世界の終わりとアルコホリックワンダーランド
暗闇坂鯉恋
第1話 It's The End Of the World As We Know It (And I Feel Fine)
Hello! How Low!
「何回飲んでもやっぱ不味いはこれ」
「美味しかったらアカンよ、美味しかったらもうコレ飲んでるだけで一日が終わっちゃうもん。この不味さとキマり具合が背徳じゃん、こんな世界でも生きている私達の証だね!」
うーんやっぱ不味いなあ、果実系は割りと甘くて飲みやすいけど、レモンとかグレープフルーツとかの酸味系は飲み込んだ後に吐き出したくなる。無味も同じく。何を飲んでるかって?そりゃもうストゼロに決まってるでしょ。それでキマってるの。不味けりゃ飲むなって?仕方ないじゃん。こんな世界を闊歩してるんだもの。飲んでなければ超絶望で一歩も歩き出せない。簡単に自死を選んでいただろう。だったらストゼロ以外のウイスキーとかテキーラでも飲んでた方が美味しいでしょ?それは正論。でも私はそこまでアルコールに強くない。ハイリキュール系はちょっと飲むとブラックアウト。その場で寝転んでお仕舞。私達は歩く理由があるの。歩くために飲む。酔わずには歩けない。だからストゼロ飲んで気分誤魔化してキマりながら歩く。シラフでは無理なの。そんなに鬱なら精神科に?その可能性もあったわ。でも薬の種類なんてわからないもの。それに知ってる?抗鬱剤ってハイにするんじゃなくてロウをノーマルにする位の効果しかないらしいの。ノーマルモードじゃこの世界は歩けない。ストゼロ飲むと世界はイージーモード。だから私達は飲む。歩く。寝る。飲む。歩く。繰り返す。歩く目的?わからない、ただ、ミーちゃんにそこに行けば何かわかるかもしれないと言われたから歩いてるだけ。それだけの理由しかない。今生きている理由。ストゼロを流し込む理由。理由。理由。でも仕方なくストゼロ飲んでるんじゃないよ。キマってくるという言い方はキチガイの用法っぽいけど、本当に楽しいんだ。全能感。どんな不安も絶望も悲しみもかき消してくれる。そう、本当に楽しい気持ちになっているんだよ。EEE気持ちE!!!
「何ブツブツ言ってるの?」
「世界と繋がってた」
「性的な意味?」
「アホなの?」
「アホはお前じゃ!それで、どういうこと?」
「多分私の中にだけある違う世界線のみんなと」
「それ、最高に気持ちよさそうじゃん!どうやったの?」
「この五百缶を一気に飲んだ後に自分を客観視、俯瞰的に見てみるとその隣にまた別の私が見えてきて、その私に語り掛けたんだよ」
「何言ってるか全然わかんねえ!!私もこの缶イッキするか!見えろ!違う世界の私!」
こんな感じで私、「イノリ」は「ミーちゃん」と二人で目的地を目指し歩いている。とても遠い所から。そこが何処かは私にはわからないし、今が何処だかは忘れた。飲みすぎているから?そうかもしれないし、今が何処かなんてどうでもいい。大切なのは今生きているという証。ストゼロ飲んでキマっている、と自認するという行為で私は自分が生きている事を自覚する。そうでもなきゃとうの昔に死んでいた。
誰もいなくなったこの世界。
こんな世界の終わり。
たった二人ぼっちの世界で私達はストゼロを飲んで生きている。
朝、気怠く起きる。非常にとってもローテンションだ。アルコールを飲まない私は陰気な可愛くもないただのあどけない少女。とりあえず水を一杯飲んでミーちゃんが作ってくれる朝食を食べる。今朝は卵スープにパックごはんを入れた雑炊。この世界は終わっているので電気水道等のインフラは死んでいる。勿論電気も動いていないので食料は当たり前のように腐っている。野生の動物もいるんだけど、それをどうやって捕まえて捌いて料理にすればいいかなんてまるっきり分からなかった私達はコンビニやスーパーのカップ麺や缶詰等の非常事態でも食べられるもので食事は乗り越えた。前にアウトドアショップみたいな所でバーナーを拝借した。火は付けられるしね。そして今日も朝からストゼロだ。昨日見つけた店でアセロラ味があったのでそれを飲む。
「甘い!こんな甘くて優しい味がストゼロにあっていいの、こんなんジュースじゃん。何本でイケる!」
ミーちゃんは雑炊に普通の水を飲んでいた。
「よく朝から飲めるわね、流石の私も朝はお水よ」
「だってストゼロ飲んでないと栄養がね、足りないって体の奥の方か叫び声が聞こえてくるの!」
ミーちゃんは食べ終わった食事の片付けをしながら。
「雑炊食べないなら私食べても良い?」
「駄目えええ。それも食べるの!酔った体の五臓六腑に滲み渡されたいの、もう一本飲んだら食べるんだから!」
やれやれと呟きながら、ミーちゃんは寝床や食事の後を片付け、今日の歩行ルートを地図を見て思案していた。スマホなんて無いから地図の本でその日行く先々を決めていた。大体は飲みすぎてヘロヘロで目的地に辿り着けずにその辺で寝落ちる。近くに空き民家があったら拝借をするが、大体はやはりその辺で寝落ちる。テント一式は持っておるので野営は問題ない。しかしどうにも私達が歩いているのは田舎のようで広いだけの道路があるだけだ、近くにコンビニやスーパーが見つかれば食材とストゼロをかっぱらうのだが、それもない日は缶詰とストゼロを食べるだけみたいな日々。ミーちゃんは私よりも少し大人で地図を見て自分たちが何処にいるかなんかもきちんと把握出来ていて、私のヘロヘロな頭なんかじゃどうにも出来ない色々な事も全部やってくれる私の求道者なのである。おっぱい大きいしね。ぐへへ。
「今日はこの場所を目指そう、結構大きい街、色々調達出来そう、あと…」
「あと?」
「天然温泉があるみたいだ」
「マジですか!?」
私達は悩める子羊なので風呂は基本的に川とかでの行水が主で、基本的にはお風呂には入っていない。ミーちゃんと歩き初めてすぐは風呂なんて入る思考にも及ばず、お互い「なんか臭くね」となり風呂を求めた。ストゼロな頭パー子でも女の子。そこは最低限としての矜持があった。しかしインフラは死んでいる。探せども風呂には辿り着けなかった。仕方ないのでアルコール除菌液を体に振りかけ最低限を行った。そんな風呂事情だ。だからこそ自然と発生する温かいお湯に入れるなんてちょっとした奇跡だ。
「まあ、イノリが途中でグズらなければ夜には到着するよ」
「グズるとはなんだー!」
「吐いたり、漏らしたり、突然泣き出したと思ったら三秒後に大爆笑かますような情緒不安定なお姫様ってとことよ」
「すみません飲みませんもう飲みません私はゴミゴミのゴミです肥溜めに頭ぁた突っ込んで土下座します」
「臭そうだからそれはいいわ」
「だったらなんだって言うんだー!泣くぞ吐くぞ漏らすぞこのやろう!」
「まあいいわ、目的地も決まったし、いつものやろうか」
「ふう、やっと飲めるか」
「イノリもう寝起きから飲んでたじゃん」
「違うの!あれは朝の儀式!これからは旅の儀式!」
お互いストゼロの蓋を空けた。
「例え世界が終わってても」
「私達は今この瞬間を生きている」
「死が二人を分かつまで」
「ストゼロを飲み続けて生きていこう」
「「乾杯」」
今日は少し暑かった。今が何月で四季なんてあるのかもわからないが、それなりの旅道具を持って歩くと汗が沢山出る。そうなると酒を飲む量も増える。まあ酒だけだと脱水症状になるので酒以外の水分も飲んでいる。先程、コンビニ跡が見えたので必要な物資を補充する。たまにはストゼロ以外も飲んでみようとビールを空けてみたが、常温のビールは不味くて飲めたものではなかった。ワンカップは飲めたけど、なんだかただアルコールを直接身体に入れている気がして飲んだ気分にはならなかった、単純に酔う感覚に至らなかっったのだ。というわけでストゼロホイホイ。これはある程度常温でも飲めるんだよね。不味いけど飲める不思議な飲み物。ミーちゃんはペヤングの大盛を食べていた冷たい顔をして。私もペヤング食べよっと。
「やはりペヤングにはストゼロのレモン・・・」
ミーちゃんはゴクゴクとストゼロを一気に飲みまくっていた。私も大概だがミーちゃんはストゼロを大量に飲むとダウナーに入る時がある。酷く寂しい顔を見せるのだ。私みたいな頭ストゼロ女を導かねばならないという使命を課されているため、ストレスだって沢山あるだろうし気丈も張っている。だから脆くも弱くもある。
「もし私が先に死んじゃっても旅はやめないでね、地図に目的地は書いてあるから、八十年間くらい歩き回れば辿りつけるよ」
涙は流れていなかったけど、泣いていた。そもそも私は八十年も歩きたくない。
「別にまだ死ぬわけでもないでしょ。二人で歩いて目的地に行って。それから世界中のストゼロを飲んで身体中ズタボロになっても酒を飲んで。とにかくもう飲みまくって、もう駄目になったら見事な最後を迎えてお星さまになるんでしょ」
「イノリは夢があっていいな」
「夢、なんてないよ。もう世界には私達しかいないんだから、ただひたすらに飲んで、誰の記憶にも残さないまま鮮やかに消え去ってしまうだけ」
「私はこんな世界だっていうのに、死が怖いの、ただひたすらに歩いてその先がもしかしたら絶望しかないとわかったら、いてもたってもいられなくなってしまうわ」
時々ミーちゃんはこんな感じになって手に負えなくなってしまう。そんな時はこれしかない。
「ゲーム始めよっか」
私はコンビニに戻り。あるだけのストゼロを持ってきた。私達は時々どちらかが絶望の影に攫われてしまいそうな時、この遊びをする。
「第何回か忘れたけどストゼロ一気飲み大会!」
暇を持て余し過ぎた時、私達は罰ゲームありトランプで遊ぶ。二人で遊ぶのでやれる遊びは絞られるが、私達はもっぱらブラックジャックを行っていた。負けた方がストゼロ一気飲み。シンプルでしょ?
「え、今やるの・・・?」
「元気がなけりゃストゼロを飲め!それが私達を繋ぐ唯一の絆でしょ!」
「さあさあカードを引いて下さいな!」
結果、店にあった何十本ものストゼロを飲み尽くし、流石にこの量を一気飲みするのは身体も拒絶反応を起こすようでお互いがゲロまみれで潰れていた。起きたら日が沈みそうであった。酔いはまだ残っていてミーちゃんも同様であった。
「う~気持ち悪い~体中がペヤング~」
「ペヤングの神に愛されとりますな」
「いやこれは侮辱行為だろ」
ミーちゃんは身体を拭く。
「でも、楽しかったな。ただ酒を浴びる程飲んだだけで私の悲しみの不安も全部消えていった。もし世界に人が沢山いたらこんな事して怒られちゃうかもしれないけれど、この世界はとても平和的で私の小さな悩みなんてあっと言う間に消えていく、酒に溺れることが駄目なんて倫理観はもうなくて、最高に気持ちよくて、最高に・・・」
ミーちゃんは何か高尚な事を言いつつまた吐き出した。それを見て私も吐いた。
ゲロまみれの服は捨てて、コンビニにあった服を着る。コンビニ二に生活用品が大体揃っている事に対し、もう消えてしまった人類へ感謝する。祈る。慈しむ。とはいえ私は記憶を忘れているようなので元いた人類なんか誰も知らないんだけど。これ重要な事言ったよ?
「街へ出るのはこの日の落ちようだと今日は難しいかな」
「えーお風呂!お風呂上がりのストゼロ無味にコーヒー牛乳入れて混ぜて飲む気分だったのに!」
「それ絶対不味いしコーヒー牛乳は腐ってると思うよ」
「いいの!飲まなくても見てるだけでいいの!それ見ながらストゼロ飲めば同じもの飲んでれば同じ気分になるの!」
「なるかぼけ」
「でもお風呂は大丈夫かもしれない、地図見てるとこの辺に宿があるっぽい、ここ一帯は温泉地帯だから多分宿に行けば温泉入れるかも」
「神様ありがとう(恍惚)」
「でも結構な山を登る事になるかな」
「神様てめえちょっと来いや」
ま、人類全部消えても何もしない神様なので存在意義は怪しいが。そもそも神様とか信じてない。信じているのはストゼロだけ。あとミーちゃん。
もう日も沈んだ時分、アウトドアの店で頂戴したヘッドライトを付け、山道というか獣道というかまあ傾斜のある舗装もされてない道を歩いていた。ちょっとした登山。夜でも山道を歩けば喉も渇く。ストゼロを飲みたかったけどミーちゃんに「酔っ払って転落するかもしれないから飲むな」と制され飲酒欲求を抑える。本当に宿があるかも怪しい道を歩くのは、普段はストゼロ飲んで無敵状態の私なら何の怖さもなく星を捕まえてしまえるんじゃないかという勢いで道を歩くが、ストゼロ飲まない夜の私にこんな暗闇の山道なんて臆病で不安で恐ろしくて一人だったらそこで何も動けないまま何も出来ずにその場で座り込んで朝が来るのを待っていただろう。けど、ミーちゃんがいる。ストゼロダウナー状態のミーちゃんは本当にグズグズだけど、こういう危ない事をする時は肝が座っているというか非常に頼りになる。精神的にも技術的にも。ミーちゃんが先を歩いてるんだけど、次に私が何処を踏んで歩けばいいかを足跡で教えてくれる。こんな私達だけどミーちゃんは過去を話す事は無かった。たまに気になって揺すりを掛けるけど「知らない」「忘れた」とはぐらかされてしまう。余程嫌な過去なのだろうか、今はもう過去を尋ねる事はしなくなった。ただ、サバイバルな事をする時の動きは迷いがなく正確で何かの訓練でも受けていたのかもしれない。人類がまだいた頃に。
「見えた」
ミーちゃんがヘッドライトで照らした先には隠れ家的な建物があった。
「ログハウス?みたいだね」
「ちょっと見てくるからそこで待ってて、ストゼロ飲んでいいよ」
「やったねー」
「あとそこに小さな川があったからストゼロ冷やしといて」
ミーちゃんがログハウスの探索に出る。怪しい動物が住み着いてるかもしれないからね。そういった探索毎も毎回ミーちゃんが確かめて危険が無いか確認してから私は動く。頼りになるミーちゃん。そしてストゼロを飲む。ミーちゃんは冷やした方が美味いと言うけど、私は常温でも全然平気。山歩いた後のストゼロはたまんねえぜ!しばらくするとミーちゃんが戻ってくる。
「問題なかったよ、フカフカベットも露天の温泉もあり」
「久しぶりのふかふかベッド!これはストゼロも止まりませんな」
「止まってる時無いじゃん、まいいや、私も飲む」
ミーちゃんは小川で冷やしたストゼロを一気に飲み上げた。
「夕食は焼き鳥丼ね」
お湯にパックごはんを入れ温め、焼き鳥の缶詰を開けてご飯が温まるのを待つ。私はそれくらいの料理も出来ないのでミーちゃん任せ。なんて使える子なんだろう。
夕食を食べ終え、早速温泉へ。ミーちゃんはスタイル抜群でボンキュボンな同性から見ても興奮してしまうが私は大層貧相な身体でございますので期待してても出すものありませんからね!但しミーちゃんには腹に大きな傷を抱えている。手術の跡のような。「ミーちゃんの過去には触れられない」ので私は何も聞かずにいたが、その傷跡は完璧なミーちゃんに唯一ある欠損として、私はといても尊いものとして見ている。
「あー温かいお湯に浸かれるの最高でしょ!ヤバいっし!もう語彙が無くなっていく!」
「元からそんな語彙力ないよあんた」
「いやはや天国というものはあるものですな」
「それは同感、掛け流しの温泉でよかった」
「露天からのロケーションも最高・・・だったら良かったのにな」
「そうね・・・」
山の奥にあるこの露天風呂は本来だったら街の夜景を見渡せるはずだったが。ここはもう誰もいない世界。明るい光も喧騒の影もない。
「私は上がるわ、流石に今日は疲れたし」
「私も上がるーふかふかベット!襲わないでよね!」
「私の性対象はストレートだから安心して」
「そんなの知ってるよーだ!」
二人、風呂から上がりベッドで寝る前のストゼロを飲んでいたら気付いたら寝落ちていた。
「イノリ、起きて」
ミーちゃんに揺り起こされる。暗い。まだ夜明け前じゃね-か。でも眠くは無いな。温泉入って気付いたら寝てたし、かなり早い時間に寝たのだろう。昨日の小川からペットボトルに入れた水を一飲みする。
「温泉いくよ」
「えーまだストゼロ飲んでないよ?」
「飲みながら入ればいいだろ」
ストゼロを沢山持って昨晩入った温泉へもう一度入る。
「やっぱりまだ真っ暗」
「まあ、いいじゃん、朝風呂なんて豪勢な事、これから先あるかどうかもわからないわよ」
そして私達は他愛のない話を繰り返した。出会いの事やストゼロが全くなくなって不安と焦燥に駆られ砂漠のオアシスのようにコンビニの幻を見て、走っても走ってもコンビニに辿り着けなかった事、寝ゲロが器官に入って死にかけた事、ミーちゃんがストゼロ飲んで闇落ちしてる事をミーちゃん自身が自認していなかった事、やっぱり生き残ったのが私達二人で良かった事etc。温泉にストゼロはの組み合わせは酔い回るのが早かった。私はへべケロになって温泉に沈みそうであったが。
「イノリ、起きな」
ミーちゃんに揺り起こされる。そして見た。
「…きれい」
太陽が昇り始めていた。網膜を焼き尽くさん過ぎりの赤が入ってくる。美しい。人類の殆どが死んだってこの星は生きている。陽は昇り繰り返す。ただそれだけのこと、それだけの事なのに泣けてきた。
「早起きしてよかったでしょ?」
泣いた目をこすり。
「うん、よかった」
それから私達は無言でストゼロを飲んで日が昇っていくのを眺めていた。時間が永遠のように感じた。生きたい。無性に感じた。いつ死んでもいいなんて思っていても生にしがみつきたくなる。
「…出ようか」
ミーちゃんに手を引かれ、風呂から上がる。強く手を握りしめあって。そして、盛大に吐いた。つられてミーちゃんも吐いた。ゲロ温泉の完成であった。
私達は歩いていく。いつ死んでもいいようで心の奥では死にたくないという気持ちを抱えて。ストゼロ飲んで、頭ラリって、狂って、そういう風にして二人ぼっちで歩き続けていく。
END It's the End of the World As We Know It (And I Feel Fine)/R.E.M
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