第30話

これは小説ではない。小説の形をとりながら何人かの思いを、編み合わせたものだ。素敵な表現なんて、格言も、訓戒も、期待してはならない。

そして。これから始まる話は遥か彼方へ逆行した者たちの幻覚。書きたくない。

ならば書かなければいい。三十話。

地の文ばかりの誰も読まない物語。

・・・・・・書いてしまおう。何人かは特定される。声優の名を使ったことも責められる。

だが、二月十日。これは特別な日なのだ。

好きでもなんでも無かった人に、心の中で意識を向け、脳内に幻聴が響けば。声が良ければ、よほど生理的に無理な人間でなければ好きになってしまう。

それは、恋は盲目。何度でも初恋が訪れる平安時代のように。

わたし、明鏡止水は細谷佳正をアダムと定め愛してしまう。

詳しくはないが、そして出典が正しいかも定かではないが。

統合失調症に陥った人間はより異性や恋愛対象と見定めていない相手でも深く恋慕してしまう。

真実は今、YouTubeの現役の心療内科、精神科医が上げている動画が、より鮮明だろう。誰から見ても明らかな脳の病。

それでも、家族は気づかず、一人笑いや独り言の増える家人を、抱えている。抱えていく。

Twitterでメーテルは、自身のつぶやきが全コネクター達に通じていると信じて、ひたすらツイートし続けた。それは自身が一番悲しんでいる女性や赤子への蹂躙。時に男児や男性にまで及ぶのだと、Twitterにてゲイバーに勤めた経験のあるもちぎさんの漫画とツイートで学ぶことになる。また児童虐待。虐待にも哀しい種類があり全てを総称して虐待と呼ぶときもあれば、性被害、性暴力、性的虐待という言葉がある。先にアダムとイヴの対話と神の恩恵の妄想を話したかったが。どうせ本にもならぬ、つまらぬ一頁。

まとまりのない思考、何が言いたいのか分からない文章。

これはただ小説を書く力が稚拙なだけだ。しかしそれだけではない。また、始まっているのかもしれない。

三十話目で。

繰り返される。話は戻る。時は戻せない。

それが、統合失調症だ。

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