𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲.15


ノラリスside



今日は、アルノルト殿下の立太子になられる式典パーティーにお父様とお兄様と一緒に参加する予定である。


私はアルノルト殿下の幼い頃に決められていた婚約者で、今は婚約者候補として皇帝陛下とお父様が未だに婚約者候補から外さずにいます。



たまにですが皇后陛下とお茶をする時間もあったりします、候補ではあるけど皇太子妃になる教育も、公爵家で学ぶようにしていました。

かなりキツイですが帝国を保つための教育なので、私は我慢しながらも頑張っていました。


いつか、アルノルト殿下があの性格を改善される時のために、私は頑張っていました。最初の顔合わせは、アルノルト殿下は私に見向きもしていませんでした

顔は見ていましたが、興味なさげな表情で私を見つめているのは分かりました



私もこんな方と婚約しないといけないのかと思えましたが、この帝国唯一の皇子なので、私はいやいやではあるものの皇太子妃になれるように頑張ることを決めました。


アルノルト殿下があのような性格が戻らなく、愛のない結婚になってもこの帝国が繋ぎ止めることが出来れば私は、いいと考えていました。



ですが、そう思っていた矢先に、アルノルト殿下が10歳になられた時変化があったのです。

お父様の話によればアルノルト殿下は、自らの過ちを自覚して、自らアルノルト殿下に仮であるものの第一騎士団の訓練場に自ら赴き、騎士団に訓練を申し込んだそうなのです。


私は、すごく驚きましたが、お父様の言葉に嘘はなかったと思えます。いつも厳しくも優しいお父様が、分かりやすく嘘など着くわけはないと思えて、その言葉を私は胸に抱きながら日々を、過ごしていたした。



そして2年の月日が流れて私も殿下も12歳になり、無事アルノルト殿下のお父上である皇帝陛下が、立太子を行うように伝達と招待状を送ってきた、お兄様も殿下とは初めてになるとは思うけど、お父様の情報を聞いているから、問題ないと思えた。


そして私やお兄様お父様は支度を済ませます、お母様は、病気で伏せっている為、パーティーには参加されないとのこと、私は身を引き締めて、皇宮にお兄様やお父様と向かいます



私たち会場につき中のホールへと進める。

中に入るとアルノルト殿下を人目見ようと、多くの貴族達が集まっていた。そこには私たちと同じ階級のユゼッタ公爵家もいた、近づいた時に、2人の姉妹が、話している声が耳に入る


「やれやれ、まさかこの私が、こんな実のないパーティーに出席することになるなんて...憂鬱ですわ」


「ほんとほんと!なんでこんな醜い皇子を見ないと行けないのかしらね、ね?お姉様」



そんなことを、大声では無いが周りに人がいたら聞こえる程度の声で言っていた、それに私とお兄様が気づいて、お兄様が静止するように、言葉をかける


「君たちは、この帝国の皇子に対して、そんな事を思っていたとはね、相変わらずというかなんというか、少しは品性を磨いた方がいいのではないか?」


それに続いて私も告げる



「お兄様の言う通りですわ!そんなことを言わないと、気が済まないのですか?」


私とお兄様はそう反発するようにいう、ユゼッタ公爵家は私たちの家紋と中がそこまで良くない、私たちの家紋は知識やその経済の流れを読んで知略を立てる家柄で、反対にユゼッタ公爵家の家紋は、武の一族で、名高い武人や強力な戦力となる者を育成している所だ、それもあってこの帝国では無視できないのもある。



皇帝派閥とは対立はしてないが、権力を狙っていると思われている所も少なからずいる。だけど、そう考えていないのもわかる。

基本的に対立を助長とするのを避けるためにいるのは何となくだが分かっているらしい。


それでも、あの二人は殿下の体たらくが許せないのだろうと思える。武を志す者は怠惰に生きるが嫌いなのだろう、そうでなくてもそんな噂が流れる程に幼い頃の殿下は、荒れていたからこうなってもしょうがないと、私も思う


だけど、お父様の言う殿下が『変わられた』という言葉を信じ私は殿下が現れるのを待つ

あれから2年の間、殿下の行いが伏せられていた事親しい者のみが知り得る真実を、私は願いながら待つのだった




▼▽▼▽▼




そレから数分後に、皇帝陛下と皇后陛下が皆の前に現れて、皇帝陛下が挨拶をする


「集まってくれた感謝する皆の者よ、本日は皇子アルノルトの式典パーティーに来ていただき、誠に感謝する。皆も承知とは思うが今日は立太子としてアルノルトから挨拶もある、あまり焦らすのもどうかと思うが、早速来てもらおう。アルノルトよ入ってくるがいい」



そう言う陛下に私は陛下が入ってきた扉から入ってくる2人の男女を、私は見る1人はレイラ皇女殿下で、愛らしくも可愛い姿が見える、その横で一緒にエスコートしている人物を私は見て驚く


その姿は、皇子前とした姿で整った顔に引き締まった身体、皇帝陛下と同じ銀色の髪をなびかせて、それでいて皇后陛下の穏やかなような蒼の瞳を見る、アルノルト殿下が現れる



アルノルト殿下が現れて皆の反応は、唖然としていて、それでいてあの悪口を先程まで言っていたユゼッタ姉妹は頬を赤く染めて、アルノルト殿下を見つめている。


事前に聞いていたとはいえ、あの姿を知らなかったら私も二人と同じく反応をしてたかもしれない、そして何より今のアルノルト殿下は、誰が見ても、あの頃の面影がないとは言わないが、優しさの籠った瞳に、感情豊かなような顔をなさいます。


1度あった時は、何も興味が無いような瞳で、周囲を見下すようなそんな目をしていたから、本当に劇的に変わられたのだと思えます。



そして、陛下の隣に立つアルノルト殿下がこの会場にいる貴族方に挨拶をする


「本日集まってくれた皆に、挨拶をしよう、私はこのフィアレンス帝国の第一皇子アルノルト・Σ・フィアレンスだ、今日は私の立太子の式典パーティーに集まってくれた誠に感謝するよ。」



そう堂々と、皆の前で宣言する。それを聞いた者たちが、最初こそ疎らな拍手をしていたが、次第に大きくなっていく

それを見て私は、本当に変わられたのだとそう強くおまえたのだった


それから、皇帝陛下が開催の挨拶をする


「皆の者よ、これからこのアルノルトが今後この帝国の事を、導けるように大いに活躍してくれることだろう!それでは皆よこの式典パーティーを楽しんでくれた前!!乾杯!」


『『『乾杯!!!』』』


そう言って式典パーティーが開催された




▼▽▼▽▼




皇帝陛下や皇后陛下、アルノルト殿下に皇女様も控えられた椅子に座る、パーティーに来ている貴族達の挨拶の席を儲けて、高位貴族から順番にお祝いの挨拶をするのだ、1番最初な皇族に近い地位である私たち、へライズ公爵家かもしくはユゼッタ公爵家が挨拶をするのだが


最初は皇帝陛下が信用している宰相の地位を持つ私たちが挨拶に向かう、階段を上がって行き陛下達がいる所までついてお父様が挨拶をする



「アルノルト殿下、今日は立太子おめでとうございます。本当にお変わりになられましたな、見違えましたよ。」


「ありがとうへライズ公爵、これからは皆に恥じないように、この帝国を導けるよう努力して行くつもりだ。

だからこれからも父上やこの帝国の基盤をどうか支えるように助言をしてくれ」


「いえいえ、それが私の勤めなので、殿下が、そのようなことを申せなくても、今後もこの帝国を支えていきますとも」



そうお父様は言って頭を下げます。それから私たちの方を見てお父様は私とお兄様を紹介する


「アルノルト殿下、まだ幼かった頃にあって入ると思いますが、息子と娘を紹介させてもろよしいでしょうか?」


「ああ、構わない気楽に話して貰って構わないぞ」



アルノルト殿下がそう言われて、最初にお兄様が挨拶をする


「お目にかかれて光栄です、アルノルト殿下、私はへライズ公爵家の長男マゼンダ・へライズと申します。マゼンダとお呼びください、今日は立太子を迎えられて、おめでとうございます。」


「ありがとうマゼンダ令息、君も今後お世話になると思うから、よろしく頼むよ」


「はい!私も父上のように、これから精進いたしますので、よろしくお願いします。」



そう言うお兄様は、何だか誇らしそうな表情をして、アルノルト殿下を見つめます。アルノルト殿下の言葉を私も聞いていたから、分かります。なんとも理性的で、その言葉には期待をいているかのような強みがありました


その言葉を聞いてお兄様が少し下がります。次は私の番だと思い1歩前に出て挨拶をします。



「立太子おめでとうございます、アルノルト殿下、兄と同じく公爵家長女のノラリス・へライズです。ノラリスとお呼びください、アルノルト殿下が変わられて私は嬉しく思います。」


私は少し仮面も被ったような笑顔で挨拶をします。それにアルノルト殿下は


「ああ、そうさせてもらうよノラリス穣、君も最初にあった時と見違えるほど、綺麗になったね。あの時は無視してしまったが、今後は君に何かあれば、助けになるよう精進していくよ」



その言葉、その表情を見て、その言葉に嘘偽りなく私を褒めてくれるアルノルト殿下、それにあの無表情で何者にも興味を示さなかったアルノルト殿下が微笑んでくれたのです。


それを見て私は、その姿に圧倒されたのか急に恥ずかしくなって、堪らなく顔を真っ赤にしてしまいました。その横でお父様はニコニコした表情で、御膳に居る陛下達も、どこか微笑んでいます。



私は恥ずかしくもなりながらも、所作を崩すことなく挨拶を終えて、会場に戻りました。


「アルノルト殿下は、本当にお変になられたねノラリス君も嬉しんだろ?」


「私だけではありませんでしょ?お兄様だってアルノルト殿下を見て何やら確信したような表情をしていましたよ?」


「手厳しいな家の妹様は、でもあの方を見てると、まだこの帝国は良くなると思えるよ」



そう言ってアルノルト殿下がいる方を見るお兄様、私はそれに


「ええ、本当に....」



そう言って私も、アルノルト殿下の事を思い浮かべながら、あの言葉を告げたアルノルト殿下の表情を思い出しながら、思いを馳せるのだった。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



この小説をお読みいただきありがとうございます!!m(_ _)m


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次回は、来週の土曜9時から投稿する予定。ちなみに続きは、ユゼッタ姉妹sideになります。


私事なのですが、ユゼッタ姉妹sideを、投稿後、週1のペースで上げていきます。

リアルの仕事が忙しくなるのでご了承ください

m(_ _)m



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