第31話:多様な価値観と認識 ①
現代において、これまでのように“○○は○○でなくてはいけない”のようにある程度のモラルリテラシーのような考え方が通用する部分とそうではない部分が混同しており、この事が相手を傷つける事に対する抵抗感を薄れさせている可能性もあることや現代においては1つのテーマに対して個々の価値観や認識があるため、この部分の整合性を取るためには双方が妥協点を探すか、交互実行のようにまずAさん側の提案を実行し、次にBさん側の提案を実行するなど双方に平等かつ公平な実行機会を与えるなど実際に可視化できる状態で第三者に対して情報を共有し、そこから利用可能な部分を抽出し、1つの価値観として社会もしくは組織内に出していくということも大事になってくると思うのだ。
しかし、日本の場合はルールがなかなか変わらないことや新しい事に対して問題視せずに自分たちのやり方を貫こうとすることでトラブルに発展するなどこれまでのルールや価値観に対して安心感が強くなるため、新しいルールや価値観が出てくるとこれらのルールや価値観を力でねじ曲げるもしくは社会的立場を利用してねじ伏せるなど序列の上にいる人が下にいる人の考え方を成長させないように妨害するなど現在の年功序列の考え方が抜けていないことからこれらの状況を考えると、海外との価値観の相違や相手の受け取り方の違いが顕著になっていることに気付かず、自分たちの認識を相手に押しつけてしまうということもあるなど相互関係性を構築することがかなり難しい部分が多くなっているのが現状だろう。
そのうえ、海外企業などと価格交渉や発注交渉などをする際にも“自分たちが儲かるように交渉しないと”という認識でいるため、海外のインフレーションに対する認識が薄く、いくら受注単価が安い国の企業に製造を発注するにしてもこれまでよりは高価になる事は予想できているのだが、企業の担当者が“○年の付き合いなのだから、個の値段でお願いします”とこれまでの取引実績を誇示するかのような交渉をする事で交渉が難航するという状況も少なからず出てきているようだ。
なぜ、このような状況になっているのだろうか?
私は“日本における企業の社会的ポジション”や“国内取引における企業間序列の発生”など自分たちの企業が日本社会においてかなり上位の企業である事や価格交渉でも相手の企業の方の立場が自分たちよりも下というだけで利益ギリギリの価格での取引を強要するなど企業間の競争認識が日本国内で通用している事で、海外でも同じように交渉等をしても問題ないという認識が出来ている事で“この価格帯でないとあなたとは取引が出来ない”というこちら側の意向を無理にでも飲ませようとすることが定常化し、相手企業の意向を受け入れないという事が日常的に行われているのではないかと思うのだ。
その理由として、日本では資本主義社会ということもあり、力のある企業が他のセクターにおいて優秀な企業を買収するということは日常的に行われている事からこのアルゴリズムに慣れてしまうことで“今度の事業のためにこの会社を子会社化しよう”や“この会社は今後急成長を遂げて、社会の中心企業になる可能性があるから今のうちに買収をしてしまおう”など自社の成長を妨げる前に対応するという事も少なくないのだが、今度は海外企業を買収するという段階に進んだ時に相手企業との交渉の仕方がうまく考えられないという事も起きるのだ。
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