第3話

俺は今、変質者の女に俵持ちされて病院から何処かに連れ去られている。


何度かすれ違う人に助けを求めても男は俺を哀れむような顔をするだけで何もしてくれない。


逆に女だと、俺を奪おうとするが変質者の女に返り討ちにされて役に立たない。自転車に乗った婦警は変質者の無双ぶりを見て逃げて行きやがった。おい、税金泥棒!


そして、俺は…豪邸に連れてこられた。何このヤクザとかが住んでそうな日本家屋の豪邸。襖がいっぱいある。


「ふひひひ、やっと!やっと手に入れた理想の男児!」

「あのぉ」

「ひゃあ!男児が私に話しかけてきたぁ!」

「なんで俺は連れてこられたのか教えてもらえるかな?」

「ええと、ごほん!男児を私の部屋で飽きるまで飼おうと思って20年!今まで理想の男児を見つける事が出来なかった!だが!だが!!今朝、お祖母様のお見舞いに伺った際に可憐な声で助けを求める声が聞こえるではないか!囚われの男児を救い、攫っていく。大怪盗のようではないか!」

「それで俺を助けてくれたのね。ありがとう。」

「あ、い、いいえ、そんなぁ」

「じゃあ、下ろしてもらえるかな?」

「何故?」

「お家に帰る」

「ならん。」

「お家に帰して」

「ならん!!男児はもう私の物だ!」

「あっそ、飽きたら生かして解放してくれるなら一緒に一つ屋根の下で暮らしてあげる。」

「飽きたら生かして解放しよう。だが、男児は私のペットだ。暮らすなどではない。飼われるのだ。」

「はぁ…」


お母さん、親不孝者をお許しくださいまる

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