私の知らない人に…

去ってゆく…あなたを呼び止めようとして…


だけど、声が出なくって…


あなたの背中が どんどん 遠ざかって…


誰より、『大切』だったのに、なんで、何にも気づかなかったんだろう?


   あなたはこれから私よりもすきなひとに出逢い、

   きっと…大きな愛で包み込み

  その『手』も その『声』も その『笑顔』も  みんな―――…



     私の知らない人変わるんだね…



息を吸う 震える 涙が込み上げる…


いつも いつも あなたの傍に いたはずなのに あなたの気持ちに―――…


       気付けなくて…



           「ごめんね」


『大切』だったのに あなたの為に すべてを 捨てる覚悟すら出来なくて―――…



     あなたはこれから私より『すき』な人に出逢い、

         大きな愛に包まれて、


その『手』も その『声』も その『笑顔』も   みんな―――…、

 私の知らない人に…        見せるんだね…。



      こんな事 言う資格は無いけれど、出来れば、

     あなたの、『想い出』の中 嫌いに ならないで…



     あなたはこれから私よりも『すき』な人に出逢い、

          大きな愛で包み込み、

 その『目』も その『指』も その『温度』も   みんな―――…、



       あたしの知らない人に注ぐんだね…

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