第2話
ちゅんちゅんちゅん!
朝…お母さん、早く迎えに来て(泣)
昨夜、疲れて寝ていた俺を女医が何やら怪しい薬を携えて個室病室にやって来た。個室高いのにと思ってた顔をしていたようで女医のポケットマネーから料金出されてるから金の心配はいらないけど誠意は必要だよね?と言われてしまい、嫌々ながら怪しい薬を何種類か服用した。
結果、バッキバキになった。どこが?性的な部分が!子供になんていうもんを飲ませるんだよ!と、女医に言ったが私は医者だから大丈夫だ!と豪語され、そのまま大人の階段を駆け上がった。
もう、全身カピカピだよ。身体動かないよ。今、女医に全身を洗われてる。手つきがいかがわしい。あふん
「さて、名残惜しいが私はこれから仕事だ。薬の影響がまだ抜けていないから動けないだろうけど今日も安静にしておくのだよ。そしたら、またね♡」
「…」
「もう♡行ってきますのチュー、チュッ♡」
「…」
ガラララ、ピシャ、ガチャ!
「鍵まで掛けて行きやがった…完全に監禁じゃねぇか!…はぁ、なんなんだこの世界。」
俺は昨夜の行為中に聞いた情報の整理を頭の中でした。
性欲が強いのは女が多く、男はたまに物好きがいるがほとんどは決まった相手としか一生に数度しかしない。
女に男が性的に襲われても世間はなぁなぁにする傾向が強い。むしろ、警察や司法も竿姉妹になりに来る始末。
男と縁が無くても男から種だけ頂いてシングル出産するのは当たり前。むしろ、国から推奨されてる。
男に養育関係で負担になることはない。ただし、父親面は世間的に叩かれる場合がある。
性に関する薬を子供に服用させるのはギリギリグレーゾーン。医者の処方したものならセーフ。本当かどうかわからんけど。こんな感じの世界観だってのはわかった。
で、あの女医の前科を聞いたら俺が初犯らしい。理由は「無防備すぎる」から。おかしいだろ!
「はぁ、お母さん助けて…」
…ダダダダダダダダダダダダダッ
なにやら、駆け足が聞こえる。まさか、な。
駆け足が俺がいる個室病室にどんどん近づいて来ている。思いが伝わった?
そして、施錠された扉前まで来た気配がビンビンしてる。
ガン!ガン!
鍵掛けられて閉じ込められてることを伝えなきゃ!
「か、鍵掛けられて、閉じ込められてる。助けて!」
バン!バン!ガッシャーン!
何度か扉を何かで叩いていた音がして扉が壊れて個室内に倒れ、大きな音をさせた。
「た、たすか」
「ふははは!囚われの男児を攫いに来たぞ!」
「え、誰あんた?」
現れたのはタンクトップにダボダボしたズボンを履いた筋肉質な女だった。お母さんじゃない!なんでー!
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