【僕から君への光】

番外編:想い

これを今書いまかいている季節きせつふゆだけれど、きみごしたおもでもっともかったのはあのなつだった。


いえでエアコンつけながらゲームしたり、たがいのことはなしたり、げたらキリがほど一緒いっしょあそんだ。

それがきみとの青春せいしゅんだった。ほかなにい。それだけがぼく人生一じんせいいちおもだった。


きみうこれまでの人生じんせいぼく恋愛れんあい興味きょうみかった。

ぼくたいしてイケメンじゃないし魅力みりょくいし、なによりそんな自分じぶんがコンプレックスで仕方しかたがなかった。


あの時君がLINEを返信していなかったら僕は今のような人生を送ることは出来なかった。

様々な出会いに体験....僕はそれがあの時出来ていて良かった。とても楽しかった。


彼女が僕を気にしていなかったら、僕は今頃何をしていたんだろう...?

予想も出来ない。だから感謝してるよ。ありがとう過去の自分.......。



それに僕は大して君みたいにラブソングが好きじゃないし、君がラブソングを聞いてキュンキュンする傍ら僕はそれを眺めるだけ。


けど今ならラブソングを聞きたいと思えるのかも。

君が聞いていた西野カナだって聞きたいと思えるよ。


嗚呼、君が僕に話してくれたあの会話....僕の人生を変えてくれたあの瞬間.....忘れもしない......忘れられもしない......なのに君は....そうやって僕の元から消えてしまう......


柄にも無く君が泣いたあの時、どうすれば良かったか分からなかった僕だけど....今なら何をすればいいか何を伝えれば良かったか(良いか)分かるよ。


「僕がいる」


そう言えば良かったのかも。

実際正解なんかわかんないけど、直接的な言葉で君を安心させてても良かったんだと思ってしまうんだ。


あの瞬間は大切な時間だった。時間を忘れてたのに大切だなんて変な話だけど、確実にそう言える。


あの情景.....思い出すだけで懐かしいなぁ.....君を手に入れたような感覚だった。

確実にあの瞬間だけは李乃さんは僕のものだった。

女性を物と思っていたり、男尊女卑の思想を持っているわけじゃない。でも確かに感じた.....「愛する李乃さんを手に入れたんだ」って......。



でも君はもうそこにはいない。

あるのは華のみで.....僕の隣には何もない......君を失ってしまった......。


冬の凍える寒さを、君に温めてもらえたら......いや...それはいいか......

君がもし生まれ変わってまたどこかで会えるのなら、僕は必ず君に会いに行く!


僕が愛した人だから。



最後に一つ、ありがとう。

感謝しかないよ。そしてよく僕なんかと遊んだりしてくれてありがとう。



僕が行くまで待っていてよ。

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