眠り姫

『光』を呼んだ あなたの その声に

私は思わず 息が 止まりそうだった…


だったそれだけ そうそれだけ…


少し『失敗』しただけ ちょっと『嘘』をついてしまっただけ


『ニキビ』がつぶれて 痛かった… たったそれだけ そう それだけ…


   『明日はきっと笑えるだろう』 だなんて

   『さようなら』を言われた直後に 無理矢理『強い』自分を演じてみたの。

   

   『鏡』の前で 笑ってみたの 私の目は何処か赤く染まって…


   「さようなら…」



最後 『キス』してみただけ ちょっと『嘘』になってしまっただけ


笑顔がちょっと、ちょっとだけ、歪んでしまっただけ


たったそれだけ そう それだけ…


    2人はきっと笑える日が来る そうでしょう?

    だってずっと一緒に過ごしてきた日々は あったんだから…


    いつか、自分を許せたときは…あなたの前で笑ってもいい?

    そう。あなたを あなたの目を真っ直ぐ見つめて…


    ただ、今は、今だけは、『夜明け』を 待っていよう…



金曜日も 燃えるゴミも ありがとうも さようならも キスも ハグも…


    要らない。今は、何も欲しくはないの…。『光』も…

    すべてのモノを遮るように私は静かにベッドに埋もれて眠った。


    『強い』自分を演じきれない 私の弱さ嘲笑ってよ…


    私の瞳からはとめどなく 涙が溢れていく…  さようなら…



           『12月29日』

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る