夏祭りデート

夏祭りを楽しむ二人です


A:女性

B:男性



A「相変わらずここの祭りは人がたくさんだねぇ」

B「ほら、あまりきょろきょろしてるとはぐれるぞ」

A「もう、子供じゃないんだよ?大丈夫だって」

B「そうか?屋台の物をそんなに両手いっぱいに持ってる時に言われても説得力がなぁ…」

A「えー、せっかくお祭りに来たんだから、楽しまないと損じゃん!」

B「まあ、そうかもしれないけど…本当によく食べるよなぁ…」

A「タコ焼きに焼きそば、綿あめにリンゴ飴!普段食べなれてない物もあるし、食べなれている物だとお祭りの時だと一段とおいしく感じるよねぇ」

B「あー、わかる。海の家の焼きそばとかなんであんなに美味いんだろうな…」

A「場所補正ってあるよね…。うん、おいしい!」

B「………」

A「どうしたのじっと見て?リンゴ飴食べる?」

B「いや、別に俺は…」

A「遠慮しないで、はい、あ~ん!」

B「むぅ…あ~ん…うん、美味い」

A「でしょ?お祭りの時に食べるのは格別だよねー!」

B「言いたいことはわかるけどそれではぐれたら元も子もないだろ。ほら、手をつなぐぞ」

A「むぅ…子供じゃないんだけどなぁ。でも、手は繋ぎたいからつなぐ!」

B「やれやれ…」

A「……君の手って暖かいね。今日も暑い日なのに、君の手だけは心まであったかくなる気がするよ」

B「いきなりどうしたんだよ」

A「なんとなくね。ねえ、これからも離さないでいてね?」

B「……お前が離さない限りは離れないんじゃねぇの?」

A「む、私から話す事なんてないもん!」

B「だったらいらん心配だろ」

A「…それもそうだね!じゃあ早く行こ!花火始まっちゃうから!」

B「わわっと、いきなり引っ張るなっての。まったく…」

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