第47話 食事についての考え方は?ー2
綾子は、何か少し考え込んでいたが、口を開いた。
「前ちょっと聞いたけど、前の会社の時の食生活教えてくれる?」
「うん。昔からお腹弱かったんだけどね、さらに下しやすくなっちゃって。
家で食べると、通勤途中にちょっと途中下車するようになったりして、あんまり食べなくなったんだ。
朝、会社ついてから仕事しつつ、ちょこちょこなんか摘んで食べてたなぁ」
「昼は?」
「コンビニのお弁当か近所の定食屋、ラーメンとかハンバーガーも多かったかな?
昼は結構時間取れたからお腹いっぱい食べてた」
「それで?」
「夕方にパンとかお菓子で小腹誤魔化して、22時か23時に帰宅してコンビニ弁当食べて就寝。
今考えると、間食も多すぎ。そりゃあ体に良くないよねー」
アサヒが麦茶を飲むか聞くと綾子が頷いたので、冷蔵庫から麦茶と食器棚からグラスを2つ持ってくる。
麦茶を注いでいると綾子が尋ねた。
「今はどうなの?」
「うーん。ちょっと習慣ついちゃったから朝はあんまり食べられない。
土日とかは、おにぎり1個に目玉焼きにソーセージ、出来ればサラダ。
でも平日は大体が買い溜めしたプロテインバーを会社で1本だけかな。
良くはないんだろうけどね」
「昼は?」
「平日は基本コンビニが多いよ。コンビニ対外食は4対1くらいかな?」
「夜は?」
「なるべく自炊。もしくはスーパーのお弁当。
ご飯は少なめで野菜多めを意識してるくらいかな。
あそこのスーパーのお惣菜や揚げ物も食べるし、デザートも食べたりするよ」
麦茶を飲んで綾子を見つめる。
「あやちゃんがダイちゃんだけじゃなくて、僕にもご飯作りに来てくれたりするし、すごく感謝してます。
いつもありがとう」
綾子がちょっと照れたように微笑んだ。
「あっくんは、あまりお酒飲まないよね」
「ウチの家系ってさ、代々アルコール弱い体質だから、僕も基本的に家でお酒飲む習慣がないんだ。
マコっちゃんとかとたまに飲むことはあるけど、リングフィットもやるし、少ないよ。
毎晩晩酌する人だったりすると、ちょっとキツかったかもしれないね」
「マコトさんは飲み過ぎって言うんです。
彼女さんが言ってましたけど、二人で飲むと一晩でワインを何本も空けちゃうんですって。
ご飯もたくさん食べるから大変なんだーって」
「そっか。あやちゃんも雪村さんに会ったことがあるんだね。
この間、僕も一緒にご飯食べたんだ。
なんて言うんだろ、綺麗で頭の良い女性だよね。クールで格好良いって感じ」
「へぇ。わたし、何も聞いてないですけど。
あっくんは、ウチのママだけじゃなくて、クール美人がお好きですか」
(なぜそんな話まで!)
鋭い目線になった綾子に焦りながら、アサヒが弁解した。
「いや、僕はもっと、うん、一緒にいて安心できる、落ち着ける人がいいなぁ。
ど、どこかに、優しくて落ち着ける素敵な女性はいらっしゃらないかしらぁ」
「やだ。美人で優しくて綺麗で落ち着けてあっくんのことわかっていて安心できて頭が良くて素敵だなんて」
綾子が頬を赤く染めているが、ま、まぁいいだろう。
「ま、マコっちゃんは、お仕事で体力たくさん使ってるしね。
350mlビールとか1ケースでも10キロ近くあるのを何ケースも運んだり」
「普段チャラいけど運動神経良いんですよね。あの人」
「僕は普段事務が多いから、しっかり体動かしてるマコっちゃんと同じご飯食べたら太るよね」
寝室からノートパソコンを持ってくる。
「ちょっとネットで1日の消費カロリーを見てみようか」
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