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「僕が間に入ってやった」
「多喜ちゃん、さっき隆兄ちゃんと電話したけど言わなかったよ?」
「そうか…」
お店のこと忙しいからって、実なんて多喜ちゃんに押し付けてるもんね。
「別れた理由とか知ってる?」
「そもそも、実とはあまり合ってない。実が合わせようと必死だったし」
「ふーん?実って、背が高くなってイケメンになってるんでしょ?」
「あぁ、そうだが」
普通に答えるなよ。
「なら他にも相手なんていくらでもいるじゃん」
「ま。そうだな。僕のうちに住ませてやってもいいが、それはいいと言って聞かない」
「だって多喜ちゃんのうち狭い」
「…そんな理由なのか?もし広い家なら実は住みたくなるのか?」
「知らないけど」
「なんだよ…。まぁ、実の話はたぶん知ってるはずだから、思うところがあったのかもな?」
「でもさー実とか関係なくない?」
「うーん。息子の
「知らないけど。どっかいるらしいよ」
「息子の家には行きにくいのか…?」
「さぁね?ま、どーせまたやって来るはずだし、その時聞こうかなー」
「なんだよ。今確認すればいいだろ」
「もう眠いから」
「あ。そうだよな…遅くなったな。守、おやすみ」
「おやすみー」
ふ。俺から電話したのに。多喜ちゃんったらなに心配してんだかー
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