アルダートノート

みなと劉

第1話

・世界樹をめぐる戦争

・アルダートノートという記録媒体

・人間とエルフの戦争

の原因。古代王国が滅び、その後で人間が台頭したため起きたとされる

「なんというか……とんでもないことが載ってるんだな」

こう言っては失礼だが、本当に歴史本のような内容だったな。もっと簡単に簡潔に書いてくれても良かったんじゃなかろうか。いや、俺自身、こういった細かい知識も全くないからあり難いっちゃあ有り難いんだけどさぁ……。

ま、それはともかくだ。

これらのことを読む限り、やはりこの世界でも"世界樹を守る戦いをした結果滅亡した"ということは同じようだ。これは、ここに住むエルフなら知ってる人が多い事実なんだと思うけど、どうだろうか? というわけで質問攻めにしてみる。…………

(省略)……. といった具合ですっきりしたぜ。しかし、流石に全員知っているわけではなかったし(主に500年前にあったエルフの国についてだったが)その詳細までとなると話し込んでいるだけで日が暮れそうなため一旦終了することにした。また聞きたいことは聞けばいいのだ!時間はたっぷりある!……そう思っておきたかったよ。マジでないもんね、夜になる前に森を出る時間っていうリミットがあるものねーハハッ……。

そしていよいよ明日はこの国の王に会うということにもなるらしいが、それについては後日話し合おうという話になったのだけれど……

俺は、ちょっと気になっていることが一つあったために聞いてみることにした…….この国は"なぜ滅んでしまったのか""そもそも何と戦った結果こうなったのか、それが知りたいんだよ""ああいうことを聞いた後にこんなことを言うのはあまり気が引けるのだが"―――と付け足すようにして話せば彼女達からも同じような言葉が出るかもしれないと思ったのだけれど―――……そんな必要は無かったみたいだったね?なんか空気が悪くなっちまった感はあるが、もう気にしない事にしよう。大丈夫だから。俺、そこまで弱くないし。とりあえず話を元に戻しておこう。

ちなみに今は食事の準備をしている途中なんだけれども——-まああの後なんとかして場を収めたあとはいつも通りになってはいたもののね?みんなやっぱり申し訳なく思っていたらしくて謝罪を口にされたときはびっくりしましたよねホント。えっと……あれですか?こういう雰囲気って実は苦手なのかしら僕? いかんせん人とあまり交流したことないもので良くわからんかったよ!! それにしてもまさか謝られるとはなぁ……こりゃ今晩の宿では何か御馳走しなければと思っている今日この頃ですよ僕は。……などと考えていたらいつの間にかまあまあ時間が経っていたのである……とそこへ扉を開ける音がすると共に入ってくる一人の少女―レイティアさん―の姿を捉えるとともに声がかけられてきたものだ.."皆さん準備が出来ましたのでこちらに来てくださらないかしら~♪"とのお知らせだ、助かるねまったく そして皆一様に立ち上がってついて行く感じになりましてね……. 向かった先は昨日と同じ会議室だったかな…….そこに用意されていた椅子にそれぞれ座りますと同時に"じゃあそろそろいただくとするか""まずは何を飲むべきであろうかな……う~む。やはりエールが良いかもしれぬ"という言葉をきっかけにそれぞれが注文したものを飲み食いすることになったのであった…….しかしだ…….。俺が飲みたかったのがリンゴジュースだったため、飲み物自体は各自自由だったにもかかわらず誰一人として注文している人はいなかったことをここに記しておくこととしましょうかね

・記録媒体へのアクセス

・エルダーナイツ

・シンフォニーセブン

と呼ばれるエルフ七名の構成騎士集団の名称および各個体の詳細 を閲覧することが可能となった. なおアクセス権限を持つ者には名前が浮かぶようになっているとのこと。これについてはまだ分かっていない部分が多いようだ。しかし分かったとしても今回の一件に使えるかどうかは正直言って微妙かもしれないしな。それよりも今はやることがあるんだからね……."今回お招きした理由は2つあるんです!""ひとつ目は先程話した通りに貴方の持つ魔力について。ふたつ目はこれからの方針ですね"前者は理解できるんだがいささか唐突すぎないだろうかと思うんだけど……"私達が求めているものに、貴方様の力が必要なのですわ。そのためにも協力をしていただけると非常に助かりますの"とまで言われちゃ断れるはずも無いでしょうがっ。"勿論こちらも可能な限りの協力をする所存だとも!俺も少し気になるところはあるしさ! それと後で聞きたいとことがあったら聞くかもしんないぜぇー?? 遠慮はいらないさ!!!"とか言いながら彼女の手を軽く握れば満面の笑みを返してくれちゃったりして…….うん!いい子だ!可愛い!でもね……どうして手汗べちょついているんでしょうか?さっき握手したときはかなり乾いていた印象を受けたものだったのだけれども!しかも結構強めに力を入れたら一瞬にして湿ってきたよ!?これってまさか俺の心の声がダダ漏れになっているパターンじゃないだろうな、と思ってしまう程の動揺っぷりだよほんと…….。

ともかくそういうことになったんですよこれが……。え?お前、女の子に手を握るなんて大胆すぎる?ふはー馬鹿野郎!!そんな余裕があるわけねぇってばよ!この身体、女になってからというものの緊張するとすぐ心臓ばくつき始めるんだよ!! そして話は戻り、方針に関してなのだけれど、俺が知りたいことは1つ、古代王国という種族の歴史を知ることだけだ。そして今後どうするのかも決めることにするつもりだな。なのでそれに関してはあまり詳しく決めてはいないのだ、だから、まずはそのことから聞きたいんだ、と答えることにした。

それを彼女は受け入れてくれてね……。早速俺は聞いてみた

・魔道図書

・エクスクラメーション

・アイテムクリエーション

・メディウスプロメテウス

これらの文字に触れて欲しいと言われた。しかし触れた途端意識が薄れてしまった……..。そして再び目覚めたとき—— 視界に入ってきたものといえば見慣れないものが並んでいたが……..いやまだ頭が混乱しているようで状況把握できていないようである。しかしここは何処だろうか……部屋が3面にわたって広がっておりその中央にあるのだろうか大きな物体とその周囲を囲むかのように設置されている機械装置のようなものが確認できるが……一体これはなんだ?とりあえず周囲をぐるりと見渡してみると――――

(省略)……..。そうこう考えている間に色々と説明が終わったのか、その彼女が一言述べてくると――……..。なんとこの場所の説明を受けてくれた礼だというのだ―――そう言うと、また案内をしてくれた、だがまだ頭がよく動いてくれておらず、とりあえず彼女に言われるままにしていた。ちなみにここでの話をまとめておくと 一点目が先ほどまでの話の続きだった、この国についてのこととエルフの成り立ちに関する話を聞かせた貰った。流石500年の歴史は長いなと関心させられたのであった。そしてこの場にいる者達の紹介があった……彼女の名前を聞いた瞬間に"――-え?マジでッ。俺あの人見たことがあるぞ!マジで!!超有名な人だったような気がしますよね!と心の中で叫ぶことにした

・アルダートノートについての解説が始まったのだが、いやまてちょっとまって!!いきなりすぎて理解できませんから!!!どういうことだこれ。だって確かあれって"昔いた世界の人間族の英雄の一人"である主人公アルちゃんの活躍を描いたRPGゲームのタイトルの一つの名前ですもんね、いかんせん古いからね覚えてろと言われてもちょっと難しいんですわ。だけど何一つ知らない人ではないとだけはわかった、ならばもう気にすることは無いんじゃね!?と半ばヤケクソ気味になりつつ思いきって彼女達に尋ねて行くことにする

・聖遺物について。まぁ、うん大体想像がついたんだけど一応聞くかな

・魔力測定をして欲しい。との頼みに素直にうなずいて見せれば、突如現れた光の柱を見て唖然としていれば―…….突然の出来事であった、いつの間にか背後からやってきた男によって不意打ち同然に押し倒されてしまった―

・しかし彼は即座にその場を離れていき、すぐに起き上がることができた

・しかし先程見えた光の塊の光景を思い出した直後―…….。今度は強烈な閃光に襲われることとなった

・咄嵯に目を抑えようと両手を上げたところで気づけば周囲の様相が一変していた

・辺りを見渡すと同時に聞こえてきた音、それは何者かの声が耳に響いていたのだった。まるで脳内に響くかのような声。それが止んだその直後のことだった。目の前に居たのは、俺と同じ年頃の少女。いや少女というよりは美少女と呼んだ方が良いほどの容姿を持った存在 ―-。しかし、なぜか俺と彼女の距離は僅か十数センチほどで……."顔近いんですけど!"とは思ったものの俺の方から距離をとるつもりはないしな……それに向こうも同じらしく..

・メモリのセットをお願いいたしますと言った女性の指示に従い、言われたとおりに作業を開始しようとしたとき、背中を思いきり突かれた俺は、何かに取り憑かれる様に倒れてしまい、気づくとその女の子と共に謎の渦の中へと飲み込まれていった―

……んっ……ふぅ、夢オチにしては中々刺激が強いものを見た気分だったが……。ともかく、起きた時にはもうすでに異世界に来てしまっていましたというわけなんだよ

さてどうしたものかと考えるよりも先にさっきの彼女のことばかりを考えていたんだよ。そう考えれば考えるほど胸のうちからは様々な想いというべきなのかそういったものが湧いてきているようでもあり……。こんなことを考えていても何も解決しないとわかりつつも、ふと考えてしまうことが止められないんだよ、どうしようもないんだよぉー!!ってなってる自分が情けなくも感じたりするも…………。

しかし俺の中にはまだわからないことがいくつかあるのもまた事実であり、それらを知るためにはやはり彼女と接触しておきたいという気持ちがあり――よしなら行動開始しようと意気込んでみたのも束の間……

どうにも妙なことになってしまいました、その……

なんだろうこの状況……

その人は急に大慌てをし始めて—。何を慌てているのかと思い問いかけてみると、彼女は焦った表情のまま言葉を言い放ってきたのだ。その内容が「ご主人様」という言葉であった、それの意味することを俺はいまいち掴みかねていたが、その次に続いた言葉はもっと訳が分からないものでしたね……。"私と結婚してくださいますよね?ね!?ね、ね!!!!?"とか言って抱き着かれながら迫られたものだから思わず顔を真っ赤にしてしまったんだが、流石に初対面の男性に向かっていきなり結婚を申し込むだなんておかしいと思うよ……ほんとこの子大丈夫かな……?とそんなことを心の中で呟いていれば……またあの音が……それもつい今さっき聞いたばかりで記憶にはしっかり残されてまして—

(省略)……まあそういうことだから君達はおとなしく捕まりなさいと。とだけいうと 突如、壁の奥に隠れていたのか何人も武装をしている集団が襲い掛かってきてしまったのだが。それでもなお冷静を保ちながらも、襲い来る敵を次々と斬り伏せていったのであるが。その後のことはよくわからなかったのだが、気が付けばその男が近くにいたことに気付いたが――

(省略)———と。ということになったのだ しかし今はこの人の言葉に従っておいた方が身のためなのは間違いないようで。何だかいう事を聞かなかったらとんでもない事が起こりそうという恐怖を覚えたのだから。そんな時である。先程の彼女と違うメイド服に身を包んでいる人物が姿を現してくるなりこちらに駆けてくる姿が目に入り、さらに奥の壁の方からも別の誰かが現れて

・・・。よく見てみればそこにいた二人の姿だが、なんだ? そう思うより早く― その二人が突然光を放ったと思った瞬間―--………….. 気がつけば見知らぬ部屋にたどり着けてしまっていた。

……一体ここは……と、思いつつも周囲を確認したあと自分の手元を見てみると。そこには手紙の様な物が手に収まっているではないか―……。

その中身を確認してみることにすれば、"これは私の招待状です あなたのような方にぜひ受けて欲しいのですよ"と書かれており、とりあえず部屋から出ることにしたのだった。すると目の前に飛び込んできたのは見慣れたはずの場所であったが……そこは俺の部屋ではなくどこかしらの森の中に飛ばされてしまっている事に気がつき。そこでようやく何が起こったのかをしっかりと理解してしまえた俺がいる そしてすぐに思い出せそうなのはこれぐらいなものだろうか 後はそうだ……

何が何やらよく分かっていない俺をおいて何やらもめるような話し声が聞こえたので 声をかけようとしたが その途中で何者かによって気絶させられてしまい。目覚めてからしばらくして今の状況があるということか 俺を誘拐してきた張本人 それが恐らく目の前にいる彼女なのだが どうしてわざわざ攫ってきた相手にこうまで構ってくれるのか謎だし そもそもなんの意図があってか知らないが なぜ俺なんかをここまで執拗に欲するのか皆目検討もつかないなぁ というところくらいなんですかね えぇ、それだけですともはい。他にはとくにないのでさっさとこの子をどかさなければと思っているんだが……。なかなか言うことを聞いてくれないな このままじゃ話が始まらないんだが―――……

さて。

どうしたものでしょうかね? さっきまではどうすべきかをいろいろと考えていましたが 現状こうして彼女が目の前にいて話しかけてきてるからには 下手なことをするべきではないかなぁ とか考えているんだけど。

いや待てよ、ここで変に逆らわない方がいいのではないかという考えもあるんだよ だって相手は女性だよ……しかも見た目はとても可愛いし 正直一目惚れしてしまいかねないレベルで好みのタイプでもありますね……

だけど― その反面ではどうせ監禁されているだけで 逃げ出そうとしたところできっちり殺してから閉じ込められていますパターンになる可能性もあるわけだからなぁー とは考えていて……。やっぱり、どう行動を起こすにしても、ここだけは確かめたいことなんだよなぁ……。

・そう思って口を開くも……うまく言葉を伝えられず。どう説明しようか困ってしまう……。結局、ただ一言、俺は貴方の事が好きなわけじゃないというか……。

・しかし彼女には何を言おうとしてもどうしようもなく伝わらないのだと分かっていたため 何も話すことができないままに・ ただそのまま時間が過ぎていっただけとなったわけではあるが……。どうしたものでしょうか?本当に分からんぞ、こいつ……どういうつもりなんだ? まさか本気で結婚したいとかそういうことを言っているのか?! は?意味わからん……そんな簡単に決められる事なのか……って普通は考えるんだろうけど、この状況を鑑みるにあたって、もし本気なんであれば、彼女の人生を壊してしまう事になるんだよね。だからさっさと断りたかったりするわけで、かといってそんなストレートに伝えるというのもどうかと思うし……。それに……今のこの状況において彼女は命の危険にさらされているようなものなのに、結婚うんぬんで悩むだなんて……。それはちょっとあんまりじゃないかと思えてならないし……。

ってことはやはり、彼女との結婚に関してはお断るべきなのか――……?ってあれ、これってもしかして、もしかしてなのかな……もしかしてフラグを立ててしまうことになった? ああくそッ、何でこんな面倒ごとに発展させてしまったりしたんだ ちくしょぉう!!…………。……でもいいかもしれないな。別に付き合うかどうかっていう以前に、結婚さえしなければ特に問題はないんじゃないかと思うんですよ。ならいっそこのこと彼女と結婚して、後々別れればいいんだ。これでいいんだと割り切って考えてみることにしたのだが、それで納得している自分がいました……。うーむ何だかなー 何かが違う気がしないでもないのだが そういう事で、俺はこの子とは婚約する事になりました……まる。ということになったようです さあ、次に進むとするならばこの子の親探しをしてあげなければならないだろうと思っています。とはいえ……一体どうやって探せば良いのかまったく見当つかない上に……手がかりらしき物など何も無いのです。まあそういう状況でいるものですから ここは適当に森の中を調べていくしかないのかなって……いや、それしかなさそうだというのが本当のところではあった でもよくわからない場所に居るせいで 何処を進んでいるのかすらさっぱりわかりません。一応人の気配を探して、それを目印にして歩んでいるという感じにはなっているんですけれどもね と、なると森を歩いて行くだけでもかなり苦労することになりそうで――いや実際そうでしょう。

ここは日本でいうところの"山の中"にすんでいるんだから そりゃそうです……。

だからこそ、ちゃんとした装備を整える必要があると思いますのよ……(白目)

(省略しましたけれど こんな所で一体、自分はどうすればいいのですかねぇ・・・)

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