第12話 間違えて冒険者ギルドに行く!

部屋に戻った俺は考える。さて俺はどうしよう、


金は今のところは、とりあえずある。


ただし、リュックの中にある物が無くなれば、金を稼げなくて全て終わりだ。

早いところ、どうにかして日本に帰らねば!


部屋を出て鍵を閉めて下に行く。


鍵を預けて外に出ようとしたら、おばちゃんが日が暮れたら夕飯だよと言った。俺はうなずいて言う。

「行ってきます」


宿を出て街を見回る、どうみても西洋だよな、ただ書いてある

看板や文字は見たことがないがどういう訳か解るし、それに言葉は話せる。


これ以上の情報は見つからない、と噴水の所に腰掛けていたらゴツい男や女が、剣や杖を持って歩いてる。


この街で仮装大会のお祭りでもあるのかな?


頭に猫耳犬耳狐耳、尻尾もあるよ、どう見ても本物ぽい感じ。


みんな正面の大きな建物に入って行く、仮装大会の受付会場かな?

とりあえず情報を確認しようと、中を偵察する。


西部劇に出てくる様な扉を開けて入ると、かなりの人がいた。

「おい邪魔だよ」

「中に入るなら入れ」

入り口で見ていたら後ろの人に怒られた、中に入る。


「すいません、入ります」

「アンちゃん依頼の受付なら右側だ、まさか登録か? やめておけ」

登録、確かに仮装の姿はしていないよ、依頼ってなんだろう?


「見学です、気にしないでください」

「そうかい、気おつけろよ、気の短い奴は多いからな!」

親切な人だ、昨日も入り口で怒られたっけな。


「どうも」

と挨拶をして中を見て歩く。


黒板みたいな大きな板の所を見ると、色々な木札が貼ってある

(魔獣、盗賊、薬草採取)

「何故か読める、SFの定番じゃん、何でも読めるってね」


「あのーご用事は何かしら?」

声をかけられて背後を振り向くと、綺麗な女の人が立っている。


「イヤ、ちょっと見学です、ここは何ですか?」

不思議そうな顔で、女の人は答えてくれる。


「冒険者ギルドよ、登録それとも依頼、そこにいると他の人の邪魔なのね。冒険者じゃ無ければ離れて遠くで見ててね!」

俺が注意を受けていると、また後ろから声がする。


「何を騒いでるクリスティーヌ、受付に戻れ」

怒った男に女の人は頭を下げている。


「ギルマス、すいませんこちらの方が、業務を邪魔してまして注意してました」

その瞬間に、俺に顔を向けてくるオッサン。

「ああ、お前は誰だ冒険者じゃ無いな」

鋭い眼光、俺はたじろぐ。


「あぁのおー」

「どうしたケイジ殿」

ギルマスの後ろから、商業ギルドのギルマスが現れた。

地獄で女神様が降臨、今あった事を説明する。






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