第11話 ハニートラップ!

風呂から出て部屋に帰ると、スージーさんがベットの上で寝ている。

起こそうとすると首に腕を絡まれた。


「うわー起きてるのかよ」

「引っかかったわね、さあキスして更に既成事実を多く作りましょう」

ここにきてハニートラップかよ。


「今なら私を上げるわよ、まだ経験無いけど乱暴は嫌よ」

顔を赤くして言ってくる。


「待て待てそんな事は、絶対にしないから直ぐに起きて来れ」

「この状況で大声上げて、おばちゃんかおじちゃんが来たら不味いのは、どっちらかしらねケイジさん」


「何故そんな事をするのか、俺には分からないぞ!」

俺は彼女を離そうとする。


「あら将来が有能な若い商人ならば、たとえ側室でもいいから唾つけるわよ。大声出さない条件はキスしてね早く」

目をつぶるスージーさん。


「待ってくれ」

「早く料理冷めちゃう」

俺は仕方なくキスした、目を開けたスージーさんが言ってくる。


「よしこれで、奥さんね、よろしく」

キスだけで奥さんは無いよな、パラレルワールドならあるのか?

もしかして赤ちゃん出来たりしてね。


「さあ下で、夕飯を食べましょう、ここは美味しいですからね」


二人で下に降りて食事をしたら、彼女は素直に帰って行った。

ただ一言残してね。

「明日の朝に起こしにくるね」と。


さてやっと一人になれて、色々な事を確認出来る。


「まずここは日本では無いよな、それと外国でも無いよな。

日本語が通じて、髪の色が鮮やかな色だしな、パラレルワールド!

それにアイテムBOXにカチューシャが、音が拾えるって補聴器ですかね。

分からない事ばかりだ、ウーン考えずに取り敢えず寝よう」


朝だ、何故か隣にスージーさんがいる。


「目覚めましたか?旦那様、昨夜は激しかったですね」

「え〜なんで隣にいるの、旦那様て何したの俺?」


「キスしたのに、さぁ朝ご飯よ起きて、ケイジさん」

スージーはキチンと服を着ていた、服をね!


やっぱりキスだけで子供が出来るのか、パラレルワールドならば!


「下で待ってますよ、早く食べ無いと遅刻しちゃう」

スージーさんが先に行ったので、着替えてスージーさんに遅れて下に行く。


「ほらパンとスープ食べてね、おばちゃん追加で卵焼き下さい」

何故か勝手に注文するスージーさん。


「ハハハ高いよ、夕飯なら追加で出すけど朝から食べるなんて」

俺はおばちゃんに聞く。

「いくらですか?」

「銀貨1枚よ」


「スージーさんも、食べるかい!」

「え〜良いんですか、奢ってもらって」

自分から注文してただろうにね。


「おばちゃん、2個追加でお願いしますー」

「やったー、ここを紹介して良かった!」


スージーさんは、ニコニコ顔で仕事に出て行った。

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