第23話

時は戻すことは出来ないが、話を戻すことはできる。

そういう星の元に生まれた、くらい好きな言葉だ。

さて、休憩室のブースでオレとイヴは面談開始だ。季節は残念。こいつが七月に動けなくなって、YouTubeとラジオでおかしなって。

こいつは厚着だ。夏と残暑が過ぎた。十月くらいか。

オレはやや荘厳、に「イヴ」と問いかけ、

いやちげーなこれ、バ先の店長入ってきちゃってる。あー。仕方ねえ。それで効くなら安元は避けとこう。

コイツの目にもオレなんだか店長に見えてるらしいし。さて、チェックと黒いマスの位置と、赤ペンの用意だ。

ん?

ちがう?

面談は、三回目くらいの幻覚の時で、細谷佳正さんを、

イヴの声を繰り返しながらオレはハッとする。

執筆中断。

こいつ、その前にTwitterでおかしくなったらしい。

Twitterでも!おかしくなったらしい!


ばか!

しかし同じ症状のやつのこと優しくしなきゃだからオレは統合失調症のやつを守らねばならない。


明鏡止水です。

本当は病気のひどかった時のこと、思い出さないほうがいいと思います。ただ、わたしは、落ち込んだ後、ネットに縋り、楽しくハイに薬もなしにキメてしまい。結果、声優アダムの顔の造形や声まで嫌いになってしまうのです。それが一度目の幻覚。


妄想と幻覚の症状は何度もやってきて。時にそれはわたしが観た猟奇的な夢想ともなるようです。はやく、病院へ。わたしは父に連れて行ってもらい、病院を変え、なんとか自分でお風呂に入れるようになりました。まだ三日に一回ですが。

それで驚いてはいけません。

さあ、アダムとの語らいへ。もちろんAbemaも関係ありません。夜ふかしも関係ありません。

あるのはただ。


拗らせた貞操。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る