𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲.16
ユゼッタ姉妹side【レイニー&ヘレイン】
レイニーside
私は、ユゼッタ公爵家に生まれた姉妹で、姉である私、レイニー・ユゼッタは産まれ持った特製なのか、12の頃にはスキルを4つ保持していた。
身体能力にも優れ、武術なら大抵のことは早くに習得出来た、あらゆる面でも私はその強さに慢心せずに、日々努力し続けた。
そしてこの国、帝国の未来のために私は強くなろうと思っていた、周りからは神童だの部を極める者など言われているが、そんなものどうでもよかった。
私は努力する者を見下す様なことをしたくないし、何より天才だからと言われるのに飽き飽きしている。そして何より努力もせずぬくぬくと育てられ何押しても許されている存在、そうアルノルト殿下の事が大っ嫌いだった
なんの努力もせずノウノウと行き、皇宮ではやりたい放題だと噂されている。噂を信じたくはなかったが、その噂の勢いは収まらなかったので、ある程度は真実なのだろうと思っていた。
それを聞いて努力もしないで、ただ与えられたものに縋っていることに私は、怒りが込み上げてくるようになる、それが9歳のこと、私は努力し続けた、もしものときを考えて、アルノルト殿下の妹である、レイラ様を守るために、そう誓って3年の月日が流れた
そしてその願いは叶わずに、アルノルト殿下の立太子を告げる式典パーティーが開かれた。私と妹であるヘレインは嫌々だが、パーティーに参加する。
「お姉様は、今回のこの式典パーティーどう思います?」
そう問いかけるように、ヘレインは私に問いかけてきたので答える
「どうもこうもないわ、もう陛下が決めたことだと思うから、私たちがとやかく言えないわ」
「でも、お姉様は納得は、していないのですよね?」
「・・・・・」
私は言葉を言うことは無かったが、表情に出てしまっているようで、ヘレインはそれを指摘してくれる。
ヘレインも思う所はあっても、我慢できるのがすごいと思えてくる、それから私たちはお父様と一緒に馬車に乗って会場へと向かう
▼▽▼▽▼
私たちは会場につき、広間に向かう、会場に着くと私たちより低い階級の貴族達は集まっていた、それを見ながら私は
「やれやれ、まさかこの私が、こんな実のないパーティーに出席することになるなんて...憂鬱ですわ」
「ほんとほんと!なんでこんな醜い皇子を見ないと行けないのかしらね、ね?お姉様」
そう私たちはそう言うとお父様が小さな声で告げる
「お前たち、そんなことを言うものでは無い!!誰かに聞かれたらどうするのだ」
それを聞いても私は態度を改めなかった。きたくもないのに、そう思いながら立ち尽くしているとそこに
「君たちは、この帝国の皇子に対して、そんな事を思っていたとはね、相変わらずというかなんというか、少しは品性を磨いた方がいいのではないか?」
「お兄様の言う通りですわ!そんなことを言わないと、気が済まないのですか?」
そう告げるのは、この帝国の宰相である、中立派のへライズ公爵家の兄妹、マゼンダ・へライズと、妹とのノラリス・へライズが不機嫌そうに言い放つ
それを私はふん!とそっぽをむいてまた不機嫌になる。へライズ公爵家は、中立派と言っても私たちと同じ公爵家この帝国や私たちでも認めているために、対立は避けたい。
そう不機嫌ながらも、それ以上をすることなく私たちは立ち尽くす。そうしていると上の扉が開き、皇帝陛下と皇后陛下が現れて、皆の前に立ち挨拶をする
「集まってくれた感謝する皆の者よ、本日は皇子アルノルトの式典パーティーに来ていただき、誠に感謝する。皆も承知とは思うが今日は立太子としてアルノルトから挨拶もある、あまり焦らすのもどうかと思うが、早速来てもらおう。アルノルトよ入ってくるがいい」
それを聞いて、アルノルト殿下と皇女であるレイラ様が来るのを待つ。
しばらくして扉から2人の男女の姿が見える、1人はレイラ様で、8歳にして皇后陛下と同じ可愛らしくも美しい姿が見える。
その隣でエスコートをしている殿方を見た私は
「う、うそ....あの方が....」
その姿は、皇帝陛下に似て切れ長の目に、白銀のような白い髪、皇后陛下と同じ蒼い瞳をした、紛れもなく美男子な姿のアルノルト殿下が来られる。
それを見て私は、頬を赤く染めて魅入ってしまう程にドキドキがとまらなかった
そうしているとアルノルト殿下が挨拶をする。
「本日集まってくれた皆に、挨拶をしよう、私はこのフィアレンス帝国の第一皇子アルノルト・Σ・フィアレンスだ、今日は私の立太子の式典パーティーに集まってくれた誠に感謝するよ。」
そのアルノルト殿下の美声を聞きながら思う。
噂は真実ではなかったのだと私達は思うのだった
ヘレインside
私は、ユゼッタ公爵家に生まれた姉妹で、妹である私、ヘレイン・ユゼッタは物心ついた時に膨大な魔力と4元素属性の魔法を使える魔法士でした。この国でも魔力量は、上から数えて見つけれるぐらいには多いのだ。
それもあって家族からも周りの人達からも期待されていた。お姉様も私とは別で優れていて、いつも私はお姉様にくっついて過ごしていた、それもあって、帝国でも私たち姉妹は評判だった、どちらも神童などともてはやされていた
学ぶのも好きだし、運動もそこそこ出来る、それもあってか私は物心着いて運動をする人でその鍛え上げた筋肉を見るのが好きだった、それもあって分析し、その人の人物を見たら大抵の筋肉が分かる
そして、この帝国の頂点に立つであろう方、この帝国の第一皇子アルノルト・Σ・フィアレンスの事だが、お姉様曰く、何もせず皇宮でイタズラしたり、周りに迷惑をかけているとの事、同い年で、そんなのが皇位を授かったらろくな国にならないのでは?と思った
だが幸い、妹のレイラ様がいるから万が一の時は何とかなるだろうと思っていた。
そして迎えたアルノルト殿下が12歳になり立太子になるとのことが決まった、それを聞いたお姉様は、なんとも悔しそうな顔をしているが、私は10歳の頃から同じような内容のアルノルト殿下の噂を聞いていたから、どうなっているのだろうと思えてきた。
でも噂を止めずにこのようにして立太子を行うということは幾分かはマシになったのだと思えた。だけどその他に運動をしてないと言われていたので、私はアルノルト殿下のことをそんなに良くは思っていない、だからお姉様似合わせてお姉様の言葉に同意をする形にして
「やれやれ、まさかこの私が、こんな実のないパーティーに出席することになるなんて...憂鬱ですわ」
「ほんとほんと!なんでこんな醜い皇子を見ないと行けないのかしらね、ね?お姉様」
そう呟いて私は済ました顔で、過ごす。
だけど、それを聞いていたへライズの息子である・へライズと、妹のノラリス・へライズがその言葉に対して告げる
「君たちは、この帝国の皇子に対して、そんな事を思っていたとはね、相変わらずというかなんというか、少しは品性を磨いた方がいいのではないか?」
「お兄様の言う通りですわ!そんなことを言わないと、気が済まないのですか?」
そう言われて私はと言うと、そこまでの興味もないから、お姉様みたいに睨むでもなく、済ました顔をしてその2人を見る。そうしていると、2階にある扉が開き、皇帝陛下と皇后陛下が現れる。前に出て皇帝陛下が挨拶をして、最後にアルノルト殿下を呼ぶ
そして後ろの扉から、入って来たのは、皇女レイラ様とそれに付き添ってエスコートしている、殿方アルノルト殿下、その姿を見て私は
「う、嘘...あれは...」
私はそれを見て戦慄する、なぜなら私が見てきた中でまさに理想的な形の” 筋肉 ” でその骨格から腕の筋肉、腰周り、足の付け根まで、鍛え抜かれた最高のフォルム!!あの肉のつきようは、恐らく150kgはあったであろう肉が、それを吸収するかの如くそのまま、コンパクトに筋肉へと変換したつきよう。
それを見て私は、
「ああ、ようやく見つけました...理想の筋肉様...」
そういって私は、筋肉様をみながらうっとりした顔で、頬を赤く染めながらアルノルト殿下を見つめるのだった
姉妹side
「お久しぶりですな!両陛下並びにアルノルト殿下!!私はユゼッタ公爵当主 アイノルズ・ユゼッタと申します。それから、こちらが私の娘たちです!!アルノルト殿下には今後とも仲良くして貰えると嬉しいものですな!!ハッハッハッ!!」
アルノルト殿下の立太子の挨拶に向かって、お父様は豪快に挨拶をする、私たちは後ろで陛下やアルノルト殿下を眺めながめながら、アルノルト殿下が挨拶するのを待つ
「ああ、娘たち共々よろしく頼むよ、ユゼッタ公爵、それからすまない、紹介をしてもらうんだったな遮ったようだ、許せ」
アルノルト殿下がそのように言ってくれたことにも二人は嬉しかったが、それよりも謝らせたことに姉のレイニーは慌てたように告げる
「いえ!とんでもないです。自己紹介が送れましたが、私は、ユゼッタ公爵家長女で、レイニー・ユゼッタと申します。
本日は立太子おめでとうございます。貴方様のご尊顔を見れて私凄く嬉しいです!!」
そういってアルノルト殿下を照れたように言うがお
「もうお姉様だけずるい!初めましてアルノルト殿下!!私はこちらのお姉様の双子の妹でヘレイン・ユゼッタと申します。素晴らしい 鍛え方をされた筋肉ですわね!下から見た時は、確証は持てませんでしたが、今みると厳しい訓練をされて引き締まった身体だと確信できますね!!どのような訓練をされたのですか!!」
そう言って私は興奮して、尋ねる、私は、かなりの筋肉フェチなのもあって聞かずにはいられなかった、魔法や勉学を学ぶこともそうだが、小さい頃に格闘技で見る腕の筋肉や腹筋の割れ具合などを見ていて、気になったら見たり聞いたり、あわよくば触れるかなんて考えるけど、流石に、これはアルノルト殿下は許してくれないだろうと思って質問してみた、そう言ったらアルノルト殿下は───
「凄いね、ヘレイン嬢服越しでも分かるんだ」
「ええ!自慢じゃないですが、少しどんな訓練をされていたのかぐらいの予想は出来ますよ」
そう、興奮しているせいか不敬だと言われても仕方ないようなことをアルノルト殿下、微笑みながら、気にした様子はなく私の質問を答えてくれた
「そうなんだね、私はこの2年間第1騎士団の訓練場で帝国騎士団長に手解きをしてもらってたんだ、それを投げ出さずに必死に訓練してたら、このような体つきになったんだよ。」
そうアルノルト殿下は言われて、私たち姉妹は目を輝かせてアルノルト殿下を見ます。
そんな事をしてこられたことを私たちは初めて知ったけど、そんなことは些細なことだと思えてなりませんでした。
私たち姉妹は、もうアルノルト殿下に魅了されたように、アルノルト殿下のことを思わずにはいられませんでした
そしていずれ、私たちは学園に入学してアルノルト殿下と同じ学び舎で過ごせることといずれアルノルト殿下を射止めようと、今後お姉様と対策を立てて行くことを私たち二人は思うのであった
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