渡彩

いつからだろう

旅をしていた

渡り鳥

降り立つ場所なく

疲れ果て

空から見る地の

色彩が

溢れた涙に滲んだよ

降り立つ場所なく

飛び続け

涙一粒

土へと還る


忘れたよ

旅の始まりだなんて

忘れたけれど

滲んだ色に

故郷が見える

歌うよ

歌う

羽、千切れても

空に染まって

故郷は遠く

渡り、彩り

果てを

目指すよ

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