「後悔」だけはしないで

「神様 今、僕に 乗り移って」 なんて そんな言葉出てこない

    『平凡』で『曖昧』でどこか『頼りな』くて

    だけど、伝えたい きっと 君に… 何かを


最後には 『灰』 になったように降っては履かれてく…

    『哀し気』で『儚げ』で『邪魔者扱い』で…

  

  そんな 想いを 持って きっと 人は生きてゆくのだろう…


  どんどん… もう… 君の後ろ姿が…見えなくなってゆく…

  こんな時、どんな言葉が正しいのだろ…? 何も、思いつかない けど…

なんにも思い浮かばないけど一つ言えるとしたら 君に一つ言えるとしたら…


            こうして


    君を 見送る僕の為に       「後悔だけはしないで…」



最初から 気付いていたような 気はするんだけど…

『怖がり』で『寒がり』でどこか『弱そう』君に、


     僕の『知らない』 『強さ』 あったんだって―――…。



あの…あの、『さよなら』の日、あの時に戻れるのなら、一つや二つくらいは、

      きみに贈る素敵な言葉、何か言えたら良いな…

君の『幸せ』を『心』から願う、深い深い愛がこの僕の中にあったなら…


            こうして


    君を 『手放す』         『勇気』が…


誰も…君も、知らないだろうけど、僕は今、そっと、踏み出したよ―――…。



     もう、君の後ろ姿を この瞳は 追わないよ

     ドアが閉まる  2人の背中を隔てて…

     2人、反対方向へ そっと歩き出してゆく

   


  強い『後悔』が僕を少し戸惑わせても…絶対、振り返らない。

          必ず、強くなるよ…。



         「君もどうか、幸せで…」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る