第34話 メイドは何者!
どれだけ寝たのだろう、朝日が入って来ている。
スマホの時間は、六時を指している。
僕は起きて、とりあえずは朝飯を食べにいく!
まずは顔を洗って、夕飯を食べた食堂に歩いて行く。
廊下も何もかも、メイドさんや執事さん達が走り回っている。
その中を昨日の食堂に行くと、リョウコさん達四人の日本人のおばさん達がいる。
リョウコさんは気がついて僕を手招きで呼ぶ。
「おはよう起きたね、此処に来て座ってね、今準備させるから待ってて」
俺を座らせて、みんな席を立っていく、厨房に声をかけて俺に手を振って食堂を出ていく。
すこしすると、朝食をメイドさんが持ってきて、リョウコさん達の食器を下げていく。
一人のメイドさんが、何故か俺の隣で朝食を食べ始める。
「ねえ君、お父さんの甥御さんなんだって、私はポーラよ、よろしく」
「お父さんて、なんの事です?」
「ああ御免なさい、此処の侯爵様よお父さんはね。横のよく怒っている女の人がお母さんよ、私のお母さん第二夫人よ、だから私達は血の繋がりがある者同士ね」
僕の頭は?マーク
「少し待ってくれ、叔父さんの第二夫人のお子さんなの?」
「そうよ、分かってくれて嬉しいわ、この後お話ししない貴方の部屋でね」
女の子からお誘い、マジですか?
「オホン、ポーラ様、これより後はお見送りです、お着替え下さい」
後ろには、何故か微笑む、頭に被るカチューシャが金色のメイドさん。
「アレ〜バレたの、可笑しいな、ハハ」
彼女は笑って誤魔化している。
「素直に部屋に帰って着替えてください、それに新しいメイドが入ったとは聞いてませんし、私も面接してませんからね」
まあ偉い人は、何でも人事がわかっている、変装しても分かるよね。
「はーい、なら夕飯に会いましょう、ええと名前はなんて言うの親戚さん?」
「はい、マサシと言います、よろしくお願いします」
彼女は俺の食器も持って行った、そして金のカチューシャのメイドさんが俺に話しかけてくる。
「日本人は手が早いですね、貴方のおじさんはその日のうちにスージー様に手を出したとか、此処にはそんな不埒な事を黙認する人はいませんからね、まあ部屋で夕方まで居て下さい、よろしくおねがいします」
言うと、そのまま食堂を出て行った。
「よし僕も部屋に帰るかな、昨日の事もあるしね」
僕は部屋に戻って、お土産達をベッドの上に置く。
これが僕の生きるための道具かよ、でもよく僕も買い物をしたよなこんなに一杯、
失恋と罵倒の怒りで、それがこの世界の生きていく為になるとわね!
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