分かつ水面

暗闇の中に星が灯り

たった一つの星が灯り

闇はゆるやかに流れ出し

歌はあぶくとなり

暗い川を行く

きみははじまりの景色を目指す

きみは終わりを知っている

果てと呼ぶ、混沌の海

浮かんでは消える

ただそれだけの幸福

浮かんでは消える

寝ぼけた祈り

ただ在るだけの命で良かった

暗い川を見ている

もう還れない果てを見ている

みな終わりを知っていた

はじまりの暗闇は遠く

染まれず浮かぶ歌声を

空に放して鳥にする

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