無味無臭

あなたとの『キス』は何の『味』もしない

あなたから『愛』をちっとも感じないから…

私を“バーチャル”にして

『あの子』を『妄想』しているんでしょう?


こんなに『虚しい』キスはないよ


     私を見てよ 私を感じてよ 私を愛してよ…

  こんなに側にいる『私』にどうしてそんなキスが出来るの?

      こんな何の『味』もしないキスが

       どうして出来るのよ…!


あなたとの『ハグ』は何の『匂い』もしない

あなたからの『熱』がちっとも帰ってこないから…

“私”を“抱き締めてる”

そのこと、忘れちゃってるんでしょう?


こんなに『冷たい』ハグはないよ


      あの子を見て あの子を感じて あの子を愛して…

 ねぇ、そんなにあの子を想ってるのなら、どうしてこんなハグが出来るの?

        真夏の空の下で凍えている様…

         死んで、しまいそうよ…


    こんな、何の味も匂いもしない、キスやハグを

       あなたは平気でするんだね―――…


   私を見てよ ここにいるのは私よ 目の前にいるのはこの私。

    こんなにきつく私はあなたにキスもハグもするけど

   こんなの…こんなキスやハグ、なんの意味もないじゃない


         私の前から早く消えて


     こんなにヒドイこと、どうして…どうして出来るのよ

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