を考えていた。


ボーナスも出たし、給料も出たし、母が残してくれた

お金も200万位あり、貯金も100万程あり

当分生活は出来る余裕はあった。


自分は人と接するのが苦手なんだから、そうだな、研究者なんかいいかな

「なれるわけ無いか」等と考えるのが楽しかった。

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