職場にて (軽めの百合)

職場にて


A:先輩

B:後輩


A「お疲れ様。はい、コーヒー」

B「あ、ありがとうございまーす!」

A「ごめんね、こんな遅くまで残業させちゃって…」

B「先輩の役に立てるならこれくらいへっちゃらですよ!」

A「そう?ありがとうね。でも、終電終わっちゃったわね…」

B「そうですね…。さすがにタクシーで帰るとお金がな…」

A「私のせいで残業させちゃったし、それくらいなら出すわよ?」

B「いえいえ!さすがにそこまで甘えられませんって!」

A「そう?それじゃあどうしたら……そういえば私の家近所だから、私の家に泊まればいいわね」

B「え!?せ、先輩の家にですか?」

A「ええ。ちゃんと掃除してるし、一人暮らしだから気にしなくても平気よ」

B「ひ…一人暮らしの先輩の家に…」

A「ええ、あなたが嫌じゃなければだけど」

B「嫌じゃないです!全く!全然!」

A「そう?じゃあ決まりね♪」

B「もう…先輩は少し無防備すぎますよ?優しいのは先輩のいいところですけど…」

A「誰にでも優しくなんてしないわよ。家に泊めるのだってあなたが初めてだからね」

B「そ…そうなんですか?」

A「ええ。だからちょっと楽しみなのよね♪」

B「もう…仕方ないですね。ねえ、先輩。私いろいろと頑張っているのでご褒美が欲しいです」

A「ご褒美?いいわよ。何が欲しいの?」

B「私、先輩が欲しいです」

A「…え?」

B「だから…お泊りの時覚悟してくださいね♪」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る