𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲.6


ノトムside



私の名前はノトム・グラトニア、騎士団長ガルゼス・グラトニアの息子で、現在12歳で父さんのいる第1騎士団の訓練場にお世話になっている


子供の頃から父さんに憧れて剣の道を志していた、父さんからも賞賛はされるがそれは厳しい訓練や父さんのノルマを乗り越えてきたからこそのものだ私はそれに慢心もしないし律する心もある



そんな父さんからも



『慢心や自分が特別などと思わないことだ、それは色々なことを狭めてしまうことにも繋がるそんなことにならないように、初心に戻るような、思考を止めることなく、貪欲にやって行くことだ!それはいずれお前の糧となる。』



そう言い放つ父さんを見ながら育っていき私は騎士として若干11歳で父さんのいる騎士団試験に合格した。それからは周りの騎士達と肩を並べて切磋琢磨し、他の第2〜第3騎士団から厄介者扱いされたが、それでも俺は気にせずに怒りもなく過ごしていた。


そんなある日12歳になってから初めてアルノルト殿下を見た、噂では皇宮ないでは好き放題してメイドや使用人立ちを困らせていると言われていたが、訓練場にきたアルノルト殿下はそのような事をしているのかと思えるほど、決意に満ちた瞳をしていた。


走るのにも体が横に膨れ上がっていて思うように走っていないのが分かるほど運動をしていないと思えた、私はいつもの日課の素振りをしつつアルノルト殿下を眺める



だけど、しんどそうに走ってはいるが、諦める様子もなく父さんの言葉を聞いて勢いをますように走り続けていた、それにはすごいと思えた私は少しだけ興味を持つようになった


アルノルト殿下が走り終えて少し休憩している時に、私はあることに築く、それは太くなっている足や腕周りが均等に整っていたのだ

何を言ってるのかというと、骨格は太る事に少しズレが生じるのだが、アルノルト殿下はそれが一切ないかのような真っ直ぐに伸びていたのだ



人間はいずれ骨格や人体が少しづつ衰えるものだが、アルノルト殿下はそれが一切ない、何か訓練でもいない限りこうはならない


その秘密は、アルノルトは食べて太りに肥っているが、その合間にメイドや使用人にちょっかいを掛けて走り回っていたからだろう




それを見て私はこの方はいずれ素晴らしい剣の使い手になると思えた、だから私は


「父さん」


「うん?どうしたのだノトム?」


「.....」



私は少し考えて父さんに話す


「アルノルト殿下は次も来る?」


そう告げると父さんは、少し嬉しそうに言う



「ああ、あの方はこれからこちらに度々来られるだろう、だがもし逃げ出すようなら陛下にも重めすることになるやもしれん」


そういう父さんは、そんなことにはならないような少し輝いた目をしてアルノルト殿下を見ていた、それに私は



「それなる事はないかと、殿下の瞳は私でもわかるように燃えておられるのですから」


それを聞いた父さんは、私の頭をわしゃわしゃと撫でるそれに私は何も抵抗せずに受け入れる



そして次の日になり、アルノルト殿下がやってきた。昨日と同じような目をしてここに来ていた、それから、昨日と同じメニューを私も一緒にこなしていく


昨日よりも走るのに余裕を持てたのか走る体制が整っていた、それを見ながら走りを一定数アルノルト殿下に合わせていく


走るのお見守りながら終えて、新しく屈伸をすることになる。2人交代しながら行い1セット50をこなしていく。アルノルト殿下はそれを辛そうではあるが、頑張ってこなしていったそれを見ていた私は、感動した。



限界を超えても尚、挑んでいく姿に心が跳ねるそうして行くうちに午前のメニューが終わり休憩する


私は、壁の影に向かい寄り添う、それなりに体力はあったので、息が上がることはなかった。

そこで休んでいるとアルノルト殿下が近づいてきて話しかけられる



「なあ、ノトムよ少し聞きたいことがあるのだがいいだろうか?」


そう殿下に言われて私は



「.....はい、なんでしょう殿下」


といって殿下の問いを待って口が開く


「ノトムはなぜ文句を言わず、俺に合わせるようにしてくれるのだ?ノトムにとってはなんのメリットもないだろう、それが私は気になってな」


「.....」



そう殿下に言われて私は考える、どんなことを言えばいいのかなどを考えて私はあることを話す


「それが私が与えられた仕事であり、この帝国ひいては国民のために繋がると、私はそう思っております。

そして殿下は、この国の皇帝になられるお方なので、嫌だだのやりたくないだのと言うような軟弱者には私はなりたくありません。私はそう師匠であり父さんである人から教わりました」



そうアルノルト殿下に伝えるとアルノルト殿下は私に


「なあノトムよ、私と友達にならないか?今後私は鍛え抜いてこの体と心いや、魂を鍛えていく、それにはお前が必要だ、だから今後も仲良くできるものなら仲良くしたい」



そう言われて殿下は、私に手を差し伸べるそれを私は快く掴んで握手をするのだった




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



この作品を読んでくださりありがとうごさいます

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次回は月曜に1本上げてから、その次は土日のどちらかに挙げようと思っています


それでもよろしければ、待っていてください!!('▽'* )よ('ㅂ'* )ろ('▽'* )し('o'* )く




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