おまけ6

固有魔法について(補足)


○固有魔法とは

保有者のみが使う事ができる魔法のこと。

条件を達成すると獲得することができ、固有魔法は人の数だけ存在していると言われているほど種類が豊富である。そのため、固有魔法は通常魔法のように他人への伝授や合同での発動は基本的に不可能であり、性能や効果は完全に術者に依存される。

人間は最大で4つまで固有魔法を獲得することができるが、4つ全て発動できた人物は歴史上でも10人に満たない程度しかおらず、3つ発動できればS級魔法師になれるとも言われているほど固有魔法の複数持ちは希少である。


○固有魔法の効果

固有魔法を獲得すると、魔力回路に固有魔法の魔法式が刻まれる。刻まれる術式はその人自身によって変わるが、その人の持つ心のイメージや育った環境に依存していると言われている。

同時に、体内魔力の最大保有量が倍増する。どのようなことが原因であるかはまだ判明していないが、固有魔法を獲得すると同時に体内魔力の最大保有量が2倍〜50倍程度で倍増する。

また、その副作用として魔力を操作する技術が格段に上昇し、魔法に対する理解度が増す。それによりそれまでは苦手であった魔法系統が急に得意になったり、得意だった魔法系統にさらに磨きがかかったりする。

そのため、固有魔法を所有している魔法師とそうでない魔法師には大きな戦力差があり、基本的に固有魔法の所有数に差があると下剋上は絶望的である。


○固有魔法の分類

体内の魔力回路に魔力を流すだけで発動できるので、厳密には簡易魔法に分類されるが、その特殊性から別枠として扱われている。

種類によっては、プロセスがあったり制限があったりするが、基本的には魔力を流せばいつでもどこでも発動できる自分だけの武器というイメージであり、例え魔力が無い空間でも体内の魔力を用いて体内の魔力回路に魔力を流せば固有魔法を発動することができる。そのため、魔力密度が低い宇宙空間などでの戦闘では多用される。


○固有魔法のメリットとデメリット

例外を除いて、固有魔法は魔力の消費が少なく、燃費が良い。余計な演算や計算が要らなかったり、魔法式や魔法陣を描く必要が無いので術者が魔法を発動しようと考えてから発動までが異常なほど早い。そのため、固有魔法による攻撃を受ける際は、基本的に固有魔法で受けるしかなく、戦闘の主軸は固有魔法である場合が多い。

固有魔法の唯一にして最大のデメリットは、固有魔法の性能や効果は完全に術者に依存されるという点。そのため、固有魔法を十分に活かした戦い方を、基本的に自分で探す必要があり、発現できても宝の持ち腐れになる場合がある。また、結局のところ術者に力が無いと何もできないので、強力な固有魔法を獲得できたとしても、魔法師としての腕が悪いと大きな実力差がついてしまう。


○特殊な固有魔法

十人十色と言われている固有魔法だか、召喚系統の固有魔法にだけは他の系統とは一線を画した能力を持つ固有魔法が存在する。それは、精霊や龍といった超生物を召喚する召喚魔法、超生物たちは様々な形状であり、様々な恩恵を術者にもたらすが、その全てが他の固有魔法を圧倒する力を持つ。ただし、分かっていないことも多い。



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どうでもいい話


色々と設定練っていたら、間に合いませんでした。

流石に2日連続で休むのはまずいと思ったので、貯めてあったおまけを投稿しました。

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