第12話 私と謎の少女
ハロー!地球の皆さん!
黒宮 玲です!
私は”
見た目は中学生くらいで黒髪が腰のあたりまで伸びていて昔の私に近しいものを感じます。
この夢の世界には私と女の子しかいません。そして辺りに物がなくコルの世界に似ています。
女の子は静かに私の事を見ています。
「あのー!。なんでさっきから見てるだけなんですか?」
そう私が声をかけると女の子は驚いていました。
「すいません!じろじろ見てしまって。私
???
コルの人格者?
人格者って何?
分からない事だらけで分からない。
私がそう戸惑っていると秋音もまた何をして良いのか分からないかのように慌てていた。
「とりあえず説明するのでこっちに来てください!」
そう言われて私はようやく二人の間が15mくらい離れているのに気が付きました。
その後私は秋音に近づいて話を聞きました。
私が秋音に近づくと地面から木製の椅子が2つ出てきました。
秋音は何事も無いかったかのように椅子に座ったので私も座りました。
「さて何から話せば良いものなのでしょうか…。一応先代からは何も聞かされてないのですよね?」
「先代って言うと…」
「”
やっぱりあの二人の事だ。
「二人からは何も聞いてません。」
私がそう言うと秋音は残念そうにしました。
「そうですか…。では初めから説明しますね。まずは私達コール族についてです。」
「コール族?」
「はい。まず私たちは
その名の通り特殊な武器で、どこで作られたのか。何のために作られたのか何も分からない武器です。
ただ一つだけ分かってることがあります。
使用者を選ぶという事だけです。
「薄々気付いたけどやっぱりそうなんですね。」
「はい。私たちは
「ちょっと待ってその話矛盾してない?」
「やはり気付きましたか。そうです。”
「…それは何でなの?」
「彼らは製作者が作った人格だからです。」
「じゃあ。あなたは二代目?」
「そう簡単ではありません。あと私は十代目です。」
「じゃあ何で九代目が製作者の人格だったの?」
「私たちは”
「なるほど。…って、え?鬼族が街に攻め込んできた?それ本当に鬼族ですか?」
「本当です。その証拠にほら。」
秋音がそう言うと地面からスクリーンのようなものが出てきて何かの映像を流し始めた。
そこには黒い鬼の姿が映し出されています。
「黒い鬼?」
「はい。悪魔系鬼族、別名黒鬼族です。」
黒鬼族…
レオさんが話していた天使系鬼族とは正反対の鬼族。
秋音は私を構うことなく話を続けた。
「その後製作者は私たちを祠に封印し私たちの目の前で殺されました。そしてそのまま月日は流れレオ・マールンが新たな所有者となり”
「でその代々の人格を総まとめでコル族と呼んでいるってわけなの?」
「だいたいそういうことです。後コル族じゃなくてコール族です。」
「? コルじゃないの?」
私がそう聞くと秋音はそこからかと言わんばかりの呆れ顔になりました。
「いいですか変形型オーブ002番の別名はコルじゃなくて
「想像を呼び出すモノ…」
「別名の通り私たちは使用者の想像を実現させる程度の能力です!だから剣だろうと大砲だろう何だって創り出せます!そこの所間違えないっでください!」
「はい…」
「声が小さい!!」
「は、はい!!」
秋音は突然顔を赤くしながら縮こまりました。
「取り乱してしまってすみません。」
可愛い……
それから秋音はコホンッと言ってから元に戻りました。
「とりあえずコール族についてはこれくらいにしておいて次は私秋音について説明させてもらいます。」
「よろしくお願いしまーす!秋先生!」
「なぜ先生?って話を逸らさないでください。さて改めましてコール族十代目の
「私は黒宮 玲と言います。よろしくお願いします!」
「突然で申し訳ないのですが黒宮様に質問をいくつかさせてもらいます。」
「はーい。」
「黒宮様は…」
「玲でいいよ。」
「では玲。単刀直入に聞きます。
「皆を笑顔にしたい!皆が明るく明日を迎えれるようにしたい。だけど今の私だと全部が力不足なのです。だから私を協力して一緒に世界の皆を明るくしていきたいです!」
ドッペルゲンガーの件で私はようやく理解しました。
自分がどれだけ非力なのかを
どれだけ夢を追い続けようと実現させれる力が無ければ意味など無いのだと。
だから秋音に、コールに私では力不足な所を補ってもらいたい。
「武力でどのようにすればみんなが笑顔になれるのですか?」
「私自身に力が無ければ。いざという時に何もできません。それどころか誰かに助けてもらうことしか出来ません。だから力が欲しいのです。誰かを守れる力を。」
秋音は少しの間考え込みました。
そして…
「分かりました。では協力しましょう。実の所私にも目標があります。それに協力してくれるのならこちらも力を貸します。」
「…目標って何ですか?」
「私の双子…いえ正確には同時に作られた相方武器に会いたいのです。」
「その武器の名前は?」
「変形型オーブ001番"ハンター"です。」
「分かったわ。じゃあ一緒に探しましょ。」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくね。」
こうして私たちはお互いに協力しあうことが決まりました。
その後私はまだコールを使ったことが無くレオさんに使い方を教えてもらうために少し触れただけだったので秋音に使い方を詳しく聞こうとしました。
すると秋音は笑顔でこう言いました。
「
「実践するって言ったって相手がいないじゃ…えちょっと待ってなんで準備体操みたいなのしてるの?」
「みたいなのでは無く準備体操です!そして相手なら目の前のいるじゃないですか。ああオーブを出すのを忘れてましたね。これを使ってください。」
秋音がそう言った途端地面からさっきのスクリーンにみたいな感じでオーブが出てきました。
持ってみてようやく分かりました。
そのオーブはコールでした。
私は秋音の方を見ると彼女はすでに席から立って戦闘準備は万端な状態でした。
「ほら玲も早く立って始めるよ!立った瞬間からスタートでよろしくお願いします。」
私は訳が分からずとりあえず席を立ったその時だった。
秋音は瞬時に私の足元まで来て回し蹴りをし見事私にクリーンヒットしました。
そして私は横方向に一直線に飛んでいきました。
まるで重力なんてなかったかのように私は真っ直ぐ
落ちることなくただまっすぐに飛んでいきました。
私は地面に着地しようと足を地面に向けた
しかし私のすぐ下にすでに秋音は次の攻撃の準備をしていました。
秋音は私のお腹目掛けてアッパーをしてきました。
もちろん空中にいる私に何かすることなど出来なく
そのままアッパーは私に直撃しました。
アッパーの衝撃で上に浮き上がりそうになった所を秋音は素早く私の上まで飛びました。
そして…
「ムーンサルト!」
そう叫びながら秋音は片足をピンっと伸ばした状態で一回転して足に勢いをつけたまま私にかかと落としをしてきました。
私は地面に叩きつけられました。
「あ。本気出し過ぎちゃった…。玲さーん?大丈夫ですかー?」
ダメだ。
意識が朦朧と…してる…
「これは完全に伸びてますね。仕方がない。今回はこれくらいで帰しますか。」
秋音はそう言いながら指パッチンをしました。
その後
私は気絶しました。
その頃
“
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