第5話



 翌日


「うーん、アイツのやってたゲームどんな内容だったかなぁ?」


 俺は今、絶賛この世界と似ているゲームに関して悩んでる。やってみるか?と誘われたがあまり興味がなくてやらなかったのが裏目に出たか...


 ただ言えるのはこの世界における主人公などとは関わりたくない、控えめに言って地獄だ、あのゲームは恋愛だけでなく戦闘もあったらしく、戦闘が難しいとされるRPGをいくつもクリアした友人が泣き言を言うレベルの代物だ、下手に関わったらラスボスだの裏ボスだのと関わることになる、退魔師として仕方ないかもしれないが無関係でいられるならそれに越したことはない、念の為何かしら備えておいた方がいいだろう。


 とは言っても、今できることといえば体を鍛え、刀の技量や体術を極め、霊術を改良し使いこなすことぐらい、まあ、そんなこと言ってる間にも簡単な霊術を使い霊力の操作精度を鍛えてはいるんだが...


 コンコン


「入ってもよろしいでしょうか?」


 ノックと一緒に召使い...僕の側仕えが入っていいかと聞いてきた。


「ああ、入っていいよ」


「失礼します」


 そんな声と共に部屋に入ってきたのは20代前半ぐらいの外見の綺麗な女性だ、彼女の名前は美雪、彼女は俺の生まれる少し前から我が家に使えている雪女だ、俺が三歳の時に側仕えとなり色々な面倒を見てくれる。


 雪女は妖じゃないのかって?確かにそうだが妖の中には人間といくつかの契約を結び人権を獲得している者もいる、なんなら人間と結婚しているものだっている、例えば、彼女の生まれた場所でもある雪女の里や鬼人、一部の妖狐などだ、なんでも彼女の里が人間と契約する際俺の先祖が仲介役をし、それ以来比較的実力の高い雪女が我が家に仕えに来るようになったらしい。ちなみに、彼女の実力は父さんほどではないが、母さんと同等以上ではあるらしい。


「それで美雪どうかしたの?」


「はい、当主様が若様をお呼びです」


 なお、彼女は俺のことを若様と呼ぶし室内で霊術の練習をしていても最初は驚かれたがいつのまにか受け入れていた。


「父さんが?なんのようだろう」


「私は聞かされておりません。ただ、大事な話ではあるようです」


「わかったよ、それじゃあいこうか」


「はい」


 さて、なんのようだろう?そろそろ妖相手に実戦でもするのかな?もしくは、何か難しい霊術を教えてくれるのだろうか?






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 美雪さんの外見は、少し吊り目のキツイ感じで無表情がデフォです、髪は銀色で目は空色です。当然美人ですね。


 (と言うかゲーム要素出す気ほとんどないですけどギャルゲーとかエロゲーとかモブでも美人なんですよねぇ、まあその中でも結構美人なんですが)



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