第28話 侯爵さんと面接!

大きい城門から中に入る。


「ここは辺境侯爵邸です、王都ではございません。それと日本語は通じますので、気にせずお話しください」

馬車から降りて玄関でまた中年の女の人が増える。


ただみんな日本人みたいなのに、ドレスを着ている。

やっぱり、日本なのかな?


「忘れ物はありませんか、なければ侯爵様の執務室にお連れします」


四人に挟まれて大きな長い廊下をあるく。

しばらくして、大きな扉の前に来る。


「同郷の人を保護しました、侯爵様に面会です」

扉の紳士は中に入っていく。しばらくして出てきて中年の女の人に耳打ちしている。


俺の方を向く、中年の女の人。

「では中に入ります、侯爵様はお忙しい中時間を作って貴方に会いますので、失礼のない様にお願いします。

この後のお話し合いが、貴方の未来を決めますのでね」

今何て言ったの、この話し合いが未来を決めるって?


「扉の中に入ると、結構広い空間の中に、机が並び、窓側に椅子が四つ置いてある」


「では私達は窓側の椅子にいきますが、貴方は侯爵様に呼ばれたら、前に出て、お話し下さい」


女の人達は窓際に行く、机の人は何かを描き終わり、さっきの紳士さんに書類を渡す、それを持って紳士さんは扉の外に行く。


「はあ〜、やっと終わった、書類よ俺の前に二度と現れるな!

リョウコ、こいつがアレか?」


「はい持ち物は、一昨年現れた料理人と同じ物を持っています」


「そうか少しは期待出来るな、君もう少し前に来なさい、離れすぎだよ。

それでは何も見えないから、側まで来てくれる」


俺は机に座るおじさんに、近づく様に言われて机の側まで歩み出す。


「はいそれ位なら、色々と確認できる。まずは持ち物を此処に並べてくれ、確認したら返すからな」


俺は1つずつ机の上に広げていく、財布もスマホも出してポケットも裏返す。


「追い剥ぎみたいで悪いが、調べさせてくれ、そっちの長椅子で待っててくれよ、飲みかけのお茶は持って行って良いからね」


僕は椅子に座る。


中年の皆さんが、手に取りガン見して話し合っている。


すると扉がバーンと開く、金髪の中年の女の人が入って来ると、さっき案内してくれた中年の女の人達は椅子に戻り、おじさんは席に着く。


「妾が来る前に、新しい物をお前達で見るとは! どお言うことだリョウコ!」


「スージー様、あちらの世界の物か確認していました。

そして彼は、私達と同じ日本人です」


その言葉を聞いたスージーさんと言う中年のおばさんは、向かって左の席に着いた。


「まあスージー少し見てみろ、もしかして掘り出し物があるかもしれない」


「いや待つ、クリステーヌとは今日は争いたくない、どうにか王都に行かなくては!」


「もう諦めろよ、誰か後継にして王都に来れば良いだろう」

「いや此処の領地を託す子供はまだいない、みんな力がなさすぎる」


「スージー様はケイジ様を基準にするからです、そんな人は中々居ませんよ」

「だけどだな」

バーンまた扉が開き、金髪の中年の女の人が三人入ってくる。


僕をガン見してくる、三人の中年のおばさん達!


「旦那様、コヤツは私達を中年のおばさんと言ってますが、それって何のことです、なんか怒りが湧いてきますが!」

「私もね」

「凍らせて白状させるか」

反対側のおばさん達は明後日の方を向き、青い顔だ。

真ん中のおじさんは天井を見て「あちゃー」て言っている。


「君は今何を考えていたんだ、妾達の悪口か?」

「やっぱり、私が入ってきた時も言っていたよ」

何で、僕の心が読めるの?


「何で僕の心が読めるのってね!」


「待ってくれ、スージー、クリステーヌとお母様達、まずは俺が説明するからね」


おじさんは慌てて僕の方に走ってくる。何なんだろう?


「おい君、俺の話をまず聞け、此処は地球のまして日本では無い!

そしてこの頃くる奴に聞くと異世界と言うらしい、俺達の時はパラレルワールドだと思っていたんだけどな」


やっぱり、此処は異世界なんだ、だけどパラレルワールドて何?

















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