第二章 虚像(アイドル)アリサは夢を見る

観測者:ハロー?どこかの世界の人よ

観測者:こちら、ARMS(アームズ)機体番号2番 観測者 ホークアイ

観測者:こちらの世界ではアンドロイドの戦闘導入され第三次世界大戦終了後の世界です

観測者:多くの人が死に戦争は国連軍勝利で終わったのですが

観測者:反乱軍所属、火の宮博士の戦闘アンドロイド集団ARMSは健在

観測者:彼らは停止命令を貰える主を失い暴走

観測者:この物語は、火の宮博士最後の戦闘用パワードスーツ型アンドロイドARMS機体番号13番 HIRO(ヒロ) と

観測者:ARMSの復讐に燃えるHIROの操縦士 チトセの物語

観測者:第一章では、HIRO達は凶弾クロウを撃破

観測者:しかし、HIROはクロウの切り札であるエンシェントクロウを使い 互いに打ち合い両手損傷

観測者:国際軍の所有する反乱軍との境界線 砦(とりで)にて休養していたが、、、

タイカ:「なんで、迎え撃たないんですか!」

観測者:司令室でHIROの操縦者(そうじゅうしゃ)であるチトセと砦の少年タイカはもめていた

チトセ:「組織からの命令ですよ?これは」

チトセ:「いいですか?こちらは損傷状態のHIROと数体の新型戦車のみ」

チトセ:「それに対して相手は損傷状態のアンドロイド100体と虚像アリサ」

タイカ:「彼らとて損傷は軽くないよ!」

チトセ:「だからこそ、ここで防衛ラインを張って突破(とっぱ)を防げばいい」

チトセ:「それが、、、基地からの作戦命令です」

HIRO:「えと、、、これで本当にいいんだろうか?チトセ?」

チトセ:「多分、アリサはそんな長くもたないにしろ」

チトセ:「彼女の切り札であるリビングデッドマーチは」

チトセ:「彼女の活動限界より先にきれるはずよ」

タイカ:「彼女は戦いを望んでいます! 」

チトセ:「あなたは、、、アンドロイドに何を求めているの?」

観測者:司令室の扉を開けタイカは

タイカ:「あなたは、最低の人だ!」

観測者:外へと飛び出す

HIRO:「チトセ、、、」

チトセ:「これが、最良の選択よHIRO、、、戦場に人の心はいらないわ」

チトセ:「大切なのは相手を許さないことと生き残ること」

チトセ:「生きて戦い続けること!」

観測者:時間はその時から1時間前に遡(さかのぼ)る

観測者:これは、アリサのデータだ

虚像アリサ:「これは!?」

観測者:再び起動した時に彼女は絶望した

観測者:うち捨てられたアンドロイド達と

観測者:細菌で満ちた腐敗(ふはい)した大地がそこにあった

虚像アリサ:「これが、、、戦争なの?」

破壊者ジャスティス:「お目覚めかい?お姫様?」

観測者:そこに降り立つは、ARMS機体番号8番 破壊者(はかいしゃ)ジャスティス

破壊者ジャスティス:「綺麗(きれい)なドレスが戦場でよく映える」

虚像アリサ:「、、、皮肉?」

破壊者ジャスティス:「当たり前だろ?」

観測者:身構える破壊者

破壊者ジャスティス:「遠回しなのは嫌いなんだ。率直に聞くぞ?お前はこの後どうしたい?」

観測者:返答した次第では、殺すと雰囲気(ふんいき)がつげる

虚像アリサ:「私は、、、」

観測者:当たりを見渡すアリサ

観測者:決心する

虚像アリサ:「歌うわ!」

破壊者ジャスティス:「ほう、、、その損傷状態の身体でか?」

虚像アリサ:「私が私であるために!アンドロイドの心を伝えるために!」

虚像アリサ:「それが、母さんの意思だから!」

破壊者ジャスティス:「、、、そうか、いけよアリサ」

破壊者ジャスティス:「お前の望み叶(かな)うといいな」

虚像アリサ:「そんなこと、思ってもないくせに」

破壊者ジャスティス:「どうだろうな?」

観測者:立ち上がったアリサは歌う

虚像アリサ:「リビングデッド!マーチ!!」

観測者:立ち上がるアンドロイド逹

観測者:使えない武器を捨てて接近戦装備のみを身につける

破壊者ジャスティス:「さよならだアリサ」

虚像アリサ:「私は、、、あなたが嫌いよ」

観測者:別れた2人

観測者:彼女のいないとこで破壊者は呟く

破壊者ジャスティス:「夢ばかり見るやつは楽でいいな」

観測者:その皮肉は誰にも届かない

観測者:時間は戻る

観測者:HIROはタイカの後を追っていた

HIRO:「タイカまって!」

タイカ:「またないよHIRO、、、彼女には時間が無い」

HIRO:「なんで、そんなに彼女に固執(こしつ)するの?」

観測者:立ち止まるタイカ

タイカ:「おかしいかい?彼女の歌声にほれたのさ僕らは」

タイカ:「戦争で死に場所を失った僕らに届いた光、、、彼女がそうなのさ」

HIRO:「死に場所なんて、、、」

タイカ:「HIRO、、、僕らはね?あの日、全てを失ったんだ。仲間も戦う心も生きる意思も」

HIRO:「そんな、、、」

タイカ:「僕らは、終わらせないといけない!この立ち止まった時間を!」

タイカ:「彼女は、、、止まらずに僕らの元に来た!」

タイカ:「終わったはずの時間が戻ってきたんだよ!」

観測者:熱弁するタイカは、どこか狂気にみちている

タイカ:「、、、戦おう!HIRO!僕らは彼女の言葉を聞きたいんだ!」

観測者:HIROとタイカのたどり着いた先は倉庫

観測者:そこに数体の戦車と志願兵(しがんへい)で溢(あふ)れていた

タイカ:「答えよう、、、彼女の気持ちに!」

観測者:さて、、、虚像アリサの過去データでも見ようか?

観測者:火の宮博士が生きていてた頃の話

観測者:虚像アリサは高らかに歌っていた

火の宮:「楽しいかい?アリサ」

虚像アリサ:「博士!私は幸せですわ」

観測者:アリサの役割は基本的に建設用アンドロイドを操作しての拠点や砦設営だった

観測者:最前線にいないアリサいまだ戦争を知らなかった

火の宮:「アリサ、、、あなたの歌はいつか、世界に、、、世界に届くわ」

火の宮:「歌い続けなさい、、、どんなことがあっても」

観測者:戦場に場面は戻る

観測者:歌い続けるアリサを前に

観測者:志願兵達とHIROが立ち塞がる

観測者:HIROはチトセの無線を受け取る

チトセ:「HIRO!今すぐ、志願兵を連れて戻りなさい!」

チトセ:「命令違反よ!」

HIRO:「チトセ、、、ボクは彼女の言葉を聞きたい」

HIRO:「そして、戦い死ぬ事が願いなら、、、答えてあげたい」

タイカ:「僕もHIROと同じ気持ちです」

チトセ:「HIRO!私たちはこれ以上命令違反を続ければ除名処分もあるわよ?」

チトセ:「組織の支援なく私たちは戦えないわ」

HIRO:「ごめん、、、チトセ。ボクは彼らを壊すと決めたんだ」

観測者:無線を切るHIRO

観測者:100体のアンドロイドを隔(へだ)て

観測者:HIROとアリサは相対する

虚像アリサ:「、、、あなたは?」

HIRO:「ボクはARMS機体番号13番 希望 HIRO」

HIRO:「火の宮博士の願い、、、君たちARMSを壊して戦争を終わらせに来たよ」

虚像アリサ:「そう、、、でも、私も歌うのをやめるわけにはいかないわ」

観測者:アリサは歌う構えをとる

虚像アリサ:「ARMS機体番号7番 アイドル アリサ、、、歌います!」

観測者:アイドルアリサのラストステージが幕開く

虚像アリサ:「答えて!!リビングデッドマーチ!!」

観測者:歌声に答えるように両者は激突する

観測者:ジャスティスとアリサは決戦前に心構えをしていた

観測者:アリサは歌い

観測者:ジャスティスは瞑想(めいそう)する

破壊者ジャスティス:「やっぱり、俺はお前が嫌いだわ」

観測者:口を開く破壊者に

虚像アリサ:「私もよ、、、ジャスティス」

観測者:虚像(きょぞう)は答える

虚像アリサ:「私ね、、、戦争が終わったらアイドルになるの」

観測者:そう呟く虚像に

破壊者ジャスティス:「そうか、、、なら、全てが終わったら俺を壊してくれよ」

破壊者ジャスティス:「俺は、この戦争に勝てたらそれでいい」

虚像アリサ:「つまらない答えね」

破壊者ジャスティス:「知るか!お前たちが、人間味がありすぎるんだよ」

虚像アリサ:「なら、、、私がアイドルになった歌を、聞いても死にたいなら殺してあげる」

破壊者ジャスティス:「嫌いなら今すぐ殺せばいいのに」

虚像アリサ:「?それこそ、人間的すぎない?」

破壊者ジャスティス:「、、、だな」

観測者:2人の願いは叶うことは無い

観測者:遠くから破壊者が、見守る中

観測者:戦いは消耗戦となっていた

観測者:しかし、少しづつ志願兵達の方が押されていた

HIRO:「これ以上、近づくことが出来ない!」

観測者:後、5mほどで手が届きそうな距離にいた

タイカ:「いや、、、大丈夫だよHIRO」

HIRO:「タイカ、、、どうしてそんな事が言えるんだい?」

タイカ:「この距離ならギリギリ届くからさ」

観測者:背中から隠していた。凶弾(きょうだん)クロウの切り札だすタイカ

タイカ:「このエンシェントクロウが」

観測者:HIROから緊急脱出するタイカ

HIRO:「タイカやめるんだ!それは人が扱えるものじゃない!」

タイカ:「気をつけてねHIRO。調整はしたけど」

タイカ:「このエンシェントクロウを使う時は、君の切り札であるHEROTIMEの時だけにしてね」

観測者:撃つこと想定されないような漆黒(しっこく)の拳銃が虚像に向けられる

タイカ:「お姉ちゃん、、、やっと、僕もそっちに行けるよ」

HIRO:「タイカーーーー!」

観測者:伸ばす手は、届かず

タイカ:「答えてくれ!エンシェントクロウ!!」

観測者:HIROの体はタイカの血で濡(ぬ)れる

虚像アリサ:「ねぇ、、、ジャスティス、、、私、、、アイドルになれたかな?」

観測者:タイカと虚像の上半身は吹き飛ぶ

観測者:アリサの回りにいたアンドロイドも消し飛び

観測者:戦いは、、、集束(しゅうそく)した

観測者:しばらく、立ちすくんだHIROの前に破壊者が降り立つ

HIRO:「あなたは、、、確か」

破壊者ジャスティス:「名乗るのは早いだろ?今、戦えばお前は俺に壊されるだけだ」

破壊者ジャスティス:「せいぜい、機体を修復して強くなれHIRO」

観測者:アンドロイドの山の前に立つ破壊者

破壊者ジャスティス:「この死骸(しがい)の山と一緒に壊されたく無ければ消えろ」

HIRO:「なぜ、そこまで 」

破壊者ジャスティス:「待ってやれるのは、それまでだ、、、いけ!」

HIRO:「次会うときは、、、あなたを壊してみせます! 」

破壊者ジャスティス:「そうしてくれ、、、そうでないと、俺は世界を終わらせるだろう、、、」

観測者:撤退を始めるHIROと生き残った志願兵達

観測者:破壊者は別れを告げる

破壊者ジャスティス:「アリサ、、、お前だけは夢の中で幸せに眠れ!」

破壊者ジャスティス:「ジャッジメントブロウ!」

観測者:破壊者はアンドロイドの山を破壊尽くす

観測者:2人と別れ

観測者:2人は決意を新たにする

観測者:2人の道は別れ

観測者:物語を加速させる、、、

観測者:ARMS所属機体番号7番 アイドル アリサ 観測完了

虚像アリサ:みんなー聞こえてる?

虚像アリサ:次回!ARMHERO 第3章 逃走者 ゴードンとSMILEはお客様の笑顔のために!

虚像アリサ:ゴードンの運転する暴走(ぼうそう)列車にHIROとチトセは追いつけるのか!?

虚像アリサ:次回は来月予定だけど基本作者の気分次第!

虚像アリサ:みんな〜応援よろしく♪

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【声劇台本】ARMHERO 危険生物かれん 気まぐれ 男性 @kikenkarenn

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