第26話 都市伝説はふえていく!
川を丸太船は流れてる、本物の川だよ。
「まさか勢い余って、隣のジャ○グ○クルーズに飛び込んだ?」
そんな事を思っていると、しばらくして丸太船は川岸に着く、コン。
俺はとりあえずは、先の方から川岸にジャンプして下りる。
もちろん、トートバックの荷物を持って降りてみる。
「係員の方いませんか?誰かいませんか?」
俺は何度も大声で呼んで見るが、何処からも返事は無い。
周りは鳥の囀りしか聞こえない、森の中だった。
(さてどうしようかな、進むか救助を待つか! アレ?)
背後を振り向くと、さっきまでそこに合った丸太ボートが消えた?
もう戻れないのかな、これは何処かに進むしか方法は無いかな。
荷物を持って、道なき道を歩いていく、少し開けた草原に出た。
本当にここは何処だよ、もしかして異世界転移かも俺もラノベの世界に突入できたのかも。
「ここで取り敢えず休もう」
食べ過ぎてお腹は減らないが、飲み物でもとペットボトルのお茶を出す。
絵はアヒルだが、中身は緑茶の飲み物。
(しかしあの都市伝説じゃ無いよな、此処は!)
※振られた男が1人で乗り物に乗ると、何故か居なくなる、開いた席だけで持ち物一つ落ちてない空間に、特に二人乗りのアトラクションは危ないと※
その都市伝説じゃ無いよな、俺が乗ったのは丸太船だしなハァー、ため息ついて俺は立ち上がる。
アレ〜、もしかしてオヤジが言っていた方の伝説か?
※お前のおじさん、俺の行方不明の弟の事だが、夢と魔法の王国に行って、帰ってこなかったんだ、デートだと意気揚々と出かけて行ったが何故か一人で乗り物に乗っていたみたいだ。それで最後にス◯ラ◯ター◯ウン◯ンを乗って写真を撮った顔が最後の顔だ※
そして写真を見せられた、笑顔が眩しいくらいだったが、乗っているのはおじさん一人。
それとな、一緒に行くはずの女がお前の叔父さんの幼なじみ共と、その日の夜に首都高速で事故ったんだが、死体がなかったんだ、消えたんだよ!
俺は家をお出る時の、オヤジの言葉を思い出した。
俺と状況一緒じゃないかよ!
本当に異世界かよ、ならばこの森をでないといけないぞ。
魔物に遭遇して俺の人生終わるかも。
慌てて俺は森を走り抜ける、そして森を抜けたら草原だった。
遠くに牛が見える。
まずい魔物かもしれない、少しずつ牛を見ながら離れていくと道に出た。
そして周りを見渡すと、先の方にお城と城壁見たいな物が見える。
シ◯デ◯ラ城かも知れない、まだ夢と魔法の王国の中かも知れない。
「よしあちらに向かって歩いて行こう」
何かの拍子で園外に出たかも、従業員達がバックヤードに戻る様に歩く。
ただ道は砂利で、草だらけだけどね。
やっぱり遠い、埋立地に出来た夢と魔法の王国は広いもんね。
まだこの時点でも俺は、夢と魔法の王国に居ると思っているよ
「轍あるから道だな、恐らくあの城壁に繋がっているはず!」
此処でもアスファルト舗装やコンクリート舗装でも無くて、砂利と土の舗装だと何も不審に思って無い俺。
快晴の中をてくてくと歩き出す、その内にあそこには着くだろう。
(しかし両手の荷物がクソ重たいよ)
とにかく歩く、休む、歩く、休むの繰り返しをしていると隣を荷馬車が駆け抜ける。
馬なんて珍しい、王国の中はバスのはずだよな? いつ気づく俺此処は王国でない事を!
何故か俺の横で、馬車は止まる。
「お兄さん、乗せようか街まで、銀貨1枚でどうだ?」
銀貨、100円か500円かどっちだ、わからないからスルーしなくちゃでも一応は聞く。
「銀貨ってこれですか」
百円硬貨と五百円硬貨を見せる。
「違うよこれだよ銀貨は、一枚だよ一枚持ってないの?」
(銀貨、外国の硬貨でドルとかフランとかか)
仕方無しに手を振ると、運転手さんは一言言って走っていく。
「そうかじゃーな」
荷馬車はかけていく、背後姿が遠くなる。
「銀貨って、何処の国なんだろう、ここ」
良い加減気づけよ、俺よ!ここは違う世界だとね。
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