第百十一話 大量のお宝

「意外と早く戻ってこれたわね」

「道を五本に分割しているからなのかな」

「最奥のボスもいつものに比べたら弱かったしな」

「なぁ、早くアイテム見てくれよルイン!」


 俺たちは領域から戻り、巨木のスペースに持ち寄ったお宝を並べた。

 冒険で何より楽しいのはやっぱりお宝だよな。

 これに胸躍らない者など男女合わせてもそうそういないだろう。


 まず……持ち帰ったのは紫電の宝箱二つ分、赤雷の宝箱が三つ分、通常宝箱が一つ分。

 中身の一つがルーの身に着けたアイテムだ。


 防代のネックレス(身代わり付与 防御力アップII付与)【セミユニークアイテム】


身に着けた者の防御力を高める

対象の代わりに攻撃を受ける

一定量の攻撃を受けると破壊される


 それ以外の多くのレアアイテムがその中にあった。

 細かい機能は置いといてどのような物かだけ確認する。


 アイドスキュエネイ 【アーティファクト】 ヘッドバンド

 ククルカンの宝珠 【レジェンダリー】 道具 

 避来矢軽装胴  【レジェンダリー】 軽鎧

 タラリアの具足 【レジェンダリー】 具足

 雷鼠の衣    【モアユニーク】 (雷防御) 服

 バイスルッズの外套 【モアユニーク】 服

 竜鱗の腰当て 【モアユニーク】 腰

 竜鱗 【モアユニークアイテム】 道具

 水造石 【モアユニークアイテム】 道具

 術戦士の靴 【ユニークアイテム】 靴

 レーメン    【ユニーク】 胸飾り 装飾

 パルス金槌 【ユニークアイテム】 道具

 ウィッチボールグラス 【セミユニーク】 道具

 真珠   【セミユニークアイテム】 道具

 玉鋼 【セミユニークアイテム】 道具

 不思議な皿 【マジックアイテム】 道具

 紅色模様のストール 【マジックアイテム 装飾

 アメジストの耳飾り  マジックアイテム】 装飾

 オレンジの種 【ノーマル】 道具

 唐辛子の種 【ノーマル】 道具

 トマトの種 【ノーマル】 道具

 白色のリボン結び 【ノーマル】 道具


 幻薬(中) 五個

 幻薬(小) 三個

 幻薬(極小) 一個


 これらのアイテムで、各自に適したものを話しあった結果


 メルザ 紅色模様のストール、術戦士の靴

 ライラロ 雷鼠の衣、アメジストの耳飾り

 ミリル バイスルッズの外套、竜鱗の腰当て、レーメン

 ファナ タラリアの具足、避来矢軽装胴

 ニーメ パルス金槌、素材


 パモには白色のリボン結びを頭に付けたらめちゃくちゃ可愛くなった。

 ライラロさんは別として、それぞれの振り分けには次の輸送任務から、リルと

サラに会うまでの目的としての準備だ。


 特にファナにとってとてもありがたいのは、タラリアの具足装備だ。

 このアイテムは装備者を浮遊させる効果があるらしい。

 具足として申し分ない機能ももっており、ニーメにすぐに調整してもらう

ことになった。

 避来矢軽装胴もファナに適している。ファナは俺に身に着けるよう進言したが、ファナは

バットに変身できる。


 射落とせないバットとか強すぎないか? という話に納得してもらった。

 ワーム形態でもそうだが、ファナの弱点は遠距離攻撃だろうしな。

 ミリルには正直俺の貰う予定の装備を持って行ってもらいたかったが、頑なに

断られた。

 だが、高貴なるものしか身に着けられないというバイスルッズの外套や、竜装備は

ミリルにぴったりだ。レーメンの胸飾りも良く似合う。


 そして、俺が装備予定のアイドスキュエネイというアーティファクトは……

対象を一時的に見えなくするというとんでもないアーティファクトだ。


 勿論使用の縛りはあるが、偵察任務にこれ以上ない代物だ。

 出発前にかなりの準備が出来たとおもう。

 その後俺たちは連携の準備をした。

 

 ライラロさんは師匠を探してくると言い、どこかへいってしまった。 

 ベレッタへの道中は俺とミリルが前衛、ファナが中衛、後衛がメルザで、更に

レウスさんも呼べばかなりアレンジのきいた動きができる。


 しかもミリルがいると跳躍で一気に後衛のフォローにも回れる。

 竜騎士やっぱりすげぇ! 

 早速外套を身に着けたミリルが格好いい。 

 竜騎士にジョブコンバートできないのか……などと考えつつ、俺たちは遅くまで

連携の特訓をした。

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