第二章 ソーシング(M&A実施方針)
第9話 中央研究所
白馬機工の中央研究所は神奈川県相模原市にある。
まだ本社が長野県にあったころに設立されたかなり歴史がある拠点だ。
大きな建物が二つ、森の中に立っている。
この森も白馬機工の所有物である。
真奈美は、実は中央研究所に来るのは、新入社員研修時代以降初めてだった。
(研究所は業績管理対象外だから、経営管理部時代もあまり接点なかったのよね)
真奈美は、いつも勤務している都心のビル街から、電車で1時間もかからない場所にこのような素敵な拠点があることに驚いていた。
正門から、森の中を歩く。
マイナスイオンが充填している気がして清々しい。
そして、最初の大きな建物の玄関にたどり着くと、案内図を見た。
フロアごとに中央研究所の各部門の名前が刻まれている。
その中に、一つだけ違和感を覚える名前が刻まれていた。
『パワーロボティクス事業本部』
そう、この事業本部は未だに自本部拠点を持たず中央研究所に間借りをしているのであった。
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