第24話

細谷佳正はひとりの純朴な青年だ。おすすめの作品は刀語と妖狐×僕SS。太陽と月はイヴが何度もリピートしていた。今でもリピートというのだろうか。

僕はねえ、イヴにきづかなかった。「神」安元さんはもうこれ約三十五億年まえからみている、という目で僕たちを観ていた。イヴは最初僕らのラジオの面白い部分だけを抜き取った動画をYouTubeで見て、そこから声優と夜更かしのように自分と彼らは繋がっていて語り合ったり遠隔会議できると思い込んでいた。ここで僕にもそれが聞こえていたんだとくれば、人類はアダムとイヴのハッピーエンドがついに来た!と宇宙人、未来人、地球人、たぶん神はもう嫁に出すとか婿に迎えるとか考えられないくらいにちんもくするけど、上へ下へのおおわらわになる。

そう僕は宇宙人やUFOが好きだ。怪奇現象や都市伝説も。イヴもそうだ。ただし、イヴの最大の関心はUMAで、宇宙人は連れ去られたら怖いという理由で忌避されている。僕には一つの夢があった。それは僕に近いチャンネルを持つ人たちをうんと集めるために自分のラジオを持つこと。仲良しの声優さんとも語っている。

タイトルは

僕のみぞ知る世界。

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