第10話 宿で1泊
仕事が終わり、奥からスージーさんが来る。
「お待たせしました、案内しますよ」
2人して扉から出て行く。
「それじゃこっちよ、すぐ近くだから」
手を引かれ付いて行くと、少ししてと3階建ての建物に着く。
「それじゃ入るよ、おばちゃんお客さん連れてきたよ」
奥から人が出てきて、俺達をみる。
「なんだいスージー、お客さん?」
「早々お客さん名前はケイジさんよ、よろしくね」
「そうかい、泊まりかいそれとも食事かい?」
「泊まりだといくらですか?」
「金貨1枚で朝夕付き、風呂は共同だけどあるよ」
「なら3日間お願いします」
「金貨3枚だよ」
俺は袋から金貨3枚を出した。
「部屋は2階の奥から2番目だよ、風呂とトイレは外にあるから」
「おばちゃんカギを渡して、それと少ししたら降りて来れば夕飯はできてる!」
スージーさんはおばちゃんに聞いている。
「そうだね、1時間したらおりておいで」
またスージーさんに手を引かれ二階に上がる、なんで一緒に上がるんだ?
「はいこの部屋よ、中に入ってね」
又々スージーさんが、何故か一緒に入ってくる。
「此処の使い方は、まず下履に履き替えてお風呂に行く
そのまま食事して帰ってくる、トイレもお風呂と同じ並びにあるので
分かると思う」
俺は疑問をぶつける。
「何故スージーさんは、一緒に此処にいるの?」
「あゝギルドの仕事で宿の調査よ、紹介すると一緒に食事食べれるの! 一石二鳥よ」
「え〜賄賂」
「違うよ、お店は紹介料を食事で提供する、それを食べたり中の様子をギルドで共有して、外からのお客さんに紹介するのよ」
そうか賄賂と違うのか?
「だってお客さんから苦情来たら、調査が入って偽証は減給だし、覆面調査が入ると最悪は首よ、あくまで調査よ賄賂貰って首なんてあわないわよ」
「なら安心して一緒に食事が出来るね」
「それと此処はおかみさんも料理長も、元は冒険者で腕はすごいので防犯も良いのよ! マーサーさんの商品は特殊だから此処を紹介したの!」
納得の紹介理由だよな。
「そうなんだ、気を遣ってもらってありがたい」
「なら私が荷物見てるから、お風呂行って来てね、出たら食事しましょう」
彼女曰くアイテムBOX型のリュックは持ち主しか開かないとギルマスに言われてその事も伝えに来た様だ。
それとここの宿は、押し入れが簡易金庫になっているので、部屋のカギが無いと開かない。
内鍵は掛かるので、明日からはおばちゃんに一度預けてから、風呂に浸かって帰りには、カギをもらって帰って来てねと言われた。
今日は、スージーさんが見てくれると言う事で俺は風呂に向かった。
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