第15話:人を傷つけることの共通点 ⑥
そのうえ、現在は本人に関わる重大な問題が起きた場合には学校によっては入学取り消し等の判断をされることもあるため、受験生にとってはこれらの事態を避けたいというのは常に思っているだろう。
しかし、これらに関係のない後者が多いクラスになると前者がいたとしても問題が起こりやすく、前者がクラス内で孤立するなど人間関係の変化に耐えられる精神力が求められる可能性や万が一クラス等で問題が発生したとしても無関係であることを証明できるように動くことも大事だろう。
特に全国区の有名進学校や地域で進学率の高い学校への進学を希望している場合にはこれらの部分は本人の評価だけでなく、学校の評価にもつながってくるため、相手に対して“問題が多い学校”という印象を持たれることでその学校に通っている全ての児童に対する印象が悪くなる可能性があり、次年度以降に当該校への受験を希望する児童がいた場合に受験の弊害になり、希望の進路に進めないという可能性もあるのだ。
これは附属中学校等のある系列の小学校における受験も類似する部分がある。
なぜなら、このような学校の場合はそのまま進学出来る枠がすでに決まっている事が多く、仮にそのまま進学出来る枠に入れなかった場合には“一般受験”(=公立小学校等から入学を希望している児童と同様に受験)もしくは“他校の受験”(=所属校を離れて、異なる私立中学校を受験する)など異なる手段で再挑戦をするしかないのだ。
そのため、私立小学校においても公立小学校と同様に子供たちの受験に対する意識や競争意識がかなり高くなっているという傾向が強く、普段は温厚な人であっても自分の未来が決まる可能性がある重要な状況になると起きる物事に対して敏感になるという傾向が強くなる可能性があるのだ。
しかし、あまり敏感になりすぎると良いことは起こらない可能性があり、この期間に周囲の大人たちがプレッシャーをかけるなど過剰なストレスに晒されることで子供たちが無意識のうちに精神的に追い詰められる可能性や“自分が受からないと両親に認めてもらえない”や“両親から期待されているから頑張らないといけない”のように幼少期から親の価値観で育ってきた子どもにとっては親からの言葉などが脳内に強く残ることで、脳内が強迫状態になり、本来は思っていない言葉が口から出てしまうなど“多重人格”や“解離症状”が起きる可能性も否定出来ない。
ただ、これらの状況が習慣化し、このような言葉をかけることが日常化してしまうと子どもは“目標に対してはこういう厳しい言葉は自分の成長につながる”と思いやすい一方で“やっぱり自分はダメなのかな”という自己肯定感や自尊心の喪失につながる可能性がある側面もある。
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