あなたの居場所
淀江ユキ
あなたの居場所
冷たい冬の夜。街の中心から離れた海岸沿いの道には数本の街灯と僅かな月明かりのみが輝いている。この時期、この時間帯の海は人気がなく静かだ。
堤防の端から腰を上げる。欠けた蒸しパンのような半月を一度見やると、一歩前の方へと踏み出した。世界が上下逆さまになり、元から曖昧だった空と海の境目が消えて、一つのダークブルーの世界へと変わる。そして空中へと放り出された身体は下へ下へと引かれて、やがて水面へと吸い込まれる。
一度水中に入れば、あたり一体はより静かになる。水を吸い込んだパーカーやらジーンズやらの衣服がずっしりと重くなり、力を抜いているとどんどん沈んでいく。けれど、特に焦ることもなかった。そのまま引きずり込むような引力と流れに身を任せ、じわじわとやってくる心地よさに意識を放り投げる。
呼吸なんて水中でもできる。むしろ、ここの方がより息をしている感覚がして私は好きだ。陸でするのと同じようにゆっくりと吸い込んで、吐き出す。鼻孔から取り込まれた水が喉を通って肺を満たす感覚がして、私はついうっとりとしてしまった。
私――篠原ゆうりは人魚だ。人の姿をしているし、なんなら生活習慣もまったく人間のままだが生物分類学上は別物らしい。なので、私は人魚なのだ。
この世界では、原因は不明だが一部の女性は十歳の誕生日を迎えると”人魚”になってしまうらしい。人魚と言っても、童話のように足に尾びれが生えてくるとかそういう見かけ上の変化はない。さっきも言ったように、いたって普通の人間のまま。それでいて中身は全く別の生き物へと変わってしまうのだ。それに、何か特別な能力が得られるというわけでもない。ただ、水中でも呼吸ができるようになったり、視界が明瞭になるとか低体温症になりにくくなる程度。強いて言うなら不老不死になることだろうか。
人魚になるメリットとして誰もが思い浮かべる不老不死。外見上の変化が25歳程度で止まり、それ以降老いることは一切ない。人魚になれなかった人はいつも「不老不死っていいな」とか「羨ましい」と言うけれど、特別それでうれしいと思ったことはない。むしろ退屈だな。と思うぐらいだった。
今や誰も、私みたいに本来あるべき人魚の姿に戻ろうとする者はいないだろう。
海を自由自在に泳ぎ、地上のことになんか目も触れず、魚と戯れたり、遠くの海で他の人魚と出会ったり。海での自由な生活を謳歌するのだ。だけれど、海水浴なんて人魚にならずともできるし、長時間の遊泳だってスキューバとかを使えば誰だってできる。それに、人魚になったからといって泳ぎがうまくなることもない。カナヅチはカナヅチのままだ。他の海の人魚との交流だってスマートフォンでできるし、第一、越境を伴う長距離遊泳はつい最近、テロ対策とかを理由に世界的に禁止された。
人魚になったところで、何も変わらなかった。ただこうして静かで、誰もいない空間を手に入れられただけだった。でもそれでいい。
それ以上望むものはない。
そうして考え事をしながら流れに身を任せていると、潮のにおいが僅かに変わったのが分かった。錆とか塗料みたいな科学的なものが一切混じっていない、純粋な塩っ辛いにおい。おそらく、沖合まで流されてきたのだろう。耐水時計を見ると既に三十分が経っていた。約束の時間をとっくに過ぎている。においを惜しみつつ、ゆっくりと岸の方へと向かって泳ぐ。十分ほどで岸にたどり着いた。
海から上がり、まとわりついた海藻を払い落とす。
「ゆーちゃんすごいね!今日は三十分も潜りっぱなしだったよ!」
ずぶ濡れのまま突っ立っていると、私の親友である花凛が目を輝かせながら駆け寄ってきた。茶髪のボブが相変わらずよく似合っている。
濡れた髪をかき上げて見やると、彼女は腕を振りながらぴょんぴょんと飛び跳ねていた。背が高い彼女が興奮している様は、まるでクマが威嚇しているようにも見えた。
花凛は私と同じ18歳の女子高生だ。既に10歳の誕生日を迎えているが、人魚に変化したのはほんのつい最近だった。身長と同じように人魚への変身にも個人差があるからだ。私のように10歳になってから変身する子もいるし、花凛のように遅れてやってくる子もいる。
「花凛もすぐ慣れるよ。泳ぎ方は人間の時と変わらないし、カナヅチでも溺れる心配がないから」
「でも、怖くないの?もしも突然息ができなくなったり、泳げなくなっちゃったらどうしよう。って思ったりしないの?」
「……あんまり、そういうことはないかな。最初の方は気にしてたかもしれないけど、今はもうまったく」
そういえば、彼女にこの姿を見せるのは今日が初めてだった。
前の昼休みに誘っておいてなんだが、こんなの見て楽しいのだろうか。
「へー。なんか、ゆーちゃんって、ザ・人魚。って感じだよね」
「なにそれ」
けれど、彼女の笑顔を見るとそう思ったのもすぐに忘れてしまう。
なんだか可笑しくって、誰もいない砂浜で二人してクスクスと笑った。
「良かったわね、花凛。あなた、10歳になったら人魚になれるのよ」
9歳の誕生日を迎えた時にお母さんはそう言った。
人魚。
もちろん存在自体は知っている。上半身は人間で、下半身は魚のような尾びれがついている生き物。でも、それはおとぎ話やフィクションの中の世界の話で、まさか私が人魚になるだなんて俄かにも信じられなかった。
そう判明したのはとある病院で血液検査をした時のことだった。
この街の十歳になった女の子の多くがこの病院で検査を受ける。人魚になるかどうかを調べるためにだ。
そして、十歳の誕生日を迎えた日。私は人魚ではなく人間のままその日を迎えた。検査キットで陽性反応が出なかったからだ。
人魚になったかどうかを外見から判断することはできない。なので、市販の検査キットを使って確認をする。使い方は簡単だ。付属の小さな針のようなもので皮膚を刺して、付着した血液を青色の検査シートの上にのせる。たったそれだけ。体が人魚に変化していれば、紙が赤色に変化する。だけれど、その紙が赤色に染まることはなかった。
不思議に思ったお母さんが再び私を病院に連れて行った。
お医者さんによれば人魚になることは確かなのだが、ホルモンバランスの乱れによって変化が遅れてしまっているらしかった。それがいつ来るかも分からないらしかった。
それから月日が経ち、気づけば私は中学生になっていた。人魚になれるだのなんだのの話も気づけば忘れてしまっていた。
そんな中学校での夏休み中に、友達と行ったプールでわたしは篠原さんに出会った。黒髪のショートヘアで、すっと整った端整な顔をしていて、思わず目を奪われてしまうほどきれいな子だった。
そして、彼女はいわゆる「不思議な子」でもあった。というのも監視員の先生が何度注意してもプールから上がってこないし、なにをしているのかと思えば、ただただ右端のレーンでただただ沈んでいるだけだった。十分ぐらい潜りっぱなしでいることも少なくなかった。
来る日も来る日もそこでゆらゆらと沈んでいるものだから、気づけばそのレーンは彼女専用のレーンとなっていた。
そんなある日のプールの帰り道。ふと校門で篠原さんを見かけた。
プールでの行動がずっと気になっていた私は友達と早めに別れて、彼女に話しかけた。
「ねぇ。あなた、篠原さんだよね?」
「……そうだけど」
ショートカットの隙間から、わずかに藍色の瞳が覗く。
「どうして、ずっと潜ってたの?苦しくないの?」
突然話しかけられた篠原さんはキョトンとした顔をしていた。
どうして、そんなことを聞くの?とでも言いたげな顔だった。
「……水の中の方が落ち着くから」
篠原さんは瞳と同じ藍色の手提げ袋の紐をぎゅっと握りしめたままこちらを見上げていた。
彼女は私よりも小さいので、話すときはどうしてもこうなってしまう。
「でも、すっごいね。私なんか、三十秒ぐらいしか息止めてられないのに」
「まぁ、人魚だしね。私」
こともなげに彼女はそう淡々と返した。
その一言を聞いて、ふと十歳の誕生日のことを思い出した。
「あっ、そうだ。実は、私も人魚なんだ」
「そうなの?」
「そうだよ!お医者さんはまだ変化できてないって言ってたけど、もうちょっとでなれるんだって!」
「……それじゃ、今は人魚じゃないってことじゃん」
「あっ、そっか」
なにそれ。と篠原さんは笑った。
彼女とはクラスも違うし、授業をする棟も違うので接点が何一つなかった。だけど、この日を境に私たちは自然と一緒に行動するようになった。プールがある日は毎日学校へ行って、彼女専用レーンでぷかぷかと浮かびながらおしゃべりをしたり、潜る練習をしたりした。そこから徐々に私たちは親しくなっていって、お互いに「ゆーちゃん」、「花凛」と呼びあえる仲になった。
月日が経ち、私たちは町内の同じ高校へと進学した。
私は人づきあいが得意なこともあって友達が何人かできた。けれども、人見知りが強いゆーちゃんはクラスに上手く馴染めずにいた。私と話すときはいつもにこにこしているのに、相手が他の誰かになると途端に、初めて出会った時のような冷たい態度をとってしまっているようだった。
やがて、ゆーちゃんはクラスから浮いてしまうようになった。話しかけられることはあるものの、それは必要最低限の連絡のようなものだけで、普段はあからさまに避けられていた。
そんな状況でも、昼休みの時に二人で屋上でお弁当を食べる習慣は健在だった。
ゆーちゃんとの約束を理由に友達の誘いを断ると「無理してない?」とか「面倒なら無理にいかなくてもいいんじゃない?」と聞かれるが、そんなことは微塵も感じていなかった。寧ろ、彼女のことが心配でならなかった。
ゆーちゃんの方は嫌がる素振りもなく、毎日顔を出してくれた。
そんなある日の昼、私はゆーちゃんに思い切って聞いてみた。
「学校、辛くない?」
手作りのおにぎりを少しずつ齧っていたゆーちゃんは首を傾げた。
「どうして、そう思ったの?」
「だって、いつもみんなと仲良さそうに見えないし……その、居場所を見つけられてなさそうだったし」
「居場所」と言ったところで、ゆーちゃんがピクリと反応した。
一瞬、聞きたくないことを聞いてしまったのではないかと思った。でも、それが違っていることを彼女の笑い声ですぐに理解した。
「あはは。確かにそう見えるかもね。でも、私の居場所はまた別にある。ここじゃないだけだよ」
「ここじゃないって、じゃあ、どこなの?」
「それは……みればきっと分かるよ」
こうして、私はゆーちゃんの居場所を見に行った。そこで、ゆーちゃんの本当の姿を知った。
沖へと伸びた堤防から、躊躇いもなく青い海に身を投げ出す彼女。海中で脱力しきったまま、月明かりも届かない深い海の底へと沈んでいく彼女の表情、ゆらゆらと沖の方へと流されていく人影を見た時に、ふとゆーちゃんの言葉が浮かんだ。
「居場所はここじゃない」
それだけで十分だった。それだけで、否が応でも理解できた。
彼女の居場所は海なんだ。
私たちの住む陸じゃない。陸は彼女にとっては狭すぎて、不自由だったんだ。だって、海の中のゆーちゃんはあれだけ自由に見えたんだもの。
それから私は何度もゆーちゃんの居場所を見に来ては胸を躍らせていた。
ゆーちゃんの居場所を見続けて一か月が経った頃。
私はゆーちゃんと一緒に近くの海へと来ていた。私たちの住んでいる街から少し離れた、自転車でニ十分ぐらいで着く場所だ。
ゆーちゃんはいつもと同じ、パーカーにジーンズというとても海で泳ぐとは思えないような恰好。対して私は薄手のロングTシャツの下に中学の頃のスクール水着を着ていた。中学のころから全く背が伸びていないので、サイズは問題なかった。
今日ここで、私は初めての人魚らしいことをする。
一か月前に居場所を見に来た時点で私は既に人魚に変化していた。けれども、海に対する恐怖がどうしても捨てきれず、海中に潜るのだけはずっと後回しにしてきた。そんな姿を見かねたゆーちゃんに誘われて、私はとうとう海中へと足へ踏み入れることにした。もちろん怖かったが、ゆーちゃんの必死の説得に折れてここまでやってきてしまった。
「じゃあ、ゆっくり入ってくよ」
「うん」
両手をつないだゆーちゃんに引かれ、恐る恐る水面へと踏み入っていく。
真冬のはずなのに海水は冷たくなかった。むしろ水中の方が暖かいと感じるぐらいだ。これも人魚の身体だからこそそう感じるのだろうか。
だが、水が首のあたりまで来たところで足が止まった。
「花凛?」
やっぱり怖い。
このまま潜っても大丈夫なのだろうか。窒息してしまうのではないか。と不吉な想像ばかりが先走る。
「ごめん、ゆーちゃん。やっぱり怖いや……」
目元にまで迫った群青色が。いつも堤防から眺めていたあの青い世界が、ぽっかりと口を開けて私を食べようとしているかに見えた。だから、一歩踏み出すたびに自分で自分を手放してしまっているんじゃないかって怯えてしまう。
さっきまで暖かかった海水が、今度は冷たく感じてきた。
手足も小刻みに震えてきた。
するとゆーちゃんは重ねていた手を解いて、今度は指を絡めた再びぎゅっと握った。彼女の手は海中と同じような温かさを纏っていた。
そのまま、ゆーちゃんはゆっくりと目を閉じた後、まっすぐに私の方を見つめた。
「花凛。私のことだけを見てて。海の中に入っても、私だけを見て。いい?」
「えっ、あっ、うん」
そう言って、ゆーちゃんは私の手を引いて海へと沈んでいく。
それでも、怖い。
「大丈夫、怖がらないで」
そうだ。ゆーちゃんがいるんだ。
それに、ここはゆーちゃんの居場所なんだ。
それなら。と、思い切って潜った。人間だったころの名残で、酸素を逃すまいと息を止めた。
恐る恐る目を開くと人間だった頃みたいに視界が霞むこともなく、むしろより鮮明に見えるようになっていた。グラデーションのかかった青い海、沖に向かうほどごつごつした岩に覆われていく浅瀬、月明かりで僅かに輝く水面が見えた。
だが、その美しさに見とれていたのも束の間。ふと気を抜いた瞬間、鼻孔に突然びりびりとした痛みと、何かが入り込んでくる違和感を感じた。
気を抜くと、鼻で呼吸をする。私が水中でやってしまう癖だった。
むせ返りそうになるのを必死で抑えていたが、次第に耐えられなくなった。
ごぼっ、という音と共に口内から、そして肺から酸素が逃げ場を求めて泡となって逃げていく。
だめ。死んじゃう。
半ば意識を放り投げかけていた時、ふわりとなにか暖かいものが私に絡みついてきた。それはさっきゆーちゃんに手をつないでもらった時のように、暖かかった。
ゆーちゃんが私に抱き着いてきたのだ。そして、右手を頭の方へと回して優しく撫でてくれた。何も喋ってはいないけれど、大丈夫。って言ってくれているような。そんな気がした。
すると、さっきまで苦しかった呼吸が突然楽になった。
なんか変だ。鼻や喉は水で満たされているのに、苦しくない。時折鼻の中が少しむず痒く感じるが、それ以外は地上にいるときと何ら変わらない。
今まで感じたことない感覚に戸惑いを覚えながらも、なんだかわくわくした気持ちになってくる。これが、ゆーちゃんがいつも感じている世界なんだ。と。
水中に慣れたことを察したのか、ゆーちゃんはゆっくりと離れ――それでも手は繋いだまま――ちょっとずつ動き始めた。
人魚になったとはいえ、依然私はカナヅチのままだ。なので、ゆーちゃんに引いてもらわないと水中では移動できない。
ゆーちゃんは余程慣れているのか、目線をこちらを向けたままぐんぐんと進んでいく。
5分ほど泳いだところで、ゆーちゃんは私の方を向いて自分の鼻を指さした。一瞬何を言いたいのかと首を傾げたが、塩辛いにおいが鼻孔をついたときにすぐ理解できた。
沖合に着いたのだ。
海岸近くから一変して、辺りは一面ダークブルーに染まっている。足元には何もなく、深くなるにつれて海水は青から黒へと変わっていっている。まるで、崖の底を見ているような気分だ。
ぐるりと周りを見渡しても、海中は何もかもが現実とかけ離れていて、普段親しんでいた「海」とは上辺だけの姿だったんだなと思った。人の声なんてもちろん聞こえないし、車の音も、鳥の声も、ここには届かない。
ただただ、空間は青に満たされている。
これが、ゆーちゃんの好きな場所なんだ。
そう理解したのと同時に、もう一つある欲がわいてきた。ゆーちゃんのことをもっと知りたい。という欲だ。
このまま泳ぎ続ければ、きっとより鮮明に見えてくるものがあるはず。それは景色とかそういう物質的なものじゃない。うまく言えないけど、例えば、ゆーちゃんの本質のようなものが見えてくるような、そんな気がした。
そんな思いに浸りながら三十分ほど泳いだところで、私たちは陸へと上がった。
前のゆーちゃんと同じように、でも今度は二人で海藻を払い落として堤防に座り込んだ。
「どう?人魚になった気分は?」
全身びしょ濡れなのにゆーちゃんはちっとも寒そうには見えなかった。
「なんだか、ゆーちゃんになった気分」
「なにそれ。なんで私?」
「だって、ゆーちゃん以外に人魚らしいことしてる人なんて見たことないんだもん」
ゆーちゃん以外にも人魚の人は見たことがある。だが、ゆーちゃんほど自然な姿で人魚としての人生を謳歌している人はいなかった。だからこそ、私にとっての人魚とはゆーちゃんに他ならなかった。
「私、ゆーちゃんがいるなら、もっと泳いでみたいなって」
今回泳いでみてはっきりした。私はきっとゆーちゃんと一緒なら泳げるような気がする。そしてなにより、ゆーちゃんの見てきた世界をもっと見たい。
「そっか」
明日もここに来よう。そして、また泳ごう。
「また来ようね。ゆーちゃん」
もちろん。あなたと一緒に。
あなたの居場所 淀江ユキ @ydeyuki
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