第2話

と、まぁこんな状態で どうにもこうしようも無かった訳なんだけれども。ふと思い付いたのが、これは所謂あれではないだろうかという事で、ゲームでよくやるようなやつなのではないかと考えられるわけである。そういえば確かあの子が俺の事が好きと言っていた時にスキルを発動させていた筈……それがどんな効果を持っていたのかは思い出せないけれど。とりあえずやってみるだけ価値はあるのではと考えている。だがまずはここから抜け出す事から始めるべきか。いつまでもここに閉じこめられている状態というのも良くないと思うし とりあえず今は脱出する事を最優先事項にしましょう。とはいっても抜け道といったものが果たして見つかるものなのかどうかは怪しいところがある だけど他にできる事もないから なんとかやる以外にないだろうね。

さっそく外に出ようと行動を開始します。まずは周りを見て回り、脱出路のようなものを探したりします。といっても中々見つからないのが現実なのだが。それからしばらく時間が経過すると突然背後にあったはずの木々が倒れ、出口が見つかったように思える――

しかしよくみると崩れ落ちてしまっているだけのようだ。なのでそこから出られる様子ではなかった。さらに辺りを見渡してみると崖がみえてきた。そしてその上を歩くことにした 上から見た風景はかなり綺麗なものだと思う。

暫く進むことにするが、まだなにもおこらない。

まだまだ進んでいくと遠くに大きな湖が見えた その前に町のような影がちらちらと見える。

・町にいく前に適当に魔物討伐でもしながら進んでいった

・町に到着してから情報収集をしはじめる ⇒そのまま情報を収集し続けていこうかな……. ってあれ ちょっと待った……ここで選択を迫られているわけなんだが……そもそもどっちを選択してもあまり意味はなかったりするわけだよねぇ……どうせろくなことになってくれないはずだし……って考えちゃだめだよなぁ もう決めたんだろ……頑張らなくてどうするっていうんだよ……。このままじゃ本当に何も変えられないままなんだし しっかりしろ……とにかく動くべき時だってことはわかっているはずなんだしな よしっ、行ってこい自分・。

そうして彼女は動き出した……一歩前に進み出る。今自分がすべき事は決まっているんだ……後は行動するだけだ

・バットと、いう魔物に遭遇した

さっさと倒さないと大変な事になるぜ……。ちなみに今のはただのゲームだった頃の台詞だから意味とかはさっぱり無いぞ。そんなわけもあって……彼女が敵を倒した後には大量の魔石みたいなものを入手したことになる―――と、そこで俺はまた気が付いたことがあったのだが。なんでわざわざ魔物を倒す必要があったのか、それは俺の目的が何であるかを思い出すためでもあったんだと思う……ってか、さっき自分でやろうとしたことなのに いざ実際にやりだすと頭が働かないもんなんだな……。もっとこういう事態に対処できるようになれればいいんだけど って それはいいとして……

今の一連の行動を振り返れば、おそらくはレベル上げをしているに違いない……と予測は立てることができた――なぜなら今の彼女は自分の能力に気がついているみたいで、俺も把握できていることだし……これってゲームと同じ要領だと思ったからである

・レベルが上がるたびにステータスポイントというものを入手することが確認できた。それによって新しい技などが手に入ることができるのかもしれないと彼女は考えている そうなる可能性は高くなったかもしれない……。

そういえば……今の彼女ならば、たぶん普通に強くて楽々と魔物を倒しているかもしれないね……そういう事ってよくあるものだし、それに主人公補正とかついている場合だあるなら、特に何の問題も無いかもね……とまあそういったことで この辺りのエリアにいるであろう全ての敵を瞬殺することが可能な程の強さになっていたようである……

つまりそういう状況になっているってのも十分考えられる。まぁそれが正しいことである保証はまったくと言って良いほど何一つないので……断定的な言い方なんて到底できないので。ともかくある程度まで強くなってから探索を再開した方がいいだろうね……もちろん油断だけはしないように慎重に動いていくつもりなんだが……それでも何かしら問題が起きるのは確実じゃないかという不安もあるだけに どうしても緊張してしまうという事で……

しかし考えてもみれば俺一人だけではそこまで危険に晒されることは無いだろうという自信もあり。何故なのかと言うならば 彼女には仲間が存在するらしく(NPCと思われる人型の存在が確認されているらしい)、何かあれば守ってくれるという話も聞かされているのだ。だからもし万が一の危険に見舞われても問題はないはずであるのだが。俺も彼女を守れるぐらい強くなりたいよなぁ……って話でもあるし。いやまあそれよりも重要なのはこの世界にあるとされる転移術のことについて調べる事であるわけだし……という感じであったから、とりあえず今はそちらに集中しようと……思えてくるのも不思議だよね。

まあ今はそんなことを考えていてもしょうがないよねぇ。…………ということで しばらく歩いているうちにもモンスターが出現した――その外見を簡単に説明をするけど……なんか角が生えていて筋肉もりもりマッチョマンが着るような体全身を覆うような頑丈そうだったり分厚い鎧を身につけていたりする怪物の姿をした連中が現れた……こいつらはオーガだと推測できる存在ではあったし……まあとにもかくにも危険な奴らなので当然のごとく即効撃破されたようだ。それから暫くの間はこのような調子が続きながら進んでいくにつれて出現する数も少しずつ強くなっていってる感じがする

・ここらで周囲の魔物を倒してレベルをあげまくろう!

と思いついたわけであり

その為に全力投球で行動していた……

そしてある程度の数を撃破してから少し休憩することにした。だがその時の出来事により運が悪い出来事がおきてしまう……突如として現れた巨大な黒い霧によって襲われてしまったのだ。それにより主人公は深いダメージを受けてしまい さらには麻痺させられてしまっていた。

これは完全にしてやられちゃった感ありで……なんとかしないとおしまいになります……。

・女神の加護が発動した、彼女の体が白い光に包み込まれていき……それがみるみると消えていった……それと同時にダメージも回復する…….すると……何故かわからないが魔物達が逃げ去っていた……ん~とまぁ、どういう原理によるものかはさっぱり不明だけど回復してくれたようである。それにしてもなんでここに来てこんなイベントが起こるんだよぉ……と思いつつも、よく考えたらこれが物語における分岐点なんじゃないかと俺は思ったんだ……だからこそきっと彼女は無事に戻ってくるはずなのだと……

俺は期待しながら待つ事にしていると 彼女は帰ってきた――良かったぜ!!マジで安心してしまった もうダメかなと諦めかけてたところだった……

・アルダートノートに記載された文字を読んでいくことにした……

そこには信じられない内容が書かれていた まず始めに出てくる項目は、彼女が持つ特殊能力についてのものだった

その項目を読む限り、彼女に与えられた恩恵は「神力」というものだったらしく……

しかもそれはどういったものかを簡潔的に説明するならば、どうやら彼女が願うだけで全てが解決されていくといったとんでも効果のものである。たとえば先程みたいに大けがを負ったとしても一瞬のうちに元に戻るという化け物じみたものだったのだ。

・スペルエンチャントと記された画面が表示された、そこから魔法や特殊攻撃を強化できそうなイメージが沸き起こる……。

また新たな呪文を覚えた

それは、魔力を消費することにより様々な攻撃が出来るようになれそうだと思う内容だ――試しに使ってみた結果……炎を吐き出して相手にぶつけることが出来るようになるなどの変化が起きた……ただしMPの消費はかなり激しかった――また他に出来ることはと念じる事により ステータスを開く。

・ステータス画面を開いた……HPバーやアイテムボックスの中身を確認した後に彼女は安堵する。……それに今の私であれば、あんな怪物たちを相手にしたところで倒れたりしない そう思う気持ちもあり、それに実際そうだといえた 今の彼女にとってみれば あの程度の魔物達なぞ全く歯が立たず、ただの通りすがりと同じようなものだと判断ができるようになっていた。それ故に今の自分は普通の人間ではなくて魔族とかそんな部類なのではないかと疑問を抱いてしまう始末でもあった……。

ともあれそんなことを気にする前に今の自分に足りてない能力を身に付ける必要があると感じた。というのも今の彼女に足りないのはまず防御面の能力であるということ……そして次に必要なのは何といっても攻撃力だといえるだろう。しかしそれらを鍛えていくとなると、なかなか大変であろう事は容易に想像できた。なぜなら彼女の持つ能力は凄まじいものがあり、今の状態でもすでに無敵に近い

・毒耐性

・火炎耐性等々をゲットしたが他にもいくつか新しい魔法なども覚えたようだ(全て魔法書によるもので修得をした)。更に各種耐性や状態異常への完全防備、さらには体力が常時増加し続けているうえに疲れにくい体質まで得ていたようで――とにかくどんな相手に襲われても絶対に勝てると過信してしまうほどだった。しかしそれでもまだまだ油断できない状況であることに変わりはないだろうとも感じられた。というより今まで戦ってきた者達よりも強そうである存在と遭遇したときが一番恐ろしいだろうと考えているから……そのためには戦闘の経験を重ねる必要があると考えていた。そこで早速この辺りにいるモンスターを倒して経験値を手に入れることにしようと思ったようである。

俺の名前は山田隆男。

どこで産まれ、育ち、何をして来たのかは全く分からない。気づいた時には一人で街の中で彷徨っていた所から始まる。

その時の年齢はおそらく5歳か6歳のどちらか……もしくは両方だったかもしれないと思う。何故曖昧かというとそれを証明する記憶がないからであるからだ……正直その時のことをあまり思い出そうとすると頭の中に鋭い痛みを感じてしまうほど強烈なトラウマがある為、無理矢理掘り起こす気にもならなかったので諦めた次第だ……なので詳しいことは一切不明な状態であるというのが正解であるのだが……今はそれよりも何でここにいるか?その理由を知りたかったりする。なぜってばさっき死んだばかりで……その前も死んでいて……えっとぉ、ん~と考えを巡らせてると段々と意識が遠退いてきて、頭が真っ白になって……

と、ここで完全に途切れる ―—あ~なんだ夢オチかよ~……まったく、焦って損しちまった いやまだ何もしてないんですけどねw っていう事で 続きを見ますかねぇ。まあどうなるかさっぱり分からんでしょうしw 俺は目を覚まして、体を起こして周りを確認するが見知らぬ部屋に閉じ込められているという現状を把握したのである。しかも、なぜかベッドの上で眠っている自分の身体も確認する事が出来たし……とりあえず自分がどういう境遇に陥っているかを把握する事から始めると……すると扉が開いて人が入ってくる、そこには美少女がいた!髪は長く、金髪の美人なお姉さまがこちらを見て驚いて声を上げる……まあその反応が当たり前といえば当然の事ではあるが……その後彼女は俺を抱え上げながら部屋の外へ出てどこかへと歩き始めた、しばらく歩くとその先は階段になっていたが上に行く前に少し離れた場所にあった洗面台らしきところへ行くとお湯を出してくれるみたいでタオルをお借りする事になった。

・突然、彼女の体に巻きついていた紐のようなものが切れたみたいに倒れそうになった なんとか抱き留めたものの……. その時に私は彼女の持つ力の大きさに気がついて さらに私の力では到底及ばないほどの圧倒的な差を思い知らされる事となる……。

その力によって

その者は

自らの主を救い出す事が約束され やがては 世界を救う事になるだろうと彼女は思いつつも ただただ願わずにはいられない気持ちになりながらも そっと思いを口にした それは私だけのものだ――誰であろうと邪魔させるわけにはいかない 例えそれが、私自身であってもだ!!――――

・女神の力とは一体なんなのかが気になるものの……。

・すぐに回復させないといけないと思って慌てて回復術を唱えたら――怪我が一瞬にして治った事に自分自身で驚いちゃったり

・そのまま回復の呪文を使い続けて――傷を全快させた所で魔力が完全に無くなってフラつくところを――たまたま通りかかった誰かに介抱されて、助けてもらったお礼を言う間もなく眠りについてしまう

・魔界への入口へたどり着くと既に悪魔たちの侵攻が始まっていたが魔王様はまだ到着していないようだったので急いで駆け抜けていこうとした だがそれを遮るように近づく敵がいる。

彼女はそれを撃退しつつ道を進んでいく。道中何度か現れる強敵を倒せるかどうかで生死を分けることになりかねないほど危機的な状況に陥る。彼女は持ち前の剣技と魔法の扱いによりそれを乗り越えては進み……ついにその場所までやってきた そこに到着した

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