第18話:人を傷つけることの共通点 ⑧-1
現在は学生側が歩んできた過程を企業側が個別評価し、その評価を基にしたデータを参考にして選考基準に満たしているかを審議するのだが、この方式が学生たちを苦しめているのではないかと感じるのだ。
なぜなら、これらの入社基準がこれから社会的に出来ていく事で子どもたちの学習やキャリアに対するベクトルを定めるのがかなり難しくなることや個人選択肢が減ることを恐れて、無理に頑張ろうとして人間関係が崩壊する、体調不良になり動けなくなるなど精神的にも心理的にも追い込まれることで若い世代の自殺などが増加する可能性や1度失敗しただけでも失敗をした過程や方法などを何度も見直さないと精神的に落ち着かないなど自分の行動や判断に対して強いストレスになり、強く自分を責めてしまう“強迫性障害を伴う自責”や“小児性のうつ状態等の発生といった本人が自分で自分を自傷することもあるが、これらの基準を満たしている周囲の友人や同級生に対して攻撃的な態度を取って、口撃的な言葉を用いるなど普段は見られない行動や行為がこれらのストレスの蓄積により発生する可能性もある。
そのうえ、小学生から中学生までにある程度のケアを出来る体制構築が整っている学校も多いが、ケアを出来る体制が整っていないだけでなく、問題発生時に問題が起きたことに対してネガティブなケアをすることで子どもたちの心理状態にも大きな影響が出ることが懸念される。
これは“児童期から少年期・少女期に移行する心理変化”であり、うまく移行させるにはきちんと心的なケアをすることや子どもたちの不安に対して寄り添うことが求められるが、この段階で難しいのが“相互理解”と“他者比較による心的影響”をそれぞれ見極めることだ。
児童期の場合は人間関係構築の方法において個別選択出来る事が増えているが、少年・少女期に入ると人間関係構築の方法があらかじめ決められていて、そのルールに従わなくてはいけないということになるため、子どもたちの環境移行に伴うストレスの緩和が求められる部分も児童期に比べると増えており、これらのストレスが環境変化に伴う成長につながるのか、これらの意思決定が困難になる可能性もある。
そして、多くは中学生から就職に向けたプロセスを構築する事もあるため、この時点で目標となる企業の求める水準まで上げるためには入学する中学校の教育水準や進学実績など将来的なプラス評価になる可能性のある項目を可視化できる数字が求められる事になり、この数字を上げられていない学校から子どもたちが離れていくという事も今後は考えられるだろう。
これからはこのような社会情勢を受けて、公立中学校の入学者数もこれまでのように学区内の小学校からそのまま入学してくるという流れが“学校選択をしたい”という家庭側の意向が強くなり、優秀な生徒が学区外に転校等によって流れてしまうという状況も今後は都市部だけでなく、地方部でも起こりかねない。
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