第7話 魔法の王国の紙袋は神袋!

更にギルマスとの話し合いは続く。


「それと本来はギルドの手数料を貰うが、今回はそれ以上の値で売れるので要らないです。本来は1割もらうからね」

商業ギルドの手数料は分かったが、一つだけ問題がある。


「あのー包んである透明な袋は食べられませんので、渡して貰えればこちらで処分しますが、どうですか?」

俺の提案にギルマスが聞いてくる。


「食べられないのですか?」

「お子様等が間違えて食べてしまうと、死に至る事があるので、剥がしてから渡して下さい、お願いします」ぺこり。


「分かりました、日持ちがしなくなりますが味は変わりませんね。

こちらで回収して、そちらに渡すと言う事で!」

ギルマスが言ってきたので俺は安心した。


「安心しました、これで事故でも合ったなら大変でした」

日本での賠償金はあるけど、此処の賠償金は分からないからな、アメリカなら破産まっしぐらだ!


「所でその空き缶は売りませんか、私が鑑定したら空間魔法が施されています。中身の規模はその缶の三倍ですが、小さいがアイテムBOXになっています! よくよく見れば時間停止の魔法も付いている!」

何そのパラレルワールド的な物?さっきから鑑定してるけど、料金はいくらだ?

もしかして新手のボッタクリかよ。


俺が怪訝な顔をしていたのでギルマスは言ってくる。

「本来は一鑑定金貨10枚で、価値がある物は時価だ。大体は売値の3割程を頂いて私に1割入る、ただ今回は見事な物を食べさせてもらったり、見せて貰ったりしているので、無料で見ている」

俺は料金を気にしなくても良いとなったら、今度はギルマスが言った言葉に疑問が出てくる。


「アイテムBOX?時間停止?」

俺が聞くとギルマスが答えてくる。


「何、知らないで持っているの、君の背負い袋も同じ魔法でアイテムBOXだぞ。外に出てその辺を歩いていたら追い剥ぎにあうな! それとその缶を入れていた袋もアイテムBOXになっているな、どれほど追い剥ぎを誘っているんだ君は!」

ギルマスが、俺を脅してくる。


「え〜本当ですか、どうしよう」

「もう少し鑑定させて来れ、ふーむふーむムムはー〜」

何だろードキドキ。


「君の背中の奴は♾️拡張も付いている、そこにまとめてしまって見て来れ!」

突然の事で何かわからないので聞いてみる。


「どう使うのでしょう?」

「口に当てれば吸い込むと思う、やって見てくれ」

紙袋から商品を一つ出してはリュックの口に入れる。

残りの菓子に、カチューシャに鉄砲ピストル剣、ペアーの食器etc.


紙袋から商品を出すたびに、ギルマスが騒いでいる、何の鑑定をしているんだ?


俺は無視して、全てをリュックに入れた!

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