3-2 光架の民
「皆、
奥からやってきた
あの時は今より人数も多く、この店の者たちが全員で跪いて出迎えてくれたのだが、その光景は圧巻で、
「
しかし
鶯色の上衣下裳に、白い衣を肩から掛けている
「うわぁ····書物がいっぱい!」
扉が開かれてすぐに目に飛び込んできたのは、壁一面に並んだ本棚と、それを埋め尽くしている書物たち。
「
「うん! 新しい知識を頭に入れることはすごく楽しいし、想像するのも楽しい!」
中に入るなり
「
椅子を用意し、
「意図的に神子に関する文献を残さないようにしているんじゃないかと、私は考えています。なぜならどの古い文献を調べても、書いてある情報はほとんど同じで、それらの文献を残したのはおそらく、
「前に
「まあ、私の予想でしかないのですが。この国のあらゆる文献は、記録の民である
そのひとつとして挙げられるのが、一年に一度、
「
十五歳になった神子は山を下り、国を巡礼するのが決まりだったからだ。神子を迎えるため、指定された場所で待っていた
(
五百十数年以上前の事。
『神子が鬼子を連れて旅をするなど、前代未聞な事態、
『うーん。どうだろう。誰かしらそのあたりで
『うわさ話が好きなひとたちってこと?』
『ふふ。そうだね。でも、それが彼らの使命だから仕方ないかな』
言って、
「
「正直、所在に関してはまったく情報がありません。どこかの山、とだけ昔から伝えられていますが。おそらく、それらしき山を特定するならば、この辺りではないかと思われます」
「
「
「
「じゃあ、決まりだね」
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