𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲.13
俺が訓練を初めて早2年が経過し、俺は12歳になっていた。
妹や家族、城で働く使用人達ともかなり改善できたと思えるようになった
挨拶をすればいやいやしていた使用人たちは今ではにこやかに挨拶を返してくれる。
そう快適に過ごすことが出来ている、それだけでも嬉しいが、この2年であと2つ変わって点の1つは!俺の見た目がかなり変わったことだ
あの厳しい訓練を経て、俺の身体は前は150ぐらいだったのが、痩せて165以上になっていたそして、母上からは若かった父上そっくりと言われるほど整っている
今の見た目は、髪は以前よりも短く整っている、そして目元も少し切れ長になり、顔もスッキリしたようになった。
そして言わずもがな、俺のお腹も腹筋が割れている。
今なら、大抵の事ができると言えるほどに、学習能力も飛躍的に伸びた、色々な学問から薬学なんかも手当たり次第に学び、それによって獲られたモノもある
スキル『言語理解』
このスキルは、言ってしまえばどんな言葉やどんな古代文字もある程度理解を得れば瞬時に覚えられるという、汎用的なスキルだ
継承で得る固有スキル『王の威光』と同じとは行かないが、レア度で言えば『王の威光』が★6~7位で、『言語理解』が★4~5位の位置だと言えるほどのモノらしい。
父上からは、本来このスキルは、宰相や秀でた頭の持ち主が持つと言われているから、かなり凄いのだろうとは思うが、それでも俺には、かなり有難いと思えるスキルだ
あれから、認められる為にどんなことも誠実にそして諦めることなくやっていた甲斐が有るというもの、そして今日は父上から、問題ないと判断されて、立太子の式典が開かれる。
俺はいつもより皆が忙しそうに、動き回っている。1週間前から父上と母上はその準備で忙しかったのもいていて、俺も手伝えればとは思っていたが、セバスによって停められて、いたから何とも落ち着かなかった
それには妹であるレイラも、服などを用意していた。
俺と言うと、いつの間にか服や飾りなどが揃えられていて、少し戸惑ったいつの間に仕立てられたのかと思えるほど、今来ている式典用の正装を来ている
体にフィットしていて、なんとも解せぬ、だけどこの服を見ると、そんなことも悪くないと思えてくるから、なんとも言えない
そこに、支度を終えたレイラが入ってきて、感激したような表情で俺を眺めて嬉しそうに話し掛ける
「お兄様!とても素敵です!その服装で更にお兄様の魅力が増していますね!」
「ありがとうレイラ、レイラの服装もとても可愛くて素敵だよ」
そう言ってレイラに微笑むとレイラは頬を少し赤らめて照れたように呟く
「もうお兄様ったら!ありがとうございます。お母様と選んだ甲斐があります。」
「うん、レイラのセンスと母上のセンスはピカイチだな、ほんとによく似合ってる」
俺はそう言ってレイラに近づいて髪を撫でる
レイラは嬉しそうに俺の片方の手を掴んで言う
「お兄様は、前のお兄様では無いのです。他の方...今日式典にくる方々の言うことなど気にしなくてもいいのです。
今は私の大好きなお兄様なのですから、自信を持ってくださいね」
「ああ、ありがとうレイラ...うん大丈夫だよ。レイラがこんなに言ってくれたのに、情けない姿を見せたら、私も嫌だからね。
レイラの大好きでカッコイイ兄で居られるように頑張るからね」
「その意気です!お兄様!!」
そう言って、少し不安だった気持ちを引き締めて俺とレイラは部屋を後にする
▼▽▼▽▼
式典パーティー会場side
フィアレンス帝国家主催の式典パーティー当日。
招待を受けた数多くの貴族達が足を踏み入れ、開会の時を今か今かと待ち望んでいた。
「いやはや、皇子殿下がこうして立太子になられて誠に良かったですな!!」
「そうですな!もしかしたらと思う事態にはならなくてほっとしましたぞ!!これで帝国ないも落ち着きを取り戻すでしょうな!」
そのようなことを各々が言っているが内心、貴族達は、多量の毒と棘が含まれている。
あのバカで皇宮内で暴れ回っている皇子が、今までまともに何かを取り組んだことをしたことなどこの帝国ないでは当たり前だったのだ
他国にもその事は周知の事実で、放っておいたことで、今までもそうだと思っている者少なからずいた、だがしかし
10歳からのアルノルトの行動をこの帝国の皇宮内では、伏せられていた為その事を知らないものが大半で、一部の者だけで、固められて徐々にこの皇宮ないに知らされていたこと
なのでメイドから執事、使用人の皆は懐柔済みで、この貴族達が集まっている中で言えばグラトニア家と宰相を務めるへライズ公爵当主、ユイナリア公爵が言っているぐらいである
「やれやれ、まさかこの私が、こんな実のないパーティーに出席することになるなんて...憂鬱ですわ」
「ほんとほんと!なんでこんな醜い皇子を見ないと行けないのかしらね、ね?お姉様」
そう呟く双子の姉妹貴族派閥での頂点とも言っていい、2人の少女皇子と同い年の、ユゼッタ公爵家の姉妹公爵令嬢レイニー・ユゼッタとヘレイン・ユゼッタがそう呟く
「お前たち、そんなことを言うものでは無い!!誰かに聞かれたらどうするのだ」
そう注意をする目付きが少し眠たそうな見た目の男性は、この2人の父親で貴族派閥の頂点のユゼッタ公爵当主 アイノルズ・ユゼッタが少し疲れたように言う
周りも見ないふりをしていたが、その声が聞こえて来たのか、2人の兄妹がユゼッタ姉妹に注意する
「君たちは、この帝国の皇子に対して、そんな事を思っていたとはね、相変わらずというかなんというか、少しは品性を磨いた方がいいのではないか?」
「お兄様の言う通りですわ!そんなことを言わないと、気が済まないのですか?」
この2人は宰相である、中立派のへライズ公爵家の兄妹で、兄が公爵令息マゼンダ・へライズで、妹の方が公爵令嬢ノラリス・へライズ元は皇帝陛下が、婚約者候補として定めていたが、6歳の時に、改善が見込めなかった上にそのまま婚約せずに候補として、引きずられていた1人である
それもあってユゼッタ公爵家の姉妹は、睨まずには居られない、敵対関係と言えばそうなのだが、皇宮ないでの中枢にいるへライズ公爵家は権力的に帝国でも、ユゼッタ公爵家より発言力がある為下手に争えないところだ
この国での公爵家はこの2つだけであと下に侯爵は4つほどあるがそれでも秀でているのがこの2家で、代々宰相やこの帝国を基盤を支えていたと言えるのがへライズ家なのだ
それもあるが、ユゼッタ公爵家も悪いところはあるがそれでも秀でた点がないという訳では無い、戦場で大いに活躍する武人や功績をになっているのが、このユゼッタ公爵家なのだ
魔法に秀でたものや剣術他にも、色んな格闘家などがいた家なので、どちらも捨てきらない部分があることは確かだ
2人の姉妹で1人はスキルの多さで優れているレイニー・ユゼッタ彼女は12で4つのスキルを習得している。
それもあって体を動かすことを好むからあの体たらくで太っていた皇子が許せないのもあって罵る形になったのだ
そして妹の方は、4つの属性魔法を操る
学園で学ぶのはまだまだ先だが、それでも今の2人はゲームでも重宝されるほど能力値が今の時期でもいいのだろ
そうして、この対立はあるが憎むに憎めない点がある為言葉での口論になってしまっている。そんなことをしていたら、式典が開催られる声がかかる
扉が開いてそこから皇帝陛下と皇后陛下が出てきて皆に声がけをする
「集まってくれた感謝する皆の者よ、本日は皇子アルノルトの式典パーティーに来ていただき、誠に感謝する。皆も承知とは思うが今日は立太子としてアルノルトから挨拶もある、あまり焦らすのもどうかと思うが、早速来てもらおう。アルノルトよ入ってくるがいい」
そう言って扉から入ってくる2人の男女がくる、1人はレイラ皇女殿下で今年8歳になられる、可愛らしくも綺麗な姿が見える、その横で一緒にエスコートしている人物を皆が見る、その姿は、皇子前とした姿で整った顔に引き締まった身体、皇帝陛下と同じ銀色の髪をなびかせて、それでいて皇后陛下の穏やかなような蒼の瞳をした、美少年がくる
会場にいる貴族達は、驚いたような顔でその人物を眺め、ある者は頬を赤らめてその人物を熱い眼差しでみる、それはみなに限らずあのユゼッタ姉妹も例外なく頬を染めていた。
そんな儚くも美しい姿を見て、その人物を言葉なく見つめる。
到着したと同時に、その美しい美少年が言葉を告げる
「本日集まってくれた皆に、挨拶をしよう、私はこのフィアレンス帝国の第一皇子アルノルト・Σ・フィアレンスだ、今日は私の立太子の式典パーティーに集まってくれた誠に感謝するよ。」
そういうアルノルトに貴族達はどよめきを上げる、見た目からその言葉所作などを見てもあの頃のアルノルト殿下では無いことは皆が認めざるおえない、事実になった
そしてこの式典にいやいやきたユゼッタ姉妹は思わずにはいられなかった、いつからアルノルト殿下は努力をして、見た目から内面までを仕上げてきたのかと、そして、今この気持ちをどう表現したらいいのかそんな来た時には抱かなかった、感情を抱えてどう接すればいいのかを、改めて考えるのであった
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この小説をお読みいただきありがとうございます!!m(_ _)m
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それから、この小説は週1に2~3本、もしくはそれが出来ない場合お知らせと言う形で投稿とさせてもらいます。
ゆっくり読んで頂けると幸いです!
それではまた来週の投稿をお待ちください!!
では!!(。・ω・)ノ゙
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