君が居なくなっただけ

めのまえの すべてが、 『さかさま』 にみえてしまうように

    “うれしい” が “かなしい” に

    “たのしい” が “さみしい” に

どうしてだろう きみがいなくなった ただそれだけのことなのに…


こんなせかいを みているのは  ぼく  なんだろうか…?


    きみなんかいなくても ねむれてたはず 

    きみにあうまえの ぼくにもどればいいだけのこと

    

    「ごめんね」っていえても   もうだめだって

    「すきだよ」っていえても   もうおそいって


だけど…  これは  ぼくがのぞんだ けつまつでは けっしてなかった…

めのまえの すべてが、 『歪んで』は とけてしまうように…

しずかに、たえきれず、るいせんが、こわれてゆく―――…。


どうしてだろう きみがいなくなった ただそれだけなんだ…


こんななみだを ながしているのは ぼくなんだろうか…?


    きみなんかいなくても わらえてたはず

    きみにあうまえの ぼくにかえればいいだけのこと


    「ありがとう」っていわれた あのよるだって

    「さようなら」っていわれた そのわけだって


    つごうのいいこといってるのかもしれないけど…


だけど…  これは  きみがのぞんだ 『ほんとう』では けっしてなかった…



めのまえの すべてが 『さかさま』 にみえてしまうように


      “いとしい” が “くるしい” に

      “こいしい” が “むなしい” に

わかってるんだ きみがいなくなった それが 『すべて』だ―――…


     きみがいないとなにもかもさかさまにうつるんだ


 

     『きみがいる』 それだけで 『しあわせ』だった

     きみのあうまえのぼくにいまさらもどれないんだ


     

     『あいしてる』 といえずにいたひびだった

  けど 『あいしてる』 となんどもいいかけたんだ


だけど、それは、きみがのぞんだ、しあわせでは、なかったんだ―――…



『あいしてる』 といいかけるたび 『あいしてる』がつのっていったんだ…

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