図書室にて (軽めの百合)

図書室にて


A:先輩

B:後輩


B「先輩、何読んでいるんですか?」

A「これ?最近話題になっている恋愛小説よ。クラスの友達に教えてもらったの」

B「へ~…先輩って友達いたんですね」

A「…殴るわよ?」

B「冗談ですって!…でも、先輩、いつも図書室で一人で本を読んでいるじゃないですか」

A「昼休みや放課後だけよ。授業の合間の時間はクラスの友達と話しているわよ」

B「そうなんですね~。まあ、先輩に友達がいて何よりですよ」

A「あなたはいったいどういう立ち位置なのよ。まったく…」

B「だってたまに先輩の事廊下で見かけますけど、いつも一人ですもん、心配にもなりますって」

A「余計なお世話よ」

B「ならいいんですけどね~。それにしても先輩が恋愛小説ですか…」

A「あら?私が恋愛小説読んでいたらおかしいの?」

B「えー?だって先輩男の人嫌いじゃないですか。そんな先輩も恋愛に興味があったのが意外で…」

A「そう?でもおあいにくさま、これ女性同士の恋愛小説なのよ」

B「へ~……って!それって百合小説ってやつですか!?」

A「まあ、そう言われてるらしいわね。あら?顔を赤くして…どうしたの?」

B「いやぁ~…先輩って女の人が好き…なんですか?」

A「………さあ?どうかしら?」

B「ちょ!?そこは大事なんではぐらかさないでくださいよ~!」

A「ふふふ♪…そういえばこの小説にも今みたいに図書室で二人っきりのシーンがあるのよね」

B「えっ!?」

A「せっかくだから…再現してみましょうか?」


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