𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲.10
あれから、母上と話し終えて俺はと言うと
「母上、な、なんだか、これは....恥ずかしいですよ....」
「大丈夫よ、ここにはこの4人だけだから、後の人達は、離れてもらったから」
そういう母上
今俺はどうなっているかと言うと、母上の膝の上に頭を乗せて、膝枕をしてもらっている状況である
あれからなしていて、母上も何かしたいと言うことで、決まったのかこれである
それを俺は恥ずかしながらも、受け入れてこのような状態になっている。
母親とはいえ、意識は俺とアルノルトが混じっているから、ドキドキしてしまう
そうしていると、母上は
「こうして、あなたにまた触れられるようになって私は今凄く嬉しいの....」
そう母上は悲しみと喜びが入り混じったような表情をして俺を見る、それに俺は
「それなら....」
「?」
「母上には、アルトと父上と同じように呼んでもらいだいです....」
「ッ!」
俺は母上にそういって少し微笑んで見せる
そうしていると、母上は
「ありがとうね、アルト....」
そういって俺の頭を撫でて微笑む、俺はそれお見て安心したのか眠気がきて目を閉じるのだった
◆◆◆◆◆side
『・・・・・』
暗闇の中誰か1人佇む1人の影
俺はその人物を知っている、そこに膝を着いて祈るようにしていた者は――
『いずれ・・・・れば、お・・も・・・るだろう』
そう言い残して、暗闇の奥底にいる
その後、光に包まれ俺は目を覚ます。
「う、ううん、ここは?」
「おはよう、アルト」
そういって優しい目で俺を見つめてくる母上それに俺は
「ッ!すみません母上!母上の膝で寝てしまいまして!」
そう叫びながら俺は頭を上げて謝罪する、それに母上は
「大丈夫よ、1時間ぐらいだからそんなに経ってないわ」
そういって俺が寝ていたことを気にしないように母上はそう告げる、その後に母上の専属のメイドがやって来て告げる
「テレシア様、陛下がお待ちとの事なので...」
「そう、分かりました。陛下には今から向かいますとお伝えを....」
そう言って母上は立ち上がり俺に向き直る
「ごめんなさいね、アルト私は陛下の元へ向かいます。」
そう言って母上は、歩いていってしまう、それを見ながら俺は少しでも改善できればと思うのであった。
それからの俺は、セバスを連れて部屋へと戻る俺は圧倒的に知識が足りない、この世界のことはある程度分かるが、帝王学に政治力、社交性やマナーは前世の記憶から上辺だけのものなのは今でも実感している。
それを怠っていたらいずれボロが出てくる、そう思い俺はある程度の知識を蓄えるため、勉学にも専念しようと思うのであった
そう決めて、俺は先生をどうするか考える、俺には噂が付き纏ってるから、申請したとしても嫌々こられてまともに学ぶことも難しそうだと思うと、なんとも言えない。
ここで頼れる人物は、俺にはそう思った時に、俺は横にいる人物を見る
いつも支えていてくれた人物それは――
「セバス、俺に学ぶべきことを教えてくれないか?」
俺はそう言ってセバスに問いかける、それを聞いたセバスは微笑んで答える
「私でよければ、もちろん構いませんよ」
そういってセバスは少し嬉しそうに微笑むのであった
▼▽▼▽▼
俺は、今日一日セバスに今まで受けてこなかった基礎知識からマナーや作法、言葉遣いやそれに含まれた意味などを学んだ、それを覚えるのに時間は掛からなかった、元々やれば出来たのか、もしくは俺の知識が入ったことで、覚えやすくしているのかは分からないが、ほとんどの事を聞けば覚えることが出来た。
ゲームでも悪じえが働く性格だったのもあるから、元々のスペックはあったのだろう、そう思い納得する
「アルノルト様は、凄いですね...私が教えたことを即座に理解して吸収してらっしゃる...」
「セバスの内容はスムーズに教えてくれるおかげだ、私もやって見て、こんなに覚えることができるとは思ってもみなかったが、セバスが正しく教えてくれるおかげだと私は思えるよ」
「アルノルト様....」
そう言ってセバスに告げると何とも嬉しそうに俺を見つめて感動したような表情になる
これからは、セバスに少しずつ教わっていけば今までの言動から学べなかったことを取り入ることが出来ると思いながら俺は今日の夕食まで勉学に励むのであった。
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