第10話 居酒屋「粋」の店員
居酒屋「粋」はちょっと年配の女将がやっており
アットホーム的ないい感じの居酒屋でした。
店の前に着き入ろうと思いましたが、やっぱり昨日のことを思うと
ちょっと足が引けましたが、思い切ってドアを開けようと思いましたが
「あれ!開かない」2~3回引っ張ってみても開かないので、よくよく看板をみると17:30開店で、今はまだ17時をちょっと回った程度でした。
これで自分の中で、今日はやめておこうと決心がつき帰ろうとした所
急にドアが開き美和子が出てきて
「あら」
「ああ・・すいません」
何を言ってるんだろ・・・俺って。え~~次は何て言えばいいんだ
急な展開に頭は真っ白で口をパクパクしてました。
それが面白かったのか美和子は
「フフフ、今日もいらしたんですか、先日はごめんなさい」
「ええ・・まぁ近くまで来て・・ドアが・・」
口と頭が別々に動くことがあることを体を持って体験してしまったって感じで
自分ではどうにもなりませんでした
「ママ お客さん少し早く来たけどいれてもいいですか?」
「は~い」
「どうぞ」
カウンターに座ると、昨日のあのお客さん来たと言う感じがしたので
席を立って昨日の事を謝りました。
「いいのよ。ここは酔っ払う場所なんだから、でも今日はお客さんいないから
ビール早く出るわよ、ハハハ」
つられて自分も笑ってしまいました。
そんな女将さんの機転の聞いた言葉がとてもうれしかった。
取り留めない話をしていると、18時過ぎた頃から
常連客が次々と来て殆ど満席状態になって来ました。
私との話をしている暇も無くなり
ほろ酔い加減で今日のことを思い出していました。
母の知らない、俺が生まれる前の話、とても興味があり
色々母のことを考えていました。
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