羽
もう少しで、君の、羽をもぎとってしまう所だった。
君が、『僕』と言う『籠』から、逃げられないように。
それくらい、僕は、君が好き…そう、そう言うつもりだったんだけど…
それは、『愛』じゃない、って、やっと気づくことができたんだ―――…
だから、僕は、目一杯の『勇気』で
『籠』の『扉』を開けた。
君は羽を広げて飛び立っていった―――…。
それはそれは美しく。
振り返ることも無く。
そうして、僕は、初めて、『愛』を知った―――…。
あと少しで、君に、僕の『涙』を見せてしまう所だった。
君は、もう二度と、戻って来なくていいんだ。
もう二度と、『僕』に『君』は、『縛られなくて』いい…
それが、『後悔』として、『僕』の『胸』を痛めたとしても―――…
そして、僕は、目一杯の『笑顔』で
『君』の『後ろ姿』を見つめていた―――…
君は羽を広げて飛び立っていった―――…。
それはそれは美しく。
振り返ることも無く。
それでも、僕は、何だか、嬉しかったんだ―――…。
君の残していった羽を
少し、迷ったけれど、捨てた。
そして、僕は、最後の、最後に、『愛』を知った―――…。
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