別れの恋の物語たち

「進め」ってことかな？

「あの日」を、想い出してた―――…

夕立に、遮られて、見えなかった、あなたの「顔」。

Tシャツが濡れて、透けて見えた、あなたの「肌」だけ、私は、見つめてた―――…

　　　　「想い続けても、始まりは来ない」

　　　　　　　目を閉じて　思った…。

　　　　　　それでもすきでいたかった

　　　そんな気持ちもあなたは知らなかったでしょ？

　　　　　　　　それでも―――…

　　　「終わり」が来るなんて思ってなかったのに

　　　「終わり」にするつもりなんてなかったのに

どんなに「月日」が経ってもすきでいられる…

そう、思っていたのに、「薄れ」始めた想いに、気が付いた時、

　　　　　　どれだけ、動揺したか、知れない。　　　　

「いつか連れていかれる…」

朝焼けに映し出されて、輝いていた、「最後の時」

涙など、見せない、と。

私、最後の最後まで、そんな意地だけ、あなたに見せつけた―――…。

　　　　　「後退り」をした、あの日さえも、

　　　　　「泣いていても」、「愛おしい」。

　　　　　　そんなに、すきでいられたの。

　　そんな想いも、あなた、知らないままでしょう―――…？

　　　　　　　だからね―――…

どんなに「月日」が経ってもすきでいる―――…

そう、思っていらから、「薄れ」始めた想いに、気が付いた時、

　　どれだけ、動揺したか知れない、どれだけ―――…。

　　　　　　　「進め」ってこと、かな？