第4話




 父に霊術の腕前を見せてから数日が経った。


 この5年間でいろんなことを知った、まず退魔師の実力だ、ラノベで言う冒険者のランクとでも思って欲しい。


 まず上から上中下と三段階ありそれがさらに上中下の三段階に分けられている。


 まず下から、下の下これはほんの少し霊力があり下位の術や簡易的な霊術しか使えず妖も最底辺のものしか払えないらしい、警察などに妖に対する部署がありそこに属している人が多いそうだ。


 次に下の中、下の下よりは上だが基本的に変わりはない、妖に対する部署で班長的な役割をしているらしい。


 下の上、下の下や下の中より様々なことをやれ一部中位の術を使えたりする、妖に対する部署などでまとめ役をやっている、警察などに属している退魔師では例外を除きここまでが最高らしい。また、退魔師の家系には分家がありそこで下人や召使いとして働いている者もいる。


 中の下、中位の霊術をかなり扱える上位の家の分家でない家や分家であっても血の薄い家などだと戦闘員として妖と戦うことが多い。また、上位の家の分家だと下人や召使いとして働いている者もいる。


 中の中、実力の低い分家だと当主クラスでもある、中位の霊術の大半を扱え実力も相応に高い。


 中の上、上位の分家の当主であったり結界術や符術が得意で実力面では低い本家筋の当主などはここ全体的に強く、少し強めの妖が出て集団で討伐する時などはまとめ役をすることが多い。


 上の下、上位の家の当主クラス、もしくは特別実力の高い家の分家の当主クラス、かなり多くの上位の霊術を扱え、強い妖を相手に単独もしくは少数で討伐を行える、なお俺の母の実力はこのぐらい。


 上の中、上位の家の当主クラス上の下や中の上の退魔師を率いて強い妖を討伐したり凶悪な妖が封印された場所などを守ったりしている。この中でも上位二割ほどは同じ上の中の中でも別格で彼らやそれ以上の実力者は人外扱いを受けることが多い、なお俺の父の実力はこのぐらい。


 上の上、特別実力の高い家の当主クラス、本当の意味で人外扱いを受ける、また、退魔師の家の当主が集まる会合などで主役を務めることが多い。


 最後に超越者、上の上以上の化け物、安倍晴明などがこれに当たり壁を超えた超常の存在、他にも鬼神など神に近いもしくは下位の神などもこれに当たる。


「うーん、今の俺の実力は中の中から中の上ぐらいかな、霊力は多いし操作能力も高いけど刀はまだまだだし体も同世代と比べれば大きいけどまだ出来上がってないからな」


 霊術に関しては実際は上位のものまで扱える『火剣』などは使い勝手も良く練習しているから本来の威力と比べて別物と言えるほど高くなっている。なお、両親には秘密である。


 また、この世界の霊術は少し特殊で五行と陰陽と四属性と光闇と言った具合に混ざっている。その理由としてはこの世界ゲームと同じもしくは似ているからだろう。


 いきなり変なこと言ったと思ったか?俺もそう思う。だが聞いてくれ前世の友人がやっていたギャルゲーだかエロゲーだかに出てきた用語と類似部分が多いんだ。


 いわゆる、退魔師の御三家的な家やゲームの舞台になる学校他にも歴史に名を残す妖や退魔師でいくつも似ている部分がある、ゆえにこの世界はゲームと同じとまでいかなくてもいくつも似ているところがあると言うことだ。


「それに、これが本当なら霊術のいろいろ混じった属性にも納得がいくんだよなぁ」


 そう、基本的に前世の五行などと同じだが変なところで混ざっているのに関しては製作陣がふざけたりでもしたのだろう。


 この世界がゲームを模した世界なのかあのゲームがこの世界を模したゲームなのかはわからないがこれから先面倒ごとが増えそうな予感がする。


 それに備えて、強くなるためにもこれからも鍛錬を続けなくてはな。




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 ちなみに、主人公はゲームの登場人物と同年代ですがゲームには出てきません。





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