第45話
ガッコウガッコウガッコウガッコウガッコウ...おっと、元引きこもりの症状が出てしまった( ˙-˙ )
学校始まったけど案外投稿できそうでふ
(´・ω・`)
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ズガァァァァァァン!!!!
「ハハハハハ!!!」
「クカカカカ!!!」
戦いを再開してから数分、俺と紅葉は周囲を更地どころかクレーターまみれにしながら戦っていた。
「行けぃ!」
俺が『五行神龍』や『九天神剣滅陣』を嗾ければ...
「まだまだァ!」
紅葉は避けることはせず、真正面から炎を纏わせた紅炎で容易く斬り捨て、突破した。
「いいぞ!もっと上げていくからな!」
「カカカ!それはこちらのセリフだ!」
俺たちは互いにそう言いながら、炎弾や氷槍、雷撃などを放ち戦い続けた。
とはいえ、このまま膠着状態を続けるわけにもいかない。だから数で押すとしよう。
「来い!『金剛不壊神像』!」
俺は詠唱破棄で術を行使した。前までならこうもいかないだろうが、超越者となった今ではこのぐらい問題なくやれる。
「おお?今度は数で勝負しようと言うのか?良いぞ、乗ってやる」
紅葉の言葉を聞き、嫌な予想がした俺は召喚した神像に強化をかけた。神降し程ではないが、召喚した十体全ての神像に上の下上位から上の中下位になる程度の強化だ。
そして、俺の予想は的中した。
「下僕共、吾の役に立て。『
紅葉が術の名を言うと共に召喚されたのは鬼だった。数はこちらと同じで十体、真っ赤な体に凶悪な顔、手には大太刀や棍、斧を持ち、額には個体ごとに一本から三本までの大きな角が生えており。大きさは二メートル程の個体から三メートル程の個体までいて、その筋骨隆々な体を着流し包んでいた。
「おいおい、なんでもありか?」
俺は少し顔を引き攣らせながら紅葉に言った。
「それは蒼夜も同じだろう?こちらが地獄の鬼だとすれば、貴様が喚んだのは仁王であろう。そこらの雑魚鬼であれば、その像が放つ威圧を受けただけで弾け飛ぶわ」
まあ、確かに人のことは言えんかもな。それでも理不尽だって愚痴っても許されると思うんだよ...
「はあ、せっかく超越者になったのに威張る余裕も無いとか......まあ良い、行け神像達」
「カカカカ、世の中そう言うものだぞ?人生の先達として世の厳しさを教えてやろう。まあ、吾は人ではないがな。迎え撃て下僕共」
俺と紅葉の命令に従い、神像と鬼はぶつかり合った。予想通りというかなんと言うか...硬さでは神像が上だが、鬼の強さも上の中ぐらいはあるようだし、そこに武器まで追加されるからちょうど互角。まあ、賑やかしにはなるか。
「うお!?」
ギィィィン!
俺が呑気にそんなことを考えていると、いきなり紅葉が斬りかかってきた。
「ハハハ、ちょっと急ぎすぎじゃないか?」
「何を言う。元々吾と貴様の戦いであろう。下僕共が戦っていおうと関係あるまい」
確かにそうだけども!数で押し潰そうとしたら相手もできて失敗しただけだけども!それでもこう、もう少し時間くれない?地味に落ち込んでんのよ?俺。
そんなことを思っても無意味なのは知っているが、ついついそう思ってしまった。
「はあ、悪かったよ。ちゃんと戦うって」
「うむ、そうでなくてはな」
とは言え、実際戦うにあたって俺ができることって少ない。身体能力はなんとかなるし、霊力もまだ問題は無い。ただ、技術面においては刀術や霊術、経験など決して劣っているわけではないが、紅葉の方が長く生きたのもあってイマイチ攻められない感じなんだよな。はあ、そんなこと言ってもなんとかなるわけじゃないけれども。
「シッ」
ガギン
「ハッ」
キィン
「まだまだァ」
ギィ!ガガ!ギュリィン!
「カカカカ、此方もなぁ!」
ガァァン!ザン!ザシッ!
俺たちは互いに一歩も引かず斬り合い続ける。切り上げを避けては、横薙ぎを防がれ。突きを放てば受け流され近づかれ、柄で殴られそうになる。刀だけでなく体術も組み込み、互いに投げ飛ばされたり殴り飛ばしたり、同時に蹴りを放って二人とも後ろへ弾き飛ばされたりもした。着ていた着物は容易く斬り裂き破られ、どちらも傷を負い、血を流しては術や霊力で活性化した身体機能で治し、戦い続ける。
そんな戦いの中で俺たちは
「楽しいなぁ!」
「ああ!その通りだ!」
笑っていた。
俺はいつの間にか翁面が砕け散っていたが気にもせず。紅葉もハーフアップにしていた紐が千切れてストレートになっていたが、気にする素振りもない。
俺たちは互いに笑みを浮かべ、この戦いを心の底からただただ楽しんでいた。
「もっと、もっとやろう!!良いだろ!?」
「もちろんだ!吾もまだまだ足りぬ!!全力を...死力を尽くしてやり合おうぞ!!!」
ハハハハハ、俺は自分が戦闘狂の類だと自覚していたが、これ程までに戦いが楽しいとは思わなかった。これほどの強者との闘争はここまで心を躍らせるのか。
ああ、願わくばこの時間がもっと続いてほしいとさえ思う。だが、戦えば互いに消耗する。泥沼になる前に決着を付けねばつまらなくなってしまう。故に俺は断腸の思いで紅葉にこう言った。
「ああ、楽しい。楽しいぞ!だが、いつまでもダラダラ続けるわけにはいかない!!そうだろ!?」
俺の言葉に紅葉はこう返す。
「ああ!その通りだ!願わくば一年でも百年でも続けたいとさえ思うが、この戦いをつまらなくするよりもここで決着を付けた方がこの戦いを最高の時間とできる!!」
ハハ!やっぱり俺と同じ考えか。
「だったらやることは決まっているな!!」
「当然だ!!互いに全身全霊の一撃を出し、戦いの決着とする!!」
その通りだ。互いの意思を確認した俺たちは、十メートル程の距離を置いて向かい合い、紅葉は体に纏っていた炎や召喚していた鬼を消し、詠唱を始めた。
俺も神剣や神龍、神像の術を解除して全ての霊力を次の術を使うために練り上げる。頭上には満月、これほど丁度良いこともそうそうあるまい。
『吾は鬼神、万夫不当の絶対者』
『我は月を信ずる者、闇夜にありて光を失わぬ者』
紅葉が詠えば俺が詠い、互いに詠唱を重ねてゆく。
『数多を斬り裂き、紅蓮の業火を持って焼き尽くす』
『その光は我が魂、我が魂は生を絶ち死を超えるモノ』
通常の術ではダメだ。あの時のように、壁を越えた時のように新たな術を持って全てを打ち破る。
『吾は災禍の化身、絶望をその身に秘める真の怪物』
『超克せよ、いかな困難があろうとも我が道を遮ることは叶わぬ』
詠いながらでも伝わってくる。紅葉がこれ以上ないほど昂っているのを。そして、まだ足りないと言うのを。
『今ここにその証たる力を解き放たん』
『その偉業を持って我は更に先へ行く』
さあ、行こう。真に超越者たらんとするために、さらに壁を越えよう。
『
『
そして二輪の華が咲く。
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書いててすごく興奮したわ。
深夜テンションやべぇな(´・ω・`)
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